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ウィーン「好きって気持ちは、どんなものだろう」 和奏「それはね」



3 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:39:30.67 ID:UhQRWmdI0

スーパー

ウィーン「やあ和奏」

和奏「あれ、ウィーン。こんなところでどうしたの?」

ウィーン「母さんにちょっと頼まれてね。買い物のついでに寄ったんだ」

和奏「そうなんだ。私も夕飯のお買い物」

ウィーン「和奏が料理するんだ。うん、きっとグッドな料理になるだろうね」

和奏「あはは、そんなに大したものでもないよ。お父さんにもよく怒られるし」

ウィーン「ずいぶん重そうだね。持って帰れる?」

和奏「うーん、ドラの餌とかも買ったから…ちょっと重いけど大丈夫だよ…っとと」

ウィーン「ほら、無理しないで。もし良かったら家の近くまで持つよ」



5 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:41:04.75 ID:UhQRWmdI0

和奏「でも、悪いよ」

ウィーン「父さんによく言われてるんだ。女性には紳士たれ、ってね」

和奏「じゃあ……お願いしちゃおうかな」

ウィーン「まかせてよ。和奏のうちはどっちだい?」

和奏「出て左だよ。ちょっと歩くけど、時間大丈夫かな」

ウィーン「うん、うちは夕飯遅めだから問題ないよ。行こうか」

和奏「ごめん、お願いね」

ウィーン「Kein Problem」



7 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:43:07.74 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「なんだかどんよりした空だね」

和奏「ほんとだ…いまにも降りそうな感じ」

ウィーン「傘はもってないんだよね。降らないといいけどなあ」

和奏「ほんとに大丈夫だよ?あとちょっとだから」

ウィーン「ははっ。正義の味方は途中で投げ出したりしないのさ」

和奏「なにそれ…ふふ。ウィーンはほんと好きだよね、そういうの」

ウィーン「ガンバライジャーは僕のヒーローだからね」

和奏「そういうの、オーストリアでも放送してるの?」

ウィーン「ううん。父さんが、僕が生まれた国のドラマだよって見せてくれてたんだ」

和奏「そうなんだ…お父さんも好きなのかな」

ウィーン「いつもはニュースと新聞ばかり読んでるけどね。食事中くらいやめなさいってよく母さんに怒られてさ」

和奏「ふふ。ウィーンちは楽しそうだね」



9 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:45:40.90 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「みんなのんびりしてるだけだよ」

和奏「いいなあ。うちはお父さんがいつもうるさいから」

ウィーン「和奏のことが大好きなんだよ」

和奏「う…ん、そうだね。感謝はしてる」

ウィーン「それ、言ってあげたら喜ぶと思うよ」

和奏「えー、なんだか照れくさいなぁ。…でも、いつかちゃんと言えたらいいな」

ウィーン「うんうん、和奏は素直だね」



12 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:47:51.64 ID:UhQRWmdI0

和奏「そんなことないって。……あ、私の家そこなんだ」

ウィーン「じゃあ僕はここで。…お別れだ、勇者ワカナリア!」

和奏「…おお王子って、なにさせるのもう」

ウィーン「ははっ。和奏はいい子だね」

和奏「むー……あ、そうだ。ちょっとだけ時間ある?」

ウィーン「ん?いいよ。玄関まで運ぶよ」

和奏「それはそれとして、お茶でも飲んでってよ。うち、カフェもやってるから」

ウィーン「へえ、それは楽しみだなぁ」



13 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:49:34.88 ID:UhQRWmdI0

ガチッ

和奏「あれ、カギ掛かってる…」

カチャン

和奏「ただいまーおとーさーん…………あれ?」

ウィーン「誰も…いないのかな?」

和奏「おかしいなぁ、今日何も無いはずなのに…ごめん、ちょっと待ってて」

ウィーン「うん」



14 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:51:29.80 ID:UhQRWmdI0

和奏「ごめんごめん。お父さんなんか出かけてるみたい」

ウィーン「そうなんだ。せっかくだし和奏のお父さんにご挨拶しようと思っていたんだけど……」

和奏「ウィーンの挨拶ね……うん」

ウィーン「?」

和奏「な、なんでもないよ!袋ごめんね、重かったでしょ」

ウィーン「平気さ。それにこういうときはありがとうって言うものだよ、和奏」

和奏「そっか。ありがとう、ウィーン」

ウィーン「どういたしまして」

和奏「じゃあお店のほうに回っててよ。そっちからいけるから」

ウィーン「それじゃ、お言葉に甘えようかな」



17 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:53:42.23 ID:UhQRWmdI0

店内

ウィーン「こういう落ち着いた雰囲気の店、いいなあ」

和奏「お父さんが昔からやってるんだ」

ウィーン「エプロン姿の和奏も新鮮だね」

和奏「お店をたまに手伝うときはこの格好なんだ」

ウィーン「うん、よく似合ってると思うよ」

和奏「そうかな?えへへ、ありがと。なに飲む?メニューに載ってるものならなんでもいいよ」

ウィーン「それじゃ…カフェオレをホットで」

和奏「うん了解。ちょっと待っててね」



18 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 00:58:25.18 ID:UhQRWmdI0

……ぽつ……ぽつ……

ザー

和奏「お待たせ……うわ、降り出しちゃった」

ウィーン「参ったなぁ……急に来たね」

和奏「急に降ってきたし、しばらく待ってたら止むんじゃない?」

ウィーン「うーん、なら、しばらく雨宿りさせてもらおうかな」

和奏「ごゆっくりどうぞー」

ウィーン「和奏はなにを飲むの?」

和奏「ミルクティーだよ。でもお父さんが作ってくれるときは甘すぎるんだよね」

ウィーン「あれ、甘いものは苦手だっけ」

和奏「流石に限度があるよー…。あんまり甘すぎるから、塩いれちゃったことあるもん」

ウィーン「へー、ちょうどいい具合になりそうだね」

和奏「うん、結構おいしくなった。ウィーンも今度やってみなよ」

ウィーン「和奏のオススメなら、やってみるよ」



20 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:01:14.33 ID:UhQRWmdI0

和奏「みんな、大丈夫かな」

ウィーン「この時間だったら、大智たちまだ部室にいるんじゃないかな」

和奏「でも、来夏が今日休みみたいだし、みんなもう帰っちゃってるかも」

ウィーン「そうなの?…あ、大智に休むって伝えるの忘れてた…」

和奏「ケータイで連絡してみれば?」

ウィーン「それが…こっちのは使い方がよく分からなくて、家に置きっぱなしなんだ」

和奏「ケータイの意味ないじゃない…今度持ってきなよ、使い方教えてあげる」

ウィーン「助かるよ。和奏は物知りだね」

和奏「お、大げさだよぅ。みんな知ってるって」



21 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:04:16.99 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「紗羽は休みじゃないのかな」

和奏「メール来てなかったし、いるんじゃない?田中も連絡来てないからいると思うけど」

ウィーン「それじゃあ今日は紗羽と大智だけかぁ。なんだか申し訳ないなぁ」

和奏「用事があるときはしょうがないよ。その分次でがんばれば」

ウィーン「うん」

和奏「紗羽と田中だけか……ねぇ、ウィーンはどう思う?」

ウィーン「どうって?」

和奏「あの二人のこと」

ウィーン「…二人ともとてもいい友人だと思うよ。それがどうかした?」

和奏「うーんそういうことじゃなくて…まあいっか。そのほうがウィーンらしいよ」

ウィーン「?」



24 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:08:31.70 ID:UhQRWmdI0

和奏「前にさ、紗羽の家の馬に乗せてもらったんだ」

ウィーン「へえ、どうだった?」

和奏「普段は見られない景色が広がってさ…なんだか、悩み事とか、ちっちゃく感じちゃった」

ウィーン「僕もオーストリアにいたときに何度か乗ったことがあるけれど、いい気分転換になるよね」

和奏「紗羽がサブレに夢中になってるのも分かる気がするな」

ウィーン「今度、僕も頼んでみようかな。サブレとも友達になれるといいけれど」

和奏「ウィーンってそういうの似合いそう。…あ、また乗ってみたくなってきた」

ウィーン「行くときはぜひ僕も連れて行ってほしいなあ」

和奏「うん、約束するよ」



25 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:10:52.92 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「大智は運動神経よさそうだし、馬だってササっと乗りこなすんだろうなあ」

和奏「田中かぁ…。でも白馬の王子様って感じじゃないんだよね」

ウィーン「そう?」

和奏「そういうのはウィーンの方が似合うよ。うん」

ウィーン「動物好きは大智も一緒なんだけどなあ。ねえ知ってる?中庭にリスがいるの」

和奏「時々見かけるね。来夏が捕まえるーっって言って、結局逃げられてたっけ」



26 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:12:46.12 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「あのリス、僕たちがランチを食べているとき寄って来るんだよ」

和奏「え、そうなんだ!」

ウィーン「それでパンをちょっとちぎってあげるんだけど…大智にはなつかないんだよね」

和奏「あははっ!やっぱり田中だ!」

ウィーン「僕のときは手のひらに乗ったりするんだけどなぁ。どうしてだろう」

和奏「それは田中だからだよ」

ウィーン「大智だからなのかなあ」



31 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:16:41.34 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「雨、止まないね」

和奏「ねー……あ、ウィーン雨男なんじゃない?」

ウィーン「雨男?なんだいそれ?」

和奏「えーとね…天気を悪くする能力を持つ人のことだよ」

ウィーン「まさか……僕にそんな力があったなんて!」

和奏「…ヒーローが雨男でいいのかなぁ」



34 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:21:39.91 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「そういえば補習のときなんだけどさ」

和奏「ん?なにかわからないことでもあった?」

ウィーン「信長って人のことなんだけど……なんだか聞いたことがある気がするんだ」

和奏「信長……日本史だよね?」

ウィーン「日本についての本で読んだことがあったような……ほら、黒ずくめの暗殺者だっけ」

和奏「え?信長は武将だよ。忍者じゃないよ」

ウィーン「他にも…宇宙人と青春を送ったとか…」

和奏「……ウィーン、今度ちゃんとした本買いに行こうか」

ウィーン「あれー?」



35 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:23:28.70 ID:UhQRWmdI0

和奏「ねっ、ウィーン。ところで、どうかな」

ウィーン「ん?……ああ、このカフェオレ、とってもおいしいよ」

和奏「良かったぁ……。そんなに手伝ってるわけじゃないから、ちょっと自信なかったんだよね」

ウィーン「だいじょうぶだいじょうぶ。僕はすっかり和奏のカフェオレのファンになったよ」

和奏「そんなに誉めても何も出ないよ~」

ウィーン「あ、でも個人的にはもう少し温度が低いほうがいいかな」

和奏「……はい、覚えておきます」



36 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:27:10.64 ID:UhQRWmdI0

和奏「なんだか話がすごい脱線した気がする」

ウィーン「なんの話をしていたんだっけ?」

和奏「えーと……合唱部のみんなは大丈夫かなって…」

ウィーン「大智と紗羽の話と…リス?」

和奏「白馬の王子様……あ、じゃあさ」



38 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:29:07.26 ID:UhQRWmdI0

和奏「ねえ、来夏のことはどう思う?」

ウィーン「どうって…うーん」

和奏「あれ、なんか反応が違う」

ウィーン「来夏はとても魅力的だと思うよ。でも魅力的だと思うのは、合唱部のみんなもだし」

和奏「うんうん」

ウィーン「僕らの部長だしね。次は何をしてくれるんだろうって、いつもワクワクさせてくれる」

和奏「それでそれで」



40 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:31:25.45 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「僕は彼女のことを考えてると楽しい気持ちになるんだ。もちろん、みんなといるときだって本当に楽しいんだけれど」

和奏「……来夏のこと、好きなの?」

ウィーン「どうなんだろう。ねえ和奏」




ウィーン「好きって気持ちは、どんなものだろう」



41 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:34:18.60 ID:UhQRWmdI0

和奏「そうだなぁ、それはね……」




ウィーン「……」

和奏「私にも、わかんないや」

ウィーン「……え?」

和奏「誰かを好きになったとか、そういうことも無いし…でも、素敵なことなんだと思う」

ウィーン「素敵な、こと」

和奏「お母さんが昔言ってくれたんだけどね。誰かを好きになるっていうのは、ありがとうって思うことなんだって」

ウィーン「……?」



42 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:35:41.33 ID:UhQRWmdI0

和奏「なんだそれ、って思うよね。私もわかんなかったし」

ウィーン「……」

和奏「でもね、最近になってお母さんの作った音楽に触れてると…胸があったかくなるの」

和奏「お母さんはきっと私のことを本当に大事に思ってくれてて…それでこの曲を残してくれたんだなって」

ウィーン「和奏…」



45 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:39:03.19 ID:UhQRWmdI0

和奏「だから、私はこの曲を大事にしたい。みんなと歌いたい」

和奏「お母さんも、みんなのことも大好きだから。みんなに、ありがとうって言いたいの」

ウィーン「和奏は…強いね」

和奏「私が特別なんじゃないよ。ウィーンはちょっと真面目に考えすぎなのかもしれないね」

ウィーン「……そうかな、僕は考えすぎなのかな」

和奏「今すぐに結論を出さなくたって、それも大事な経験なんだよきっと」

ウィーン「うん……うん」

ウィーン「今を、来夏のことだけじゃなくて、みんなといられる時間をもっと大事にしたい。そうしたら、きっとこの気持ちが分かる……かな」

和奏「うん……ウィーンは、いい子だね」

ウィーン「ははっ。和奏には負けるよ」

和奏「えへへ」



46 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:41:20.46 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「…あ、雨も止んだみたいだね」

和奏「ほんとだ。やっぱり通り雨だったみたい」

ウィーン「おっと、もうこんな時間だ。ごめんね長居しちゃって」

和奏「ううん、荷物運んでくれたお礼だよ。気にしないで」

ウィーン「カフェオレ、美味しかったよ。ありがとう」

和奏「今度は、もうちょっとうまく作るから!またいつでも来てね」

ウィーン「今度は大智も連れてくるよ。こんな素敵な場所、独り占めしてちゃもったいないからね」

和奏「ウィーンはいい子だなあ」



47 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:43:53.27 ID:UhQRWmdI0

ウィーン「そうそう、大智と紗羽だけど」

和奏「ん?」

ウィーン「二人とも不器用だなあ、とは思っているよ」

和奏「え、それって…」

ウィーン「さて、僕は行くよ。それじゃまた明日ね」

和奏「ちょ、ちょっと」



49 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/10/02(火) 01:51:13.44 ID:UhQRWmdI0

和奏「行っちゃった……。もーう」




ウィーン「わーかーなー!」


和奏「!なーにー!」


ウィーン「明日のランチ、一緒に食べようかー!」


和奏「……いいよー!」


ウィーン「また明日ー!……」



和奏「……えっと、うーんと。えー……」

和奏「……ふふっ。明日は、いい天気になりそうだな」




終われ





http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349105913/
田中「……沖田ってさ」 紗羽「ん~?」


[ 2012/10/02 ] SS | TB(0) | CM(3)
ん? これ、田中と紗羽が雨の日の部室でいるお話と繋がってんのかな? 同じ人?
[ 2012/10/04 15:25 ] [ 編集 ]
元スレ>>57から、こちらは 田中「…沖田ってさ」 紗羽「ん~?」 と同じ方の作品です。
[ 2012/10/04 17:27 ] [ 編集 ]
どうも。ということは、来夏編もきっとあるんだろうか。楽しみだわ。
[ 2012/10/04 20:32 ] [ 編集 ]
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Author:はらみこ

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一時からするとだいぶ咲熱治まりましたが、毎回アンケは二重丸で出してます。

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