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エイラ「スオムスは目覚める」



1 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:06:19.00 ID:pm1XaJ+M0

エイラ(ペテルブルグでは、久々にニパたちに会えて、嬉しかったなぁ・・・)

エイラ「なんだか故郷のスオムスが懐かしくなってきたゾ」

エイラ「・・・久々に談話室でレコードでも聴くカ」



4 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:12:35.76 ID:pm1XaJ+M0

~談話室~

カチャ チーーーーーーーーーー.......

--------シベリウス 交響詩「スオムスは目覚める」op.26 --------

エイラ(私達、スオムス人にとって、この曲は第二の国歌のようなもので)

エイラ(聴くたびに、普段は意識していない愛国心が沸き立つのを感じる、そんな曲だ)

エイラ「・・・今度休暇が取れたら、久々にスオムスに帰ってみるカナ」



6 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:18:46.71 ID:pm1XaJ+M0

--------冒頭の重苦しい序奏が終わり、金管楽器の連打によって、曲調は緊迫感溢れる激しいものへと変化する--------

エーリカ「あれ、エイラ。何聴いてるのー?」

ゲルト「ふむ、お前がクラシックとは珍しいな」

エイラ「ム、なんだヨ。ワタシだってクラシックぐらい聴くんだからナー」

ゲルト「そうだったのか、ちょっと意外だな」

エイラ「・・・まぁ中でもこの曲は特別なんだケド」

エーリカ「ふーん」



7 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:24:15.66 ID:pm1XaJ+M0

ゲルト「なんというか、勇ましい曲だな。私は結構好きだぞ、こういう曲は」

エイラ「分かってないナー、大尉。この曲はこの後のコラール部分がいいんダ。本当に美しい旋律なんダゾ」

ゲルト「む、そういうものなのか」

エイラ「そういうものなんダ」エヘン

エーリカ「うーん、私は綺麗な音楽聴いてるとすぐに眠くなっちゃうからなー」

ゲルト「・・・それはいつもだろう」



9 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:30:02.90 ID:pm1XaJ+M0

--------威圧感のあった短調の旋律がいつの間にか軽快な長調の旋律へと変化し、そしていよいよ祈りのコラールが奏でられる--------

ゲルト「なるほど、確かにこれは美しいな・・・まるで・・・そう、天使に後押しされているみたいだ」

エイラ「そうダロー、ふふん。中尉もそう思うダロ?」チラッ

エーリカ「zzz...」

エイラ「本当に寝やがっタ」



11 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:35:34.43 ID:pm1XaJ+M0

サーニャ「・・・シベリウスね」スッ

エイラ「わっ、サーニャ!」

ゲルト「おお、サーニャ、居たのか。サーニャはこの曲を知っていたのか?」

サーニャ「・・・はい。ウィーンにいた時に何度か聴く機会がありました」

エーリカ「zzz...」

エイラ「・・・」



12 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:41:50.48 ID:pm1XaJ+M0

ゲルト「そうか、流石音楽の都だな。それにしてもエイラ、良かったな。サーニャがお前にとって”特別”な曲を知っていて」

エイラ「あ・・・うン」

ゲルト「?」



エイラ(・・・気まずい)



14 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:47:32.88 ID:pm1XaJ+M0

--------静かに始まったコラールはだんだんと力強さを増し、輝かしい勝利の旋律と調和しながらフィナーレを迎える--------

エイラ「お・・・終わったみたいダナ。れ、レコード片付けるゾ」アセアセ

ゲルト「どうしたんだ、エイラは。急に様子がおかしくなったが」

エーリカ「zzz...」

サーニャ「・・・」



17 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 23:55:24.81 ID:pm1XaJ+M0

エイラ(スオムスの作曲家、ジャン・シベリウスの代表作、「スオムスは目覚める」)

エイラ(この曲が作曲された当時、まだネウロイは出現しておらず、国と国との、人間同士の戦争が世界各地で行われていた)

エイラ(そんな世界情勢の中スオムスは、オラーシャ帝国の属国としての扱いを受けることになる)

エイラ(そんな祖国の状況を憂えたシベリウスが、全てのスオムス人に祖国への愛と帝政オラーシャからの独立を訴えるために作曲したのが)

エイラ(この曲、「スオムスは目覚める」だった)



18 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:01:07.58 ID:GLFxrmfh0

エイラ(この曲が世界各国で演奏されるに至ったおかげでスオムスの独立運動は世界中に肯定され)

エイラ(ついには独立を果たしたと言っても過言ではない)

エイラ(だが帝政オラーシャとの間には大きな軋轢が生まれ)

エイラ(オラーシャ皇帝がこの曲を演奏禁止処分にしたのは有名な話だ)

エイラ(だからサーニャのいる前ではなるべく聴かないようにしてたのに・・・)



20 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:06:42.58 ID:GLFxrmfh0

エイラ「わ、ワタシは部屋に戻るヨ・・・」ガチャ バタン

サーニャ「あっ、エイラ・・・」

ゲルト「なんだ、あいつは。突然おかしくなったと思ったら・・・」

エーリカ「zzz...」

ゲルト「おい、ハルトマン、お前はいい加減起きろ」ペシッ

エーリカ「ふぇ?」



サーニャ「・・・」ギュ



22 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:11:33.54 ID:GLFxrmfh0

~エイラ・サーニャの部屋~

ガチャ

サーニャ「エイラ・・・」

エイラ「・・・」

サーニャ「あのね・・・エイラ」

エイラ「ごめんナ・・・」

サーニャ「え?」

エイラ「気分悪くさせたロ?あんな、オラーシャを悪者扱いするような曲をかけたりして」



23 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:16:38.03 ID:GLFxrmfh0

エイラ(そうなのだ)

エイラ(交響詩であるこの曲には粗筋がある)

エイラ(冒頭の重苦しい序奏は、帝政オラーシャよる圧政を)

エイラ(つづく緊迫した激しい旋律は、スオムスと帝政オラーシャとの戦闘を)

エイラ(短調から長調に変わる部分は、形勢がスオムスに好転したことを)



25 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:22:05.61 ID:GLFxrmfh0

エイラ(そして終盤のコラールは平和、自由への祈りを)

エイラ(フィナーレはスオムスの勝利を)

エイラ(それぞれ表現しているのだ)

エイラ(ウィーンで音楽を学んでいたサーニャが、それを知らないはずがない)



27 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:27:14.51 ID:GLFxrmfh0

エイラ「本当にゴメン。でもこれだけは信じてくレ。私達、スオムス人にとってはあの曲は国歌みたいなものデ・・・」

サーニャ「・・・うん」

エイラ「ただ・・・ただ、スオムスが恋しくなっただけなんダ。他意はなかったんダ・・・」

サーニャ「・・・ううん、そんなことを気にしていたのではないわ」ニコ



29 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:34:17.80 ID:GLFxrmfh0

エイラ「え?」

サーニャ「私は、エイラがまだオラーシャのこと、許してくれていないのだと思って」

エイラ「そ、そんなコト・・・」

サーニャ「ううん、オラーシャは確かにスオムスに悪いことをしたわ。だから謝らなくてはいけないのはこちらの方。本当にごめんなさい」

エイラ「そんな!そんな何十年も昔のこと、サーニャには何の関係もナイ!サーニャが謝る必要なんて、何もないじゃないカ」アセアセ



30 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:39:39.18 ID:GLFxrmfh0

サーニャ「・・・ふふ、ありがとう。でも、それはエイラだって同じよ。何十年も昔の曲のことじゃない」

エイラ「あ・・・」

サーニャ「だからあんな曲、なんて言っちゃ駄目。スオムスが誇る大作曲家が作った、素晴らしい交響詩であることに間違いはないんだから」ニコ

エイラ「!」

エイラ「・・・うン!」



32 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:44:53.41 ID:GLFxrmfh0

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

エイラ「なァ、サーニャ」

サーニャ「・・・なぁに?」

エイラ「もし、ネウロイが現れなかったらサ、この時代になってもまだ、国同士で、人間同士で争ってたのカナ・・・」

サーニャ「・・・そうかもしれないわね」

エイラ「そしたら、ワタシとサーニャは敵同士だったんだよナ」

サーニャ「・・・」



33 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/18(火) 00:51:54.24 ID:GLFxrmfh0

エイラ「・・・ネウロイに感謝しなくちゃナ。ワタシと、サーニャが出会えたのは、ネウロイのおかげダ」

サーニャ「・・・そうね」

エイラ「だからって手加減はしないけどナ!」

サーニャ「ふふ、もちろん」クスッ

エイラ「・・・サーニャ」

サーニャ「・・・エイラ」


エイラ・サーニャ「「あなたに会えてよかった」」

おわり





http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347890779/
[ 2012/09/18 ] SS | TB(0) | CM(0)
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