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SSまとめ。旧はらぺこ属性。

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恒子「ライバルぅ?」 咏「そーそー…」



健夜「相談?」 咏「そーそー…」
健夜「倒れた!?」 咏「そーそー…」
咏「交換?」 恒子「そーそー!」



5 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 21:58:23.01 ID:HuQtXKujO

咏「あー終わった終わった、仕事しゅーりょー」

えり「お疲れ様でした」

咏「スタッフとの打ち合わせってかったるくねー?」

えり「そう言わずに。お仕事なんですから」

咏「……あ」

えり「?」

咏「ちょっち忘れ物!取ってくるわ」

えり「一緒に行きましょうか?」



6 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:01:32.27 ID:HuQtXKujO

咏「いんや、先行ってて。すぐ追いつくってー」

えり「わかりました」

咏「んなら後で~」パタパタ

えり「走っちゃだめですよー?」

咏「知らんしー」

えり「まったく…」

えり(…ゆっくり歩いていよう)



7 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:06:00.00 ID:HuQtXKujO

えり「……」テクテク

えり(…大丈夫かな)

?「」スッ

えり「!」

?「わッ―――」

ドンッ ポト……


?「すっ、すいません!」

えり「い、いえ…私もぼんやりしていましたから…。こんな狭いところ、走っちゃダメですよ?」



10 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:08:21.81 ID:HuQtXKujO

?「ほんと、すいません!」

えり「……?」

えり(…涙の、跡…?)

?「それじゃッ」ダダダッ

えり「あッ……」

えり(……足早い……あら?)

えり「この帽子、さっきの子の落とし物…?」

えり(………)



12 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:13:20.35 ID:HuQtXKujO

………………

休憩所

?「…………」

?「……ちくしょう……」グスッ

?「……あたし、は……っ…」ポロポロ

?「……くっ……」グシグシッ

タッタッタ…

えり「あ、いたいた……」

?「え?……あ……さっき……」

えり「寺崎さん」

遊月「!?」



13 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:17:15.26 ID:HuQtXKujO

えり「よかった、見つかって…」

遊月「え、…え…?」

えり「落とし物ですよ。はい、これ」

遊月「えっ…あ、それ…」

えり「あなたの物ですよね?」

遊月「そ、そうだけど……あの」

えり「はい?」

遊月「なんで、名前……」

えり「?」



18 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:24:06.11 ID:HuQtXKujO

えり「寺崎遊月さんですよね?射水総合高校の先鋒の」

遊月「そう、だけど…。なんで、知って……」

えり「1回戦の第6試合の実況を勤めましたから」

遊月「でも、それだけで?」

えり「ええ。…なにかおかしいですか?」

遊月「だって、あたしんとこ、敗退したから1回戦しか…」

えり「それは……、でも」

遊月「………」



22 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:27:09.27 ID:HuQtXKujO

えり「先鋒戦で阿知賀女子からあがったのは、貴方だけでしたし…」

遊月「!!」

遊月「…………」ポロッ

えり「え?」

遊月「……ぅ……うぅぅ……!ひっく…」グスッ

えり「えっ、えぇっ!?」オロオロ



23 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:28:42.28 ID:HuQtXKujO

えり「……落ち着きましたか?」

遊月「……ん……」コクッ

遊月「…すんませんっした…急に、こんな…」

えり「それは大丈夫なんですが…私、貴方の気にさわるような、」

遊月「ち、違う!そうじゃなくて!!」

遊月「………」

遊月「……嬉しかった、んだ」

えり「嬉しかった…?」



25 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:32:16.43 ID:HuQtXKujO

遊月「…あたし、個人戦15位ってことで、富山ではちょっとチヤホヤされてて…」

遊月「…少し、調子に乗ってたのは認める…でも…当たり前、なんだけど」

遊月「団体戦初戦敗退になった途端、みんなの見る目が変わって…」

遊月「本編にも3ミリくらい出てたのに、一部からは“誰?”とか言われて……」グスッ

遊月「もう……自信なくしちゃって…!」ポロポロ

遊月「…でも、さっき針生アナウンサーが、あたしのこと…ちゃんと、覚えててくれて…嬉しかったんです」

遊月「急に泣いて、…すいませんでした」



28 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:35:16.66 ID:HuQtXKujO

えり「…大丈夫ですよ」

えり(ほんぺ……あたりは何の話かわからなかったけれど)

遊月「…それに、こんな愚痴みたいな話しちゃって…」

えり「…あなたは3年生だから、インターハイは最後ですか」

遊月「…ん…」ウルウル

えり「…ツラかったんですね」ナデナデ

遊月「……!」

えり「泣くことは、悪いことじゃないんですよ?」

遊月「…っ…う…」

遊月「うわぁあぁん!」ガバッ

えり「………」ヨシヨシ



30 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:39:22.06 ID:HuQtXKujO

……………

えり「缶コーヒー、飲めます?」

遊月「あ、はい……でも、お金」

ガコンッ

えり「奢りです。…他の人にはヒミツですよ」シーッ

遊月「…ありがとうございます」カシュッ

えり「………」

遊月「…ゴクゴク…ぷはっ…」

えり「……ん」

遊月「…?」

えり「顔色、良くなりましたね」



33 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:43:17.74 ID:HuQtXKujO

遊月「…ちょっと、スッキリしました。針生アナウンサーのおかげで」

えり「私なんかが役に立てたのであれば、良かった」ニコッ

遊月「!」ドキッ

遊月「………あ、えっと…」ウツムキ

えり「寺崎さん?」

遊月「…その…」

遊月(…ちょっと、甘えちゃったからって…なに意識してんだあたしは…)ドキドキ

えり「どうかしました?」ノゾキコミッ

遊月「!?」ドキィッ



35 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:48:12.40 ID:HuQtXKujO

遊月(か、顔近いって…!)

遊月(…やっぱりアナウンサーって、整った顔してる…)

遊月(それに……さっき抱きついちゃったときも思ったけど…)

遊月(…良い匂い…大人って感じの…)ドキドキ

遊月「…あ、あ、あ、あの、えっと…!」カァァ

えり「?」キョトン

遊月「…ゆ、ゆづきって」

えり「はい?」

遊月「遊月って、呼んでほしい…」

えり「…え…」

咏「えりちゃーん!!」

遊月「!?」



38 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:52:28.14 ID:HuQtXKujO

咏「なーんでこんなところにいるのさー!?」プンプン

えり「す、すみません、三尋木プロ」

咏「ん?その子は?」

遊月「え、えと…」

えり「射水総合高校の寺崎遊月さんですよ」

咏「…ふーん?」

遊月「……」ペコリ

咏「…まぁいいや。帰ろ?えりちゃん」

えり「そうですね」

遊月「あ、あの!」



39 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 22:56:50.79 ID:HuQtXKujO

遊月「ありがとうございました!針生…さん!」

えり「いいえ、私はなにも」

遊月「それでも、ありがとうございました!」ペコッ

えり「…では、またどこかで。…遊月さん」ニコ

遊月「……!」パァッ

遊月「はいっ!」

咏(…ぅおーい、これは…ちょっと、…)



41 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:01:53.37 ID:HuQtXKujO

―――――

帰り道

咏「えりちゃんさー、さっきの子となにしてたの?」

えり「え?」

咏「先行っててって言ったのにいないし、見つけたと思ったらあの子といたし」

えり「ああ、落とし物を届けていたんです」

咏「ふーん?知らんけど~」

えり「すみません、連絡もなしに…」

咏「えりちゃんは後で全身マッサージの刑なー?」



43 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:07:58.84 ID:HuQtXKujO

えり「え?咏さん肩こったりするんですか?」

咏「違う違う。えりちゃん“に”全身マッサージすんの」

えり「え……」

咏「背中、重点的に揉みこんでやんよ」ニヤニヤ

えり「勘弁してください…」

咏「優しくほぐしてあげるぜぃ?」ワキワキ

えり「…手つきが卑猥です」

咏「いやー知らんし~」



44 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:11:46.12 ID:HuQtXKujO

三尋木宅

えり「晩ごはんできるまで時間かかりますから、先にお風呂に…」

咏「いんや、手伝う~」

えり「そう、ですか?」

咏「そっちのが楽しいっしょ!」

えり「…じゃあ、お願いしますね」

咏「メニューはー?」

えり「今日は回鍋肉です。この前お肉安売りで」

咏「いいね~中華!なにすりゃいい?」



45 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:16:16.35 ID:HuQtXKujO

えり「えっと…咏さんはとりあえず、ご飯炊いてもらえますか?その間に下準備しますから」

咏「オーケーオーケー。しっかしえりちゃん、もう包丁で怪我するようなヘマはしないぜ?」

えり「でも…」

咏「そりゃ昔は料理のりの字も知らんかったけど、えりちゃんに教わって卵も割れるようになったし」

咏「えりちゃんの役に立てるようにはなったと思うんだけどねぃ?」

えり「…咏さんは十分役に立っていますよ」

咏「そうかい?」

えり「ええ、それはもう」

咏「…なら、良いんだけど」



49 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:21:39.06 ID:HuQtXKujO

咏(…昔、指に怪我しちゃったとき、傷口をえりちゃんが舐めてくれたの、嬉しかったんだけどねぃ…)

咏(あれから包丁持たせてくれんし)

咏(…まぁ、自分からケガするのも馬鹿馬鹿しいけどねぃ。えりちゃんに心配かけちゃうし)

咏(えりちゃんって意外と過保護だよねぃ~)

えり(……言えない)

えり(前に咏さんが指に怪我して、咄嗟に指をくわえちゃって…)

えり(…それを思い出して…恥ずかしいから、包丁使ってほしくないなんて…)

えり(…絶対言えない)カァァ

………………



51 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:25:49.68 ID:HuQtXKujO

咏「お~、やっぱ中華は食欲そそるねぃー♪」

えり「もう少しでできますから、お皿出してください」

咏「ほいなー」

……………

咏「うまっ!うま~」モグモグ

咏(幸せだなー最高に!)

咏(最近はトラブルもなく、仕事も順調だし~)

咏(……だよ、な?)

咏(……………)

遊月『ありがとうございました!針生…さん!』

えり『…では、またどこかで。…遊月さん』

遊月『……!』

咏(……なんか、引っかかる)



53 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:30:03.10 ID:HuQtXKujO

咏「……………」

えり「……咏さん?」

咏「んぇっ、な、なにっ?」

えり「どうかしました?ボンヤリして」

咏「い、いや、なんでもない!回鍋肉うめー!」モグモグ

えり「…………?」

咏(考えすぎなだけっしょ!そう、考えすぎ!)

………………



55 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:36:20.18 ID:HuQtXKujO

えり「や、やっぱりやめておきませんか」

咏「何言っちゃってんのさ~、遠慮はいらねーよ?」

えり「いや、私、そこまで身体に負担は…」

咏「ずっと書類見てると肩こるっしょ?」

えり「で、でも」

咏「…今日、先行くって言ってたのになー」

えり「…う…」



57 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:43:04.51 ID:HuQtXKujO

咏「どこ探してもえりちゃんいないし、もしかして入れ違いかなーとか思って戻ったりしたしー」

えり「うぐ…」

咏「ずぅ~っと探してたのになー」チラッ

えり「……~~っ」

えり「…はぁ…わかりました、私の負けです」オテアゲ

咏「やりぃ」グッ

えり「どうすれば、いいんですか」

咏「んじゃま、布団の上にうつ伏せになってー」



59 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:49:09.95 ID:HuQtXKujO

えり「…っと、こうですか?」

咏「んー、じゃー上にちょぃと失礼するよーっと」スワリ

咏「重くない?」

えり「大丈夫です。…あの、お手柔らかに」

咏「任せとけーぃ」ニンマリ

咏「グイッとな」グッ

えり「っ…」

咏「…っとぉ、このへんが…」グッグッ

えり「…ぁ…」



61 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:52:26.63 ID:HuQtXKujO

咏「力加減だいじょーぶ?」グィッ

えり「はい…、…ん…っ、お上手、ですね…」

咏「まーねぃー」

えり「なにか、っ、やっていたんですか?」

咏「いんや、別に?」

えり「それで、こんなに……、…ぁ、そこ、気持ちいい…っ」

咏「ここかい?」グッ

えり「んっ…」



63 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/14(金) 23:58:50.58 ID:HuQtXKujO

咏「えりちゃんは働きすぎなんよー」グイッグィッ

えり「そう、でしょうか…?…、ふぅっ…」

咏「ぜってーそう。ほら、ここ」グィィ

えり「ぁ、…くぅぅん…!」ピクンッ

咏「すげーこってんよ。デスクワーク?」グリグリグリ

えり「ま、待っ…! ぃ、つぅぅ…!」

咏「…痛い?」グッ

えり「ぃた、ぃ…けど…っぅ、きもち、いぃ…かも…っ」

咏「…………」グリッ

えり「はぁあ…!…んく、…ぅ…」ギュゥ



65 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:03:06.30 ID:k4YZBjpbO

咏「…えりちゃん、感じてるの?」

えり「…へ?」

咏「…いや…声…」

えり「…マッサージされてると、なんだか、息が詰まってるような感覚になりません…?」

咏「そう?」グリグリッ

えり「ぁふっ! っ、んン…~~!」

咏「………」ムラムラ



66 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:07:21.33 ID:HuQtXKujO

咏「…ここか~?ここがええのか~?」グリグリ

えり「んんっ、…ぁ、そこぉ……」

咏「ほれほれ~」モミモミ

えり「ぁん…///…ッてどさくさに紛れてどこ触ってますか!?」

咏「ええじゃないの~ほれほれー」

えり「え、本当に!?ま、待った!待ってお願い!や、やめ…!…あ、ぁ…っ///」

~暗転~



68 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:11:52.90 ID:k4YZBjpbO

翌朝

えり「…酷い目にあいました」

咏「えりちゃんの声がエロいのがいけないんよ」

えり「そんな声してませんよ!?」

咏「いやぜってーそうだって」

えり「…咏さんがいやらしいだけです」

咏「知らんしー。うん知らん」

えり「…おかげで寝不足ですよ。まったく」

咏「…そりゃお互い様ってね」

えり「…遅刻しますよ」

咏「…今努力中だっての」



69 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:19:31.04 ID:k4YZBjpbO

………………
……………
………

休憩所

えり(…はぁ…)カシュッ

えり(なんとか仕事にも間に合って、やっと休憩…)ゴクゴク

えり(それにしても…あつい…)

えり(会場まで走ったし、クーラーきいてるわけでもないし……)

えり(…誰も、いないし…)キョロキョロ

えり(スカーフ、少し緩めちゃお…)シュルッ…



70 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:26:39.67 ID:k4YZBjpbO

えり(はぁ……ちょっと、楽になったかも…)

遊月「は、針生さん!」

えり「はいっ!?……あ、えと、遊月さん」

遊月「お、驚かせちゃいました?」

えり「い、いえ、大丈夫ですよ。それよりも、どうしました?」

遊月「あ、その、特に何かって訳じゃなくて…」ポリポリ

えり「…?」

遊月「…ちょっと、お話したいなーって…良いですか?」

えり「…もちろん、構いませんよ」ニコ

遊月(やった!)パァァ



71 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:31:35.50 ID:k4YZBjpbO

えり「その後、どうですか?」

遊月「…まぁ、あたしを見る目はまだ変わらないけど…前よりは、気にならなくなった」

遊月「全部、針生さんのおかげです」

えり「私はなにもしてませんよ」

遊月「ううん、針生さんって聞き上手ですよね。話したことを全部受け止めてくれるような感じ」

えり「大げさな…」



74 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:36:27.98 ID:k4YZBjpbO

遊月「すごい安心できるっつーか…」

遊月「…また、話したいな~って。自然と考えてる」

えり「誉めてもなにもでませんよ?」

遊月「出ないですか~残念」

えり「何を期待していたんですか」クスッ

遊月「いや~あわよくば、メアドとか番号、なんてさ」

えり「もう…」クスクス

遊月「あははっ」

遊月(…やっぱりこの人の笑顔、好きだ)



75 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:40:20.54 ID:k4YZBjpbO

咏「んーと、たしかここに…あっ」

咏「えりちゃー………おろ?」

咏(あの帽子の子、昨日の?)

咏「……ちょーっち気になるねぃ」

―――

遊月(ん……ん~……なんだぁ?この違和感…)ジー

えり「…?」

遊月(いつもと、なーんか違うような……ああ!)

遊月(スカーフ、少し緩めてるんだ。だからちょっと違う感じに、……お?)



77 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:47:25.32 ID:k4YZBjpbO

遊月「針生さん。首のとこ、どうしたんですか?」

えり「へ?」

遊月「この辺に…えっと、ちょっと待って」ゴソゴソ

遊月「はい、鏡。なんかちょっと紅くなってるけど…」

えり「えっと、………!?」

えり「こ、れ…は……!///」カァァ

遊月「!?」キュンッ

遊月(な、なんだなんだ!?)

えり(ま、ま、まさか、う、咏さんに、昨日の夜…!?///)アワアワ

遊月(い、いつも“オトナの女性”って感じの針生さんが…!)



80 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:54:32.29 ID:k4YZBjpbO

遊月(顔真っ赤にして、困ってて…)

えり「あ、その、なんでもないんです!なんでも…!」

遊月(なんか…子どもっぽい、じゃないんだけど…いつもと違う感じで…)

えり「す、スカーフ緩んじゃったので、化粧室で直してきますね!」

タッタッタ…

遊月「…かわいいなぁ…」


咏「!?」ガサッ

遊月「え?」ピクッ

咏(やべっ)



81 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 00:58:30.19 ID:k4YZBjpbO

――――――

えり「……ああ、もう……」

えり(緩めたままにして忘れていた私も私だけど…)

えり(…こんなに、クッキリ…スカーフしてたらギリギリ見えない位置…)

えり(…今朝急いでたから、全然気がつかなかった…)

えり「……はぁ……」タメイキ

えり「…咏さんの、ばか」



82 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:05:07.33 ID:k4YZBjpbO

遊月「…三尋木プロ…?」

咏「え?あ、あーうん、そう…」

遊月(…どうして隠れてたんだ?)

遊月「どうしたんですか?」

咏「いやー別に?わかんねー」

遊月(……もしかして……)

遊月「…立ち聞き、してました?」

咏「!……いや、知らんし」

遊月(……この前といい、今回といい…たしかに、実況ペアではあるけどさ~…)

遊月(…ちょっと、一緒にいすぎじゃん?)イラッ



85 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:11:54.05 ID:k4YZBjpbO

遊月(…あれ、なんでこんなにイラついてんだ?)

遊月(…三尋木プロが、針生さんとずっと一緒にいるって考えると…)イライラ

遊月(……あーあ。認めたくないなぁ……)

遊月(…偶然ぶつかって、帽子届けてくれて…)

遊月(話、聞いてくれて、優しくしてくれて…甘えちゃって……)

遊月(もっと、話していたくなって……)

遊月(……………)

遊月(ダメだな、もう)

遊月「……三尋木プロ」

咏「……ん~?」

遊月「あなたは――――」



86 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:17:51.76 ID:k4YZBjpbO

――――――

恒子「ライバルぅ?」

咏「そーそー…」

恒子「なーんだそりゃ」

咏「わっかんねー全てがわっかんねー」

恒子「で、そのテラサキって子はえりさんに惚れてるわけ?」

咏「そーだろーねぃ」グビッ

恒子「あっちゃー、いつかそんな日が来ると思ってたよ」

咏「わけわかんねー。なにそれどゆこと?」トクトク



87 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:21:56.19 ID:k4YZBjpbO

恒子「一応えりさんってさ、真面目系美人アナなわけよ」

咏「当然だねぃ」

恒子「でもさ、世間一般的にはそれダケなのよ」

咏「えぇ?」

恒子「私みたいにスーパーアナウンサーとか言ってるわけでもなし、ちょいと目立たない位置にいたわけさ」

咏「うーん?そうなん?知らんけど」

恒子「しかしその実態は!」バンッ



90 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:26:15.65 ID:k4YZBjpbO

恒子「真面目系美人アナ、という一言ではくくれない色々がえりさんにはあるのですよ」

咏「あーだから“一応”とか言ったん?怒るか迷ったぜ?」

恒子「最後まで聞きましょう。まず、基本的に優しい。そして厳しい。…アメとムチが尋常じゃないほど巧い」

咏「…おー」

恒子「でも、甘えさせてくれる母性も持ってる。…嫁スキル半端ねーッ!」

咏「えりちゃん俺の嫁だからな?あげねーかんな?」



92 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:30:26.77 ID:k4YZBjpbO

恒子「更に料理も美味いんだなーコレがッ!」

咏「へへ~ん」ニヨニヨ

恒子「…っとぉ話が逸れた。アメとムチ、甘えさせてくれて、さらにさらに」

咏「もーどんどん言って!えりちゃんのイイトコ!」

恒子「…ギャップ萌えヤバいんだよなぁ…」

咏「かーッキタね!よぉくわかってるねふくよん!ほれもう一杯飲めぃ!」トクトク

恒子「あざっす。…こんなんに優しくされたらオチるっしょ」

咏「…オチる?」



94 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:34:02.29 ID:k4YZBjpbO

恒子「えりさん、天然スケコマシっす」

咏「……ほ?」

恒子「本人が気づいてないところで、絶対何人かオトしてる」

咏「」

恒子「ぶっちゃけ私もすこやんいなかったら危なかったと思う」

咏「」

恒子「厳しい顔してばっかだから、微笑みかけられたらある意味一発でズキューン!!」

恒子「…前途多難だね、咏ちゃん」ポンッ

咏「」



96 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:42:28.83 ID:k4YZBjpbO

咏「っつーかさ、えりちゃんもう私のモノなワケよ」

恒子「おぅ、モノときたか」

咏「ライバル宣言されるとか、勝敗決まってるっしょ」

恒子「まーねー」ゴクゴク

咏「所詮女子高生のタワゴトってねぃ~」トクトク

咏「つーか、どんだけ苦労したってんだ」ゴクゴク

咏「えりちゃんのニブチンっぷり、舐めんなぁ!」プハーッ

恒子「…すこやん以上だったもんね。相当だよね」



97 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:49:22.69 ID:k4YZBjpbO

咏「真面目でお堅くて、恋愛とは無縁って感じで!」

咏「そこがまたかわいいんだけどさ!」

恒子(やば、スイッチ入ったかも)

咏「…あー。でも、たしかに。天然だわ。ありゃあ」

恒子「心当たりでも?」

咏「……………」

恒子「?」

咏「心当たりありすぎて手の付け方わかんねー」

恒子「それほどまでに!?」



99 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 01:55:24.35 ID:k4YZBjpbO

………………

三尋木宅

咏「たーだいまー」

えり「咏さん、おかえりなさい」パタパタ

咏「んー……」ジー

えり「…なんですか?ジロジロと」

咏「んー……んーん、なんでもない。ねぇ」

えり「はい?」

咏「おかえりなさいのちゅーしてー」

えり「は、はいッ!?///」

咏「ほーらーちゅー」



100 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 02:02:08.40 ID:k4YZBjpbO

えり「…………」メソラシ

えり「………//」ウツムキ

えり「…………」チラッ

えり「…ぅぅ…」カァァ

咏(かーわいいなぁーもー)

えり「…ぉ、おかえりなさい…」チュ

咏(…ほっぺた…でも、ヨシとしよう)

咏「……ん、ただいま」

えり「…遅かった、ですね?」

咏「ちょーっとね?」

えり「…お風呂、わいてますから」

咏「一緒に入る?」

えり「え、遠慮します…というか咏さん!?」



102 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 02:07:50.73 ID:k4YZBjpbO

咏「ほ?」

えり「く、首筋に、痕!どうしてくれるんですか!」

咏「気づくの遅いねぃ」

えり「だ、だって今朝…いやそうではなく!」

咏「いーじゃん、そのまんまにしといて」

えり「そんな!?」

咏「…あー、ちょっと薄くなってる?」

えり「…どうにかしようと、思いまして」

咏「だめだねぃ、えりちゃん。そりゃあダメ」

えり「へ?でも、見られたら……」



103 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 02:13:39.92 ID:k4YZBjpbO

咏「ギリギリ隠れるっしょ?」ギュッ

えり「い、いや、まぁそれは……どうしたんですか、咏さん」

咏「いやーね?」

えり「………ぁ、ちょっと……!」

咏「」チゥ

えり「ッッ…!」ピクッ

咏「…ピチャ、…チゥゥ…」

えり「…っ、ぅた…さ…!」

咏「………チュパッ」

えり「っっん…」

咏「…よーし、もっとクッキリつけたから」

えり「…はッ!?」



104 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 02:17:14.80 ID:k4YZBjpbO

咏「えりちゃんに、キ・ス・マ・ー・ク」

えり「な、なんてこと、咏さん!?」

咏「知らんし。風呂入ってくるーっ」

えり「ちょっと、咏さんってば、咏さん!?」

咏(えりちゃんは、私のモノだから)

咏(後から出てきたようなやつに、とられてたまるか!)



122 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 06:53:29.23 ID:k4YZBjpbO

えり「…ったくもう…」タメイキ

えり(鏡、かがみ…)

えり「……う、わ……こんな…///」

えり(…スカーフで、隠れるよね?)

えり(…ちょっとでも緩めたらアウト…もう、暑いのに)

えり(…虫刺されとか言って、絆創膏はっておけばいいの?)

えり(………)

えり(いや、虫刺されに絆創膏ははらない……)

えり(………でも、なんでだろう)

えり(……ほんの、少しだけ……)

えり(…………)

えり「…うたさんの、ばか」



125 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:06:26.39 ID:k4YZBjpbO

お風呂

咏(ん~…っ)ノビー

咏(冷静に考えて)

咏(女子高生の一人や二人、どうってことなくね?)

咏(そりゃま、ちょーっち焦ったけどさ、アッチはつい最近始まったカンケイだし!)

咏(コッチのがずぅっと長い上に“恋人同士”なんだ、心配するこたぁない!)

咏(…ま、まぁ?ちょっと前にすこやんと良い感じのカンケイになってたときは…色々あった、けど…さ)

咏(今度は女子高生!ないない!)

咏(…えりちゃんは、私のモノだから)



126 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:17:36.00 ID:k4YZBjpbO

数日後

咏「あンのがきゃぁぁあああぁぁ!!」バンッ

恒子(荒れてるなぁ…)

咏「あの、あンな、あんな…っうがああああっ!!」ペチペチ

恒子(扇子で机を悔しそうに叩いている…)

咏「う、ううう……うぐぐ……」

恒子「どうしたの?咏ちゃんらしくもない」

咏「わかんねーよぉ…わっかんねぇ……」

恒子「ついこのあいだまで“大人の余裕”を見せていたじゃん」

咏「…ぅ…ー…」



129 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:30:50.90 ID:k4YZBjpbO

恒子「で、どうしたよ?」

咏「…………」

――――――

休憩所

遊月「ねぇねぇ、えりさんは何色が好き?」

えり「好きな色…ですか。そうですね…」

遊月「白とか黒とか似合うよね~」

えり「そうですか?」

遊月「大人っぽいやつ!」

えり「あら?私は服の色で誤魔化さないと大人に見えない?」クスッ

遊月「い、いや違うよ!そうじゃなくて!」ワタワタ

えり「冗談ですよ」クスクス

遊月「…えりさんはオトナだよ」

えり「まぁ、あなたから見れば…」



131 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:36:39.69 ID:k4YZBjpbO

遊月「いや、そうじゃなくて…見た目だけじゃなくてさ、中身」

えり「大人が何か、なんて。ずいぶん大口叩きますね?」デコツンッ

遊月「わっ…」

えり「…まぁ、高3ともなれば、そういうことを考えることも増えますよね」

遊月「…まぁ、ね」

えり「それで、遊月さんが思うオトナというのは?」

遊月「えりさん!」

えり「私?」



133 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:42:33.29 ID:k4YZBjpbO

遊月「うん。……ただ、なんていうのかな。言葉にはできないんだけど…」

遊月「ただ漠然と、オトナっていうとえりさんって方程式が頭の中にできたってゆーか、さ」

えり「イコールで繋げるにはまだ早いですよ。これからも、出会いはたくさんありますから」

遊月「でも、私の中でえりさんとの出会いは……」

えり「………?」

遊月「…なんて言うか、その。大きいものだったし…凄く、…素晴らしい出会いだったって、思う」

えり「…………」



134 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:45:06.52 ID:k4YZBjpbO

遊月「…な、何か言ってよ、恥ずかしい」

えり「…あ、その…なんというか」

えり「……目を見ながら、そんな真剣に言われると…照れますね」カァァ

遊月「…そういうトコ、ちょっと子どもっぽいよね」

えり「え!?」

遊月「あははっ」

えり「も、もう!遊月さんったら…」



咏「」



135 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:49:06.57 ID:k4YZBjpbO

恒子「…なるほど?数日のうちに下の名前で呼ぶ仲になったうえ、敬語もなくなりフレンドリーに」

恒子「…そして会話がイチャイチャしてるようにしか見えない」

咏「…………」

恒子「…けっこークるね、こりゃあ」

咏「…………」グビーッ

咏「ぷはっ!あの、ガキぃ…!」トクトク

恒子「…ヤケ酒?」

咏「ヤケになってないやい!」



138 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 07:59:48.90 ID:k4YZBjpbO

咏「つかさ、まだあるんよ…」

恒子「まだ?」

咏「そそ。その後、えりちゃんが席を外した後さぁ…」

―――――

咏(…………)ドキドキ

咏(……いつの間に、あんなに仲良く……)

咏(…いや、大丈夫。すこやんのときだってあんな感じだったじゃんか)

咏(えりちゃんとすこやんはただの“友達”だから…これも…)

遊月「三尋木プロ、いますよね?」

咏「!」



139 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 08:11:53.03 ID:k4YZBjpbO

遊月「うん、いると思ってました」

咏「…なにさ」

遊月「いや、ね」

咏「ハッキリ言いなよ」

遊月「…仕事で一緒っての考えると、かなり点数は稼げるようだけど~」

遊月「守りは うっすいね~」ニッ

――――――

咏「あンのクソガキィィィィィィ!!」バンバン

恒子「うーわぁ。結構面倒なのに掴まされたね」



142 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 08:27:11.87 ID:k4YZBjpbO

咏「うぅ……うううう」トクトク

咏「」グイーッ

恒子「…飲みすぎじゃない?」

咏「いんだよ、私酔わないから」トクトク

恒子「でも……酔いたいって思ってたら、マジで酔うよ?」

咏「知らんし!」グビーッ

恒子「あーあーまた一気に…」

咏「こーゆーときにしか飲めないの!」

恒子「家では?」

咏「えりちゃんが飲めないから」

恒子「あーそーいえば。じゃあすこやんとは?」



144 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 08:36:40.01 ID:k4YZBjpbO

恒子「元々こういう相談ってすこやんとしてなかった?」

咏「…えりちゃんと仲良くなってから、なんか相談しにくい」

恒子「ほう?」

咏「なんか、負けた気がする」

恒子「いやいや、それは…」

恒子「…………」

恒子「…わからんでもない」

咏「っしょー?」

恒子「てか、すこやんを相談相手にするのも間違い」

咏「根本的だねぃ」

恒子「すこやんもニブチンだからね」



147 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 08:49:18.84 ID:k4YZBjpbO

……………

咏「んぐっんぐっ……ぷはっ」ドンッ

恒子「…いい加減飲みすぎでしょ」

咏「やだー飲むんだー」トクトク

恒子「うわぁ酔っ払いだぁ」

咏「まだ飲めるんだよーまだまだー」グデグデ

恒子「あーもう駄目だって。立てる?」

咏「んー?」フラフラ

恒子「無理じゃん…あーあー悪酔いしちゃって」

咏「酔ってねーって、酔わないんだって」

恒子「はいはい、歩けないなら迎えに来てもらいましょーねー携帯借りますよー」

咏「知らんしー」



149 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 08:55:13.86 ID:k4YZBjpbO

~♪

えり「……?」

『三尋木 咏』

えり「咏さんから…」ピッ

えり「もしもし?」

恒子『あ、どーもえりさん』

えり「…福与さん?どうして咏さんの携帯から」

恒子『その咏ちゃんと飲んでたんだけど、酔いつぶれちゃって』

えり「…咏さんが!?」

恒子『そうそう。お迎え、お願いできるかな?』

えり「は、はい…わかりました」

えり(咏さんが、酔っ払うなんて……)



150 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:04:56.39 ID:k4YZBjpbO

……………

えり「咏さん!」パタパタ

恒子「あーどーもどーも、わざわざ」

えり「いえ、このくらい……大丈夫ですか、咏さん」

咏「んーもーだめーわかんねー全てがわかんねー」

恒子「とまぁ、こんな感じに…」

えり「一体どれだけの量を…滅多に酔わないのに」

恒子「まぁ…コンディションの関係もあってね?」

えり「どこか体調が!?」

恒子「いや、体は平気。…心かな」

えり「……?」

咏「わっかんね~…」グルグル



152 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:15:40.84 ID:k4YZBjpbO

えり「とにかく……咏さん?立てます?」

咏「知らんしー…」グデグデ

えり「もう…。………仕方ない」

えり「よっ……と」ダキッ

恒子「…おお」

えり「福与さんも車、乗っていきますか?」

恒子「んーん、私は大丈夫」

えり「では、失礼しますね」

恒子「お気をつけてー」

恒子「…………」

恒子「あれが天然かぁ…」

恒子「…動けないとはいえ、まさかお姫様抱っことは」

恒子「…何人オトしてきたんだか」



153 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:26:09.60 ID:k4YZBjpbO

三尋木宅

えり「ほら、着きましたよー」

咏「ん~…」

えり「とりあえず、ソファで横になっててくださいね」トサッ

咏「んー……」

えり「お水飲みます?」

咏「のーむー…」

えり「ちょっと待ってくださいね…」トクトク…

咏「えーりーちゃーんはーやーく」

えり「はいはい…」



154 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:37:59.85 ID:k4YZBjpbO

咏「…んぐっ…んぐっ」ゴクゴク

咏「…ぷはぁ~…」

えり「…少し落ち着きました?」

咏「わかんねぇー…」

えり「…まったく。なにがあったんですか、ここまで酔いつぶれた咏さん、見たことないですよ」

咏「…えりちゃんのせーだしー」ボソッ

えり「はい?」

咏「……なーなーえりちゃーん」



155 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:48:57.33 ID:k4YZBjpbO

咏「…あの、射水総合の子と、どーゆーカンケイ?」

えり「へ?…ああ、遊月さん?」

咏「」ズキッ

えり「そう、ですね…最近よく会ってお喋りするくらい…」

咏「…知り合い?」

えり「まぁ、お互い友達と呼べるような関係でもないでしょう」

咏「…………」

えり「でも、どうして急に?」



157 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 09:58:38.19 ID:k4YZBjpbO

咏「……あの子は、そうは思ってないみたいだけどねぃ~」

えり「…どういうことですか?」

咏「…本当に、わかってないの?」

えり「……?」

咏「……もう、いい」

えり「あの、」

咏「いいってば!」

えり「何をそんなに怒ってるんですか?」

咏「………」

えり「私、あなたの気にさわるようなこと……」

咏「………じん…」ボソッ

えり「え?」



159 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:07:26.15 ID:k4YZBjpbO

咏「鈍感!ニブチン!朴念仁!!」

えり「なッ……」イラッ

咏「えりちゃんのわからずやッ!!」

えり「わからずや…って、咏さんがちゃんと言ってくれないから!」

咏「知らんし!この天然スケコマシぃッ!!」

えり「すけこ……っなんなんですか急に!」

咏「知らんし!知らん!!」

咏「人の気も知らずに、えりちゃんのお人好し!そんなだから狙われるんだ!」

えり「意味がわかりません!」

咏「それがニブいってんだよ!」



160 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:13:19.63 ID:k4YZBjpbO

咏「えりちゃんなんてもう知らん!」

えり「………」

えり「…わかりました」

咏「…!」ハッ

えり「…そこまで言うのでしたら、私たち距離を置きましょう」

咏「え、えりちゃ……」

えり「では、私は自宅の方へ帰ります」スッ

咏「待っ…」

えり「…お世話になりました」

咏「えりちゃん!」

えり「失礼します。…おやすみなさい」

パタン

咏「……ぁ……あ……」



162 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:19:28.85 ID:k4YZBjpbO

咏「…どう…しよ…」

咏「どうしよ……どーしよ……」

咏「…わかんねーよ…なんも、わかんねーよぉ……」

咏「えりちゃぁん…!」

咏(あんなこと、言わなきゃよかった)

咏(あんなこと、………)

咏(…………)

咏「…えりちゃんが悪いんだ」

咏「えりちゃんが、……あの子に優しくするから…」ズキッ

咏(……寂しいよ……)



164 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:27:50.31 ID:k4YZBjpbO

針生宅

カチャン

えり「…ただいま」

えり(…久しぶりに、帰ってきた…)

えり「…別に、懐かしいわけでもないけど…」

えり「……………」

えり「……一人、か……」

えり(…今日は…シャワー浴びて、寝よう)

えり(……明日も、仕事だから……)

えり(…………)



165 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:33:25.29 ID:k4YZBjpbO

咏(…一人で布団に入るのって、いつぶりだろ……)

咏「…あったかくない…」

咏(…布団、つめたい……)ジワ

咏「………っ」ゴシゴシ

咏(…えりちゃんのばか)

咏(なんでこんな気持ちにさせるんだよ…なんで…)

咏(…なんであんなこと言っちゃったんだよ…私…)

咏(…もう、知らん。…寝よ…)



167 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:45:55.78 ID:k4YZBjpbO

翌日 会場

咏「あ……」

えり「…………」

咏「……あの……」

えり「おはようございます、三尋木プロ」

咏「っ…おはよ…」

咏(三尋木、プロ…か…)

えり「では、打ち合わせどおりにお願いします」

咏「…あの、えりちゃ…」

スタッフ「針生さーん!」

えり「はい、今行きます」パタパタ

咏「………」



169 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 10:57:13.50 ID:k4YZBjpbO

咏(…なんだよ…)

咏(なんだよ、なんだよ!)

咏(私は昨日事実を言っただけだ!なんで申し訳なくなってんだよ!)ムカムカ

咏(えりちゃんのわからず屋ぁぁ!!)


えり(…嫌なことがあるなら、ちゃんと言ってくれればいいのよ)

えり(なのに、悪口ばっかり並べて…!)イライラ

えり(へんなところで頑固なんだから!)

えり(咏さんの、意地っ張り!)


咏・えり(もう、知らないっ!)



175 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 11:48:57.50 ID:k4YZBjpbO

………………

休憩所

遊月「…………」ソワソワ

遊月「…………」キョロキョロ

遊月(まだかな?まだかな?)ワクワク

コツ…

遊月「!」

遊月(この靴音!)バッ

遊月「えりさん!」パァッ

えり「あ……」



176 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 11:54:13.38 ID:k4YZBjpbO

遊月「お仕事、お疲れ様!」

えり「………」

えり「ありがとう」ニコ

遊月「へへっ♪」

えり(…モヤモヤしてたけど…)

遊月「こっち、座って!」ポンポン

えり「…お邪魔します」

えり(…なんか、癒されるなぁ…)



178 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:01:37.56 ID:k4YZBjpbO

遊月「…えりさん、どうしたの?」

えり「はい?何がですか?」

遊月「なんかさ、えっと…オーラってか…雰囲気が違う」

えり「雰囲気……」

遊月「来るときも俯いてたし…何か嫌なことあった?」

えり「!」

えり(…はぁ…高校生に見抜かれるなんて…)

えり「なんでもありませんよ」

遊月「でも…」

えり「気にしないでください。…大丈夫ですから」



180 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:12:00.23 ID:k4YZBjpbO

遊月「話、聞くよ?愚痴でもなんでも」

遊月「…あたし、前にえりさんに愚痴っちゃったからさ」

えり「…優しい子ですね、あなたは」ナデナデ

遊月「…っ」カァァ

えり「本当に大丈夫ですから。心配かけてすみません」

遊月「…ううん」

遊月(そんな顔しないでよ)

遊月(…えりさんの力になりたいのに)

遊月(えりさんのこと…もっと知りたいのに)



183 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:24:16.83 ID:k4YZBjpbO

遊月(…もしかして…)

遊月(…今、このタイミングがベスト?)ゴソゴソ

遊月(…………よし)

遊月「えりさん、さ」

えり「はい?」

遊月「今月中に…その、暇な日とか…ある?」

えり「暇な日…どうして?」

遊月「あ、あのさ、この前…遊園地のチケット、貰ったんだ。…ペアチケット」

遊月「…前のお礼も兼ねて…一緒に、どうかなって」



185 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:28:05.90 ID:k4YZBjpbO

えり「ゆ、遊園地…」

遊月「それに!その…なんでだか知らないけど、…落ち込んでるっぽいし」

遊月「パァーっと遊ぼう!ね!?」

えり「………」

遊月「…こ、子供じみた発想だってことはわかってるんだ。遊園地なんてチョイスも」

遊月「…でも、これしか思い付かなかったんだ。…つくづく、子供だな。あたしは」



188 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:34:49.22 ID:k4YZBjpbO

えり(遊園地……遊月さんと、二人で)

えり(……………)

咏『えりちゃんなんてもう知らん!』

えり(………)イラッ

えり「…………ん」

えり「…行きましょうか」

遊月「…!」パァッ



189 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:39:33.88 ID:k4YZBjpbO

遊月「ほ、ほんと?…ホントに!?」

えり「ええ。…来週の日曜日でしたら、オフですから」

遊月「い…いいの?」

えり「せっかくのお誘いですから」

えり「…お受けします」ニコッ

遊月「!」ドキッ

遊月「……よ……っ…」

遊月「よっしゃあああ!」

えり「大げさですよ…」クスクス



健夜(…ま…)

健夜(…マズいこと、聞いちゃったかな……)ドキドキ



191 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:46:45.98 ID:k4YZBjpbO

三尋木宅

咏「…………」ボー

咏「…あ…夜ごはん……」

咏「……まぁ、いっか……」

~♪

咏「!」

咏(で、電話……!)バッ

『小鍜治 健夜』

咏「……はぁ……なんだ……」タメイキ

ピッ

咏「もしもーし」

健夜『も、もしもし?ねぇ、咏ちゃんは知ってるの』

咏「いや知らん。てか、何を?」

健夜『えりさんの………』

咏「………!?」



192 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 12:58:17.02 ID:k4YZBjpbO

ピンポーン

咏「おう」ガチャッ

恒子「おっじゃましまーす」

健夜「お邪魔します…」オズオズ

咏「さぁ座って、飲み物これね」コトッ

健夜「あ、ありがと…」

咏「で、詳しく聞かせてもらおうか」

恒子「うんうん、聞きたい聞きたい」

咏「…なんでふくよんまでいるん?」

恒子「私たちの仲じゃん?あ、ワイン持ってきたー」

咏「うは、マジで!?」

恒子「安物で悪いけどねー」ケラケラ

健夜「…あのー…」



193 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:06:33.10 ID:k4YZBjpbO

咏「おぅそーだったそーだった」

咏「…えりちゃんが…何?」

健夜「今日、休憩所行ったら、えりさんと…えっと、帽子の女の子が座ってたの」

健夜「なんだか仲良さそうで、入りにくかったから、私はずっと入口のとこにいたんだ」

恒子「すこやん立ち聞き~?」

健夜「そ、そんなことする気無かったんだよ!?ただ、その、たまたま…」

咏「いーから、それで」



194 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:13:00.82 ID:k4YZBjpbO

健夜「そしたら、遊園地のペアチケットがあるから、一緒に行かないかって帽子の子が」

恒子「……なるほど?」

咏「それで……えりちゃんは……」

健夜「…“お受けします”って…」

咏「…………」

恒子「あのさー私咏ちゃんにも聞きたいことあるんだけどさ」

咏「……なに、ふくよん」

恒子「今、えりさんはどこにいるの?」

咏「!」



195 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:17:50.12 ID:k4YZBjpbO

恒子「…一緒に住んでるんだよね?」

咏「………」

咏「…昨日…喧嘩した」

健夜「え…!?」

恒子「昨日っつーと…私と飲んでて、えりさんに迎えたのんで…」

咏「…帰った、あと」

恒子「へぇー。原因は?」

咏「……………」

恒子「言いたくないなら良いけどね~」

咏「………」



196 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:26:48.03 ID:k4YZBjpbO

恒子「…ねーすこやーん」

健夜「?」

恒子「その帽子ちゃんとえりさんの遊園地、いつだって言ってた?」

健夜「え?えと…たしか、来週の日曜日…」

恒子「おー好都合好都合」

健夜「なに考えてるの?」

恒子「私たちも行こう!」

咏「…ほ?」

恒子「来週日曜、遊園地!」

健夜「…へ?」

恒子「名づけて、えりさん尾行作戦~!」

咏・健夜「……えぇ!?」



198 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:41:44.57 ID:k4YZBjpbO

――――日曜日

遊園地入場門前

遊月「…………」ソワソワ

遊月「…………」ドキドキ

遊月(緊張する…やばいな~、あたしらしくもない)

遊月(待ち合わせの1時間も早く来るとか…ベタすぎる。実際にあるんだな、こういうこと)

遊月(…ヘン…じゃ、ないよな?)

遊月(ああああ、楽しみ!楽しみだけど…楽しんでもらわないと!)

遊月(それで、…タイミングが合えば…そのまんま……)

遊月(…こ、こく、…こくはk)

えり「遊月さんっ!」タッタッタ…

遊月「ひょゎいッ!?」ビックゥ



199 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:51:16.15 ID:k4YZBjpbO

えり「はぁっ…はぁ…おはようございます。…お待たせしました」

遊月「うっううん!今来たトコ!」

遊月(これ一回言ってみたかった!……あれ)

遊月「えりさん、ずいぶん早くない?まだ待ち合わせまで30分以上…」

えり「…私より早く来ていたあなたが言いますか?」

遊月「え?…いやー…たはは」ポリポリ

えり「?」キョト

遊月「……………」ジーッ



200 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 13:58:29.55 ID:k4YZBjpbO

えり「…あの、なにか…?」

遊月「えっ、あっ、いや、その…」アセッ

遊月「…私服、初めて見たから、さ」

えり「あ……」

えり「…前に、白や黒が似合う、と言ってくれたのを思い出して、着てみたんですが…」

えり「…どうでしょう?」

遊月「に、似合う!やっぱり似合う!あたしが前言ったとおり!」

えり「…よかった」ホッ…



202 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:03:08.49 ID:k4YZBjpbO

遊月(露出がほとんどないけど、涼しげで…清楚で、上品だ)

遊月(…こんな雰囲気、あたしには…)

えり「遊月さんも、お似合いです」ニコ

遊月「!」ドキッ

遊月「…あ、…ありがと…」ドキドキ

えり「…少し早いですが…行きますか?」

遊月「………」

遊月「うん、行こっ!」



203 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:14:27.50 ID:k4YZBjpbO

恒子「……ほほぅ?」コソコソ

咏「…………」

健夜(なんで私も…)

恒子「…始まった途端に、えりさんの天然スキル発動。ヤバイね、帽子ちゃん」

咏「やばいって、なにが」

恒子「話聞く限り、帽子ちゃんってカーナーリ!グイグイいくタイプじゃん?」

健夜「…まぁ、遊園地誘うくらいだもん」

恒子「あれ以上惚れたら、えりさんの唇、奪われるぜ?」

咏「ちょっとお前なnんむぐぐぐ!」

恒子「しーっ!声、声!」



205 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:17:32.75 ID:k4YZBjpbO

恒子「まぁ、冗談だったとしても!」

恒子「…喧嘩中の今、一番危ないんじゃない?」

咏「……し、知らんし」

恒子「素直じゃなーい」

咏「…悪いのはえりちゃんだし」

健夜「あ、入って行ったよ」

咏「よし行くか!」

恒子「ま、待て待て、もう少し距離を…」

咏「知らんし!」

健夜(なんだかんだ言って、一番気にかけてるんだから…)クスッ



208 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:26:35.27 ID:k4YZBjpbO

遊月「まず、どうしよっか」

えり「…こういうところ、あまり来たことないんで。任せます」

遊月「そう?じゃあ……」



恒子「なになに、まず向かう先は~っと」

健夜「…わぁ。最初にジェットコースター乗るんだ」

咏「おぅ…」キラキラ

恒子「…乗って良いかな!?」

咏「良いんじゃね!?知らんけど!」

健夜「わ、私は留守番…」

恒子「レッツゴー!」

健夜「いやだああああああ!」



209 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:31:19.35 ID:k4YZBjpbO

遊月「いやー、休日とはいえ、思ったよりは混んでなくてよかったー」

えり「30分待ち、とかでも混んでないんですか?」

遊月「酷いときは6時間とかあるよ」

えり「そ、そんなに…」

遊月「並ぼ!」

えり「は、はい……」

……………

遊月「もーすぐっだね~」

えり(…思ったより、高い……)

「次のお客様ー」

遊月「キタっ!」

えり「………」ドキドキドキ



210 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:39:01.25 ID:k4YZBjpbO

遊月「やっぱ、遊園地っていったらコレだよね!」ワクワク

えり「…………」ヒヤアセ

「ベルト落としまーす。しっかり捕まっててね!」

ガチッ ガガガガガ…

遊月「この緊張感!」ワクワク

えり(…高い…高いって…!)ギュゥ

遊月「…ん?」

えり「………っ」

遊月「えりさん、怖い?」

えり「!……は、恥ずかしながら…少し」

遊月「…大丈夫だって!あたしがついてるから!」ギュッ

えり「へっ……」

カチッ ガーーーー!!

遊月「ひゃっはーーーッ!!」

えり「いっ、いやあああああああ!!!」



211 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:42:49.98 ID:k4YZBjpbO

恒子「…おー、やっぱりえりさんはこのタイプきついかー」

咏「…えりちゃんの悲鳴…」

健夜「ね、ねぇ、やっぱりやめようよ…私飲み物買ってくるから!」

「次のお客様ー」

恒子「はーい観念するよー」

健夜「や、やだって!い・や・だ!!」

恒子「アラフォーへの心臓の負担が?」

健夜「アラサーだよ!心臓そんなに弱くないよ!!」

恒子「じゃー大丈夫でしょ」

咏(…えりちゃんと乗りたかったなぁ…)



212 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:46:58.91 ID:k4YZBjpbO

「お疲れ様でしたー」

えり「………っ」クラッ

遊月「大丈夫?」

えり「は、はい……スゴいですね、遊月さん」

遊月「なにが?」

えり「怖くないんですか」

遊月「うん、楽しい。…えりさんは?」

えり「私?」

遊月「怖かったかもしれないけど、怖いだけだった?」

えり「…………」

えり「…少し、楽しかったですね」

遊月「でしょ~?」



214 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 14:49:16.23 ID:k4YZBjpbO

「お疲れ様でしたー」

恒子「………う、ぷ」フラフラ

健夜「大丈夫?」

恒子「……酔った」

咏「だらしないねぃ。すこやんなんかケロッとしてるのに」

健夜「うん。案外大丈夫なもんだね」

恒子「うぇ……みずぅ…」

健夜「はいはい…」

咏(んーと、次は……)



216 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 15:18:02.20 ID:k4YZBjpbO

遊月「ちょっと休憩の意味もこめて」

えり「め、メリーゴーランド…」

遊月「うん。……嫌?」

えり「い、いやでは……なんと言いますか」

えり「……子どもと、カップルしか居ないような…」

遊月「ここのメリーゴーランド凄いんだよー」タタタッ

えり「あ、ちょっと……!」



217 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 15:24:20.44 ID:k4YZBjpbO

遊月「んーと…こいつで良いかな」

えり「…うま、ですね」

遊月「えりさん、跨がってくれる?」

えり「は、はぁ……っと、こうですね」

遊月「んで、ここのメリーゴーランドの凄いところはっ…と」

えり「へっ…」

遊月「二人乗りオーケーってこと」ギュ

えり「ちょ、ちょっと…」

「二人乗りのお客様はしっかり捕まっていてくださいねー」

遊月「はーい」ギュゥ

えり「…ぅ…///」

遊月「…あたしじゃイヤ?」

えり「…イヤ、ではないですけど…」カァァ

遊月「あは、紅くなった」



218 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 15:29:04.22 ID:k4YZBjpbO

恒子「うわっダイターン!」

咏「いっ……ちゃいちゃしやがってぇぇ…!!」ギリギリ

恒子「すこやーん、後でアレやろーよ!」

健夜「えぇっ!?」

恒子「すこやん後ろでいいからさー」

健夜「い、いやだよ」

恒子「じゃー前でいいから」

健夜「どっちにしろだよ!」

咏「あんにゃろ、あんにゃろ、あんにゃろッ」ムカムカムカ



221 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 15:43:09.39 ID:k4YZBjpbO

……………

遊月「んーと、次は~」グゥ

えり「!」

遊月「あ……///」

えり「…お昼にしましょうか」クスッ

遊月「……ん」カァァ

えり「私買ってきますから、席を取っておいてください」

遊月「…わ、わかった…」

えり「…私が戻ってくるまでに、その赤い顔をどうにかするように」クスクス

遊月「う、うるさいなぁ恥ずかしいんだよ!」

えり「はいはい」クスクス

遊月(くそ、子ども扱いして…!)



223 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 15:49:39.69 ID:k4YZBjpbO

恒子「はい、お待たせー」

健夜「ありがとー」

咏「………」イライライラ

恒子「咏ちゃんも、とりあえず甘いもん食べて落ち着こう」

咏「………落ち着いてるよ」イライライラ

恒子「いやいや。ほら、イチゴのかき氷。すこやんメロン」

健夜「こーこちゃんは?」

恒子「スダマリ」

健夜「出た!!」

咏「………」イライライラ パクッ

咏「~~ッ!!」キーーン



225 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 16:00:00.25 ID:k4YZBjpbO

えり「お待たせしました」

遊月「ども…」

えり「たしか、焼きそばが食べたいって言ってましたよね」

遊月「うん、ありがと。お金…」

えり「いいですよ」

遊月「でも、なんか悪いし…」

えり「高校生に出させる方が悪いですよ」

遊月「……そう?」

えり「そうです」

遊月(…高校生とか、そういう扱いされたくないんだけど…)

えり「私はあんまりお腹空いてないんで、このフライドポテト一緒につまみましょう?」

遊月「…うん!」



226 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 16:04:05.04 ID:k4YZBjpbO

恒子「…デート…だなぁ…」

健夜「デート…だよねぇ…」

咏「はぐっはぐっ」シャリシャリ

咏「~~~ッ」キィーーーン!

健夜「…ねぇ、スダマリってどんな味なの?」

恒子「まーまーだよ。一口食べる?」

健夜「あ、欲しい」

恒子「はい、あーん」

健夜「あむ。…へぇ~なかなか…」

咏「…みんな爆発しちゃえ…」

恒子「咏ちゃんが病んだ!?」ガーン

健夜「ご、ごめんなさい!?」ガーン



228 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 16:18:44.86 ID:k4YZBjpbO

恒子「午後一発目は…ゴーカートか…」

健夜「あ、勝負するみたいだね」

咏「…………」

恒子「あ、そこ曲がれっ!」

健夜「違う違う、そこはもっとアクセルぅ!」

咏(えりちゃんがんば!えりちゃんがんば!)

健夜「…あ、あぁ~…」

恒子「…ま、そうだよね」

咏(……チッ)

健夜「あ、もう一勝負?」

恒子「ゲーム慣れ少女VS運転免許を持つ女…!」

恒子「実況は私、福与恒子でお送りします!」

咏「えりちゃーん!!がんbもががっ」

健夜「声大きいって…!」



230 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 16:31:08.45 ID:k4YZBjpbO

えり「か、勝った…!」

遊月「ちぇー負けたーっ!」

えり「やっと勝てた…」

遊月「何回目だっけ?10回くらい?」

えり「8回目です!」

遊月「そかそか。…うーん悔しい!」

えり「……ふふ」

遊月(…えりさんが嬉しそうだから、全然いいけどさ)



231 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 16:43:08.59 ID:k4YZBjpbO

………………

えり「…それそろ、17時を回りますね…」

遊月「あー……」

遊月(時間たつの…はっやいな~…)

えり「家まで帰るのにも、時間かかるでしょう?次で、最後にしますか」

遊月「…うん。それじゃあ……」



恒子「えーっとこっちの方向は…っと。……あーなるほどね」

健夜「…王道だね」

咏「…観覧車…かい?」

恒子「そうそう。そう言えばココ、景色が良いってよく言われてるね」

健夜「今なら、夕焼けが良い感じに…」



236 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 17:33:50.18 ID:k4YZBjpbO

咏「…行くよ」

恒子「へ?」

咏「あの二人が見える位置のに、乗る!」

健夜「ちょ、ちょっと待ってよー!」




「ごゆっくりー」

パタン

えり「…………」

遊月「…………」ドキドキ

遊月(これが、最後……)

遊月(最後の……チャンス……!)



237 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 17:40:12.55 ID:k4YZBjpbO

えり「…夕日、綺麗……」

遊月「えっ!?……あ、ああ……そうだなぁ~…」

えり「…今日は、ありがとうございました」

遊月「へ?」

えり「…楽しかったです」ニコッ

遊月「!」ドキィッ

遊月「ち……ちょっと、元気に…なった……?」

えり「…そう、ですね…元気になりました」

えり「…遊月さんのおかげです」

遊月(…夕日に照らされて、微笑むあなたが、眩しくて)

遊月(あなたの唇からこぼれたのが、あたしの名前で)

遊月(……あたしは……)



240 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 17:47:04.78 ID:k4YZBjpbO

遊月「…えりさんって、さ…好きな人…いるの…?」ドキドキ

えり「好きな、人…?」

遊月「ああ…」

えり「…それは、どういう意味で?」

遊月「…恋愛対象、ってイミで」ドキドキ

えり「…………」

遊月(…あたしに向けられていた瞳は逸らされて、夕日を映している…)

遊月(…ううん、もっと…遠くを。…違う誰かを、映してる)


恒子「はぁっ…ぜぇ…はぁ…」

咏「ちぇ…2つも前か…!」

健夜「て、いうか…隣だったら、バレちゃうでしょ…」ゼェゼェ



241 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 17:57:41.54 ID:k4YZBjpbO

遊月「………」ドキドキ

えり「……います」

遊月「………!」ズキッ

えり「…恋愛感情を持った……好きな、ひと」

遊月(…………)ズキン ズキン

遊月「…………」ギュッ

遊月「……ど…どんな…ひと……?」

えり「……そうですね……」



243 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 18:06:51.06 ID:k4YZBjpbO

えり「…わがままで、意地っ張りで」

―――

咏「うぐぐ、よく見えない…」

健夜「双眼鏡、あるけど…」

咏「ちょーだい!」パシッ

―――

えり「ちょっと素直じゃなくて…、強欲で」

―――

咏「あンのやろ…マジで唇奪ったらどうしてくれるか…!」ギリギリ

恒子「さっきまで“知らんし”とか言ってたくせに…」ボソッ

咏「知らんしッ!!」



245 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 18:22:12.37 ID:k4YZBjpbO

えり「…自分の知る世界以外のことには、まるで興味を示さない。ちょっと世間知らずなところがあって…」

―――

咏「見えねー…何やってんのか全然わかんねー…」

健夜「咏ちゃん…?それ、双眼鏡反対……」

咏「うぇ、マジで!?」

―――

えり「…ちょっぴり、えっt…」
えり「…い、意地悪で…!」

―――

咏「にゃろう…双眼鏡わかりにくいよ…」ブツブツ

恒子「まーまー」

咏「…この下からの角度でスカートの下でも覗いてやろうか…」

健夜「酷い八つ当たりだなぁ…」

―――

えり「……でも」



248 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 18:40:29.14 ID:k4YZBjpbO

咏「…お…?あ、み、見えた!」

咏(けど…なにしてるか全くわかんねー…)

咏(…えりちゃん…)ギュ

―――

えり「一緒にいて一番……」

えり「…一番“自分”でいられる場所を…くれる人」

えり「あの人と一緒にいる自分は、自信をもって」

えり「これが“針生えり”だって、思える」

えり「…そういう人、でしょうか」

遊月「…………」



255 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:07:43.55 ID:k4YZBjpbO

遊月「…………」

遊月「……はぁ」タメイキ

遊月(…負けた、な…)

えり「…あ…」

遊月「?」

えり「てっぺんまで来ましたね」

遊月「…そう、だね」

えり「…やっぱり、綺麗な景色…」

遊月「…………」

遊月「……うん」

遊月「…綺麗、だな」



257 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:16:13.76 ID:k4YZBjpbO

遊月「…………」

遊月「……あれ?」

遊月(あそこにいる…赤い服の……)チャッ

遊月(…三尋木プロ?)

遊月(…なんで?)

遊月(……ま、どーでもいっかぁ……)

遊月(…………)

遊月(…ちょっとくらい…良い思いしても…さ)

遊月「…いいよね」ボソッ

えり「はい?何か……」

遊月「いや、なんでもない。それよりさ…」



260 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:27:35.89 ID:k4YZBjpbO

遊月「ほら、あっち見てよ。すげー綺麗」

えり「え、どこ…」フイッ

チュ

えり「―――へ?」

遊月「…あっちだよ」

えり「は、はぁ…」

えり(今…頬になにか…)

―――

咏「うがーッ!あれ邪魔ー!見えねーッ!てめコラ!くっついてんじゃねーぞーッ!!」

咏「こうなりゃ……おりゃっ」ピョンッ

グラッ

恒子「ちょッ!?」

健夜「揺らさないでええええ!!」

咏「えりちゃああああん!!」



263 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:46:06.18 ID:k4YZBjpbO

遊月「ねーえりさん」

えり「は、はい…」

遊月「…また、話聞いてくれる?」

えり「………」キョト

遊月「また、一緒に遊んでくれる?」

えり「………もちろん、喜んで」ニコ

遊月「じゃあ…えりさんと、あたしのカンケイってさ……」

遊月「…………」

遊月「“友達”…とか、言っても…いい?」

えり「…ええ。“お友達”ですね」



264 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:49:15.70 ID:k4YZBjpbO

遊月「………うん」

えり「……」ニコッ

遊月(…これで、いい)

遊月「えりさん」

えり「?」

遊月「ありがとう。…大好きだよ」

えり「…どうしたんですか、さっきから…」

遊月「…んーん、なんでもない」

えり「私も好きですよ」ナデナデ

遊月「…………」

遊月「子ども扱い、すんなよなー」

えり「すみません、つい」クスクス

遊月「…今だけ、特別に良いよ」

えり「……どうも」ナデナデ



266 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 19:56:38.95 ID:k4YZBjpbO

「お疲れ様でしたー」

えり「さて…帰りましょうか。送っていきます」

遊月「うぅん、へーきだよ」

えり「でも…」

遊月「一人で帰りたい気分なんだ」

えり「…そうですか?」

遊月「そーゆーこと~」

えり「じゃあ、とりあえず出口まで……」

遊月「…いーや、えりさんしばらくここにいなよ」

えり「?」



268 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:03:39.56 ID:k4YZBjpbO

遊月「いいこと、あると思うからさ」

えり「いいこと…?」

遊月「それじゃっ!」タッ

えり「あっ遊月さん!」

遊月「またね!」タッタッタ

えり「お気をつけてー!」

遊月「ん!」フリフリ

えり「………」フリフリ

えり「…………」

えり(…なんだろう、いいことって)

えり「………」

恒子「えりさーん!」

えり「!?」



270 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:10:28.58 ID:k4YZBjpbO

えり「え、何故ここに…」

健夜「こんばんは、えりさん」

えり「健夜さんまで…?」

恒子「実はもう一人」

えり「もう一人…って…まさか…」

健夜「ほら、出てきなよ…」

咏「…………」ムスー

えり「……咏、さん……」



271 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:16:20.97 ID:k4YZBjpbO

咏「…………」ムスッ

えり「…………」

咏「…………」

えり「…………」

恒子「えぇーい焦れったい!!」グイッ

咏「ほっ!?」

健夜「ほらほら」グイグイ

えり「ちょ、ちょっと、健夜さん…!」

恒子「あ、2名ねー」

咏「ふくよん!?何勝手に」

えり「押さないでください、健夜さん!……あっ」

バタンッ

恒子・健夜「「ごゆっくりー」」

咏「ちょおおおおおお!?」

えり「観覧車に押し込むって、どんな力技ですか!?」



272 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:24:25.82 ID:k4YZBjpbO

咏「あーあ…地上が」

えり「…諦めて座ったらどうですか」

咏「…言われなくても」

えり「…………」

咏「…………」

えり「…………」

咏・えり「「…あの」」

咏・えり「「!!」」

咏「え、えりちゃんから…」

えり「い、いえ!咏さんから…!」

咏「………」

えり「………」

咏「……じゃあ、さ」

えり「……?」

咏「…同時に、言う?」



274 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:32:36.52 ID:k4YZBjpbO

えり「…結局、聞き取れないかもしれませんよ?」

咏「そんときはそんときっしょ」

えり「…言い直しませんよ?」

咏「こっちだって」

えり「…………」

えり「…いいでしょう」コクッ

咏「…いくよ?」



276 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:38:40.72 ID:k4YZBjpbO

咏・えり「「せーのっ」」

咏「ごめんなさい!」ペコッ

えり「すみませんでした!」ペコッ

咏「………」

えり「………」

咏「…聞こえた?」

えり「…ええ。…そっちは?」

咏「聞こえた」

えり「………」

咏「……プッ」

えり「っ…ふふふ…」クスクス

咏「あはははっ」ケラケラ



278 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:46:29.71 ID:k4YZBjpbO

咏「おんなじこと言ってんのに、言葉だけ違うとか…!」ケラケラ

えり「もう…!こんなにアッサリすむなんて…」クスクス

咏「今まですっげー悩んでたのにー」

えり「…咏さんも?」

咏「そりゃ………」

えり「………」

咏「…………あの、さ」

えり「…はい」

咏「なんつーか…えーっと…さ?」

えり「…………」

咏「…え、えりちゃん!」

えり「!」

咏「ちゅーしていい!?」

えり「」ズルッ

えり「……はい?」



280 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 20:55:14.20 ID:k4YZBjpbO

咏「だ、だって!昨日布団に一人で入ったんよ!?」

咏「えりちゃん居ないだけでこの寂しさ、寒さ!ハンパねぇって!」

咏「だから、さー…。…なんかもう、いろんなこと全部後回しにして…」

咏「えりちゃんとイチャイチャしたい」

えり「っ……///」

えり「正面きって、堂々と言うことですか……」カァァ

咏「知らんし。全部後回し。えりちゃんにちゅーしたい」

えり「……前から、言ってるじゃないですか……」



282 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:02:25.04 ID:k4YZBjpbO

えり「……“良いですよ”なんて…恥ずかしくて、言えるわけ…ないでしょ…?」

咏「!」ギュゥゥ

えり「………///」キュ

咏「…かわいい」

えり「…うるさいです」

咏「でもかわいい」

えり「………っ」

咏「…ちゅー、するねぃ?」

えり「…そういうの。…いいですから」

咏「知らんし…」チュ

えり「…ん……」

咏「……へへ。久しぶりな気ぃする」

えり「…私も」

咏「…あったかいね」

えり「…ええ」



285 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:10:16.87 ID:k4YZBjpbO

咏「…えりちゃん?」

えり「…はい?」

咏「大好き」

えり「…っ…は…い…」

咏「…えりちゃんは?」

えり「…、……すきです……」

咏「あれ、“大好き”じゃないの?」

えり「…込めた気持ちは、同じです」

咏「言葉にだしてよ」



286 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:15:10.90 ID:k4YZBjpbO

えり「…ぁ……ぅ…」

咏「…安心させてよ」

えり「……~~っ」

えり「…だ、だ…」

咏「…………」ニヤニヤ

えり「…だいすきっ…!」

えり「………………です…///」プシュゥ

咏「あーもーっかーわいいなぁー!かわいすぎて意味わかんねー!」ギュゥゥ!



288 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:24:06.97 ID:k4YZBjpbO

えり「~~~~っ///」

咏「大好きだよー…」ギュゥ

咏「もーそれしか言えねー…えりちゃん大好きーだぁいすきー」

えり(は、恥ずかしすぎて…死にそ……)カァァ

咏「一生このまんまでいーよー幸せー」カオウズメ

えり「………」ヨシヨシ

咏「…こんなこと、あのテラサキって子にはしてないだろうねぃ?」チラッ

えり「へ?」

咏「えりちゃんにこんなことしていいのは私だけだかんな?」

えり「……はは……」

えり(…近いことは…しちゃった、かな…)

えり「あ……」



291 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:33:45.90 ID:k4YZBjpbO

えり「…咏さん、夜景…綺麗ですよ」

咏「ん~?」チラッ

咏「知らんし」カオウズメ

えり「え?」

咏「そんなのよりえりちゃんのが綺麗だし、あったかいから」ギュー

えり「…それは、どうも」

咏「………」ギュー

えり「………」

咏「………」ギュー

えり「…あの、いつまでこうしていれば…」

咏「…着くまで。ずっと」ギュー

えり「…あと、半分くらい…」

咏「まだまだ」ギュー

えり「…まったく、もう…あなたって人は…」クスッ



292 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:40:08.51 ID:k4YZBjpbO

…………

えり「…咏さん?」

咏「…んー」ギュー

えり「…そろそろ、着きますよ」

咏「もうちょっと…」

えり「…だめです」

咏「…ったく…最近の観覧車は生き急いでるねぃ…」

えり「なにお年寄りじみたこと言ってるんですか」

咏「観覧車もう一周しようぜ?」

えり「だめです。降りる準備してください」

咏「…ちぇ」



295 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:51:36.53 ID:k4YZBjpbO

恒子「そろそろかなー…」

健夜「…あ、来た」

えり「あ……」

健夜「…どう?」

えり「…お陰様で」

えり「……このとおり」

咏「えーりーちゃーん」ギュースリスリ

健夜「…うん、遠目から見たとき、一体何かと思った」



297 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 21:59:32.62 ID:k4YZBjpbO

恒子「色々反動がきたんだねー」ニヤニヤ

えり「…あの、ひっぺがすの手伝ってくれません?」

咏「えりちゃんのいけずぅー」スリスリ

えり「…暑いです」

咏「あったかいよー」スリスリ

えり「…恥ずかしいです」

咏「かわいいねぃー」スリスリ

えり「…離してください」

咏「知らんし」スリスリ

えり「…ああ、もう…」

恒子(若干、満更でもなさそう)ニヤニヤ



298 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:06:44.23 ID:k4YZBjpbO

健夜「…とりあえず、帰ろっか。もうこんな時間だよ?」

恒子「おーほんとだ。帰ろ帰ろ」

えり「あ……」

恒子「ん?どしたのえりさん」

えり「そういえば、あなた方は何故ここに?」

健夜「えっ」

えり「3人で、遊びに?」



301 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:11:11.63 ID:k4YZBjpbO

恒子「えっ、えっと、そう!そうなの!」

えり「…それで、偶然私を見つけた…?」

恒子「そうそうそう!」

えり「……あの、もしかして……」

えり「…………」

えり「……いえ、やっぱりなんでもないです」

恒子「そ、そーかそーか!」

健夜「か、帰ろっか」

えり「…ええ」



303 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:19:34.00 ID:k4YZBjpbO

三尋木宅

ガチャッ

咏「じゃあさ、先に入ってるから!えりちゃんは5秒たったら入ってきてね」

えり「は、はぁ…」

咏「んじゃ!」パタン

えり(いち…にい…さん…し…ご)

えり(よし)ガチャッ

ガバァッ

えり「きゃあ!?」

咏「おかえりーー!!」スリスリ

えり「…もう…」

えり「…ただいま」



305 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:24:28.80 ID:k4YZBjpbO

えり「晩ごはん、何が食べた……」

咏「えりちゃん!」

えり「………」

えり「お風呂、咏さんが先に……」

咏「えりちゃんも!」

えり「………」

えり「咏さ……」

咏「なぁにえりちゃん!」キラキラ

えり「………」

恒子『色々反動がきたんだねー』

えり(…それほどまでに、寂しかったのだろうか…)



307 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:38:51.83 ID:k4YZBjpbO

咏「さーて、と」

咏「何日かぶりにえりちゃんのご飯も食べたし」

咏「お風呂も済ませてこれから一緒にお布団…って感じではあるけど~」

えり「………」

咏「お互い、色々と聞きたいこともあるよねぃ~?」

えり「…まぁ、そうですね」

咏「まずえりちゃんからどーぞ」



309 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:45:25.04 ID:k4YZBjpbO

えり「ええと…咏さんたちは、何故遊園地に?」

咏「あー。すこやんがね、偶然聞いちゃったんだって」

えり「健夜さんが」

咏「そそ。んで、ふくよんが“えりちゃん尾行作戦ー”っつって~」

えり「…私…尾行?」

咏「そう」

えり「…もしかして今日、ずっと…」

咏「つけてたよ」

えり「…………」

咏「怒った?」

えり「そりゃあ、怒りも込み上げます」

咏「だよねぃ~でもま、お互い様ってことにしてくんない?」

えり「お互い様…?」



312 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 22:55:58.38 ID:k4YZBjpbO

咏「怒ってんのはえりちゃんだけじゃねーっつーことさね」

えり「…それが…正直、わからないんです。私、咏さんに何か…」

咏「…本当にわかんない?」

えり「……すみません」

咏「……ほんっとーにニブチンだなぁえりちゃんは」

えり「………」グッ

咏「…今日さ、テラサキって子となにしてたん?」

えり「…へ…?」

咏「だから。あの帽子娘だよ」

えり「お誘いを受けて…遊園地に行きました」

咏「だからさぁ…」

咏「それって、デートじゃねーの?知らんけど」



314 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 23:05:20.56 ID:k4YZBjpbO

えり「でー……い、いえ、そんなつもりは!」

咏「えりちゃんに無くても!…向こうにはあったぜ?確実に」

えり「そんな…。いえ、あり得ませんよ」

咏「なんで」

えり「だって、私と遊月さんの間に、そのような気持ちは…」

咏「…えりちゃんにはなくても、あの子には?」

えり「遊月さん?それもないです。だって、高校生で…」

咏「高校生はえりちゃんに惚れないの?」

えり「ほれ……ないでしょう」

咏「…はぁあ…」タメイキ

えり「…?」



315 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 23:11:50.96 ID:k4YZBjpbO

咏「こーれだからニブチンの天然スケコマシは…」

えり「…あの、気になってたんですけど…」

咏「ん~?」

えり「その…すけこまし?ってなんですか?」

咏「………」

えり「決して良い意味でないことは、なんとなくわかるんですが…」

咏「……おぅ……」



321 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 23:41:45.87 ID:k4YZBjpbO

咏(あー…頑張ったんだな、帽子娘…)

咏(同情と親近感と“よく頑張りましたで賞”だけくれてやるよ)

咏(…えりちゃんのコレにも困ったもんだわ…)

えり「…?」キョトン

咏(…その勇気と強さに免じて)

咏(…お前の気持ちは、秘密にしといてやるよ)

えり「あの、咏さ…」

咏「とにかく!」

えり「!」ビクッ



326 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 23:49:38.46 ID:k4YZBjpbO

咏「言いたいことまとめると」

咏「いち!帽子娘とのデート!」

咏「に!何日も帰ってこなかった!」

咏「…この二つに怒ってるんだよねぃ」

えり「あの、二つ目は…」

咏「なぁに?」

えり「…最初に色々言い出したのは、咏さんじゃないですか…」

咏「言い出したキッカケはえりちゃんだよ」

えり「それがわかりません」

咏「あああもうっ!」



328 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/15(土) 23:56:02.23 ID:k4YZBjpbO

咏「えりちゃんが帽子娘とイチャイチャしてたから!それが嫌で色々言っちゃったの!」

咏「それに気づかないえりちゃんはニブチンなの!オッケー!?」

えり「……へ……」

咏「…どうなのさ」

えり「それは…つまり、咏さんは…」

えり「…遊月さんに…嫉妬、していたんですか?」

咏「」

えり「……?」

咏(…はい怒ったーまたえりちゃんが怒らせたー)

咏(…後悔しても知らんし)



332 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:01:20.27 ID:ghCKho5DO

えり「咏さん?」

咏「あー、うん。嫉妬してたんだよ、嫉妬」

咏(つーか、なんでこんな恥かかなきゃいけないのかねぃ)

咏(…帽子娘のキモチをバラしゃ、良かったんじゃね?)

咏(…いやー、それはそれで面倒なことになるかー)

えり「…ふふ」クスクス

咏「…なにさ」

えり「いえ…咏さん、結構子どもっぽいですね」

咏「な、なにおうっ!?」

えり「だって!遊月さんが私にそんな感情、持つわけないじゃないですか」クスクス

咏(…いやー目の前で宣戦布告されたわー完全に惚れてたわー)



336 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:07:05.64 ID:ghCKho5DO

えり「あれは、ほら。姉と妹といいますか。母と娘といいますか」

えり「最高学年でしたし、甘える相手がいなかったから、偶然私がその役目になっただけですよ」

咏「…あ、そう。知らんけど」

えり「ですから、デートというのも」

咏「いんやアレはデートだね。間違いないよ」

えり「…もし、そうだとしても」

えり「私とあなたの怒りは五分五分ですから、お互い様…という話ですね?」

咏「…………」



338 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:14:55.52 ID:ghCKho5DO

咏「…いや、無理だわ。抑えらんねぇ」

えり「え?」

グイッ

えり「きゃっ!?」ドサッ

咏「…尾行はたしかに怒っていいかもしんないけどさ。こっちの怒りはそれ以上だわ」

えり「え?え?」

咏「まずさ。喧嘩の原因はえりちゃんだったし」

えり「それはっ」

咏「わかってるよ、勝手に嫉妬しちゃったねぃたしかに」

咏「…嫉妬させるようなこと、するなっての…あの帽子娘、えりちゃんに甘えたって?」

咏「…なにした。何された?」グイッ

えり「ぃッ…つぅ…!」



340 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:21:10.46 ID:ghCKho5DO

咏「次。…遊園地デート」ギュゥ

えり「っ…だから!あれはデートじゃ!」

咏「黙って」グッ

えり「痛っ……」

咏「…ジェットコースター。なにかわいい悲鳴あげてんの?」

咏「メリーゴーランド。妹や娘なら、抱きつかれて赤面なんかするなよ」

咏「お昼ご飯。…同じ皿の料理、一緒に食べようとか言うんじゃないよ」

咏「ゴーカート。…負けず嫌いな一面なんて、私には見せたことないよねぃ?」

咏「…観覧車。…二人きりの空間で、何してた?」

えり「…ッ」ゾクッ



343 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:29:56.43 ID:ghCKho5DO

咏「…前に、シルシつけたよねぃ?」グィッ

えり「ぁッ……」

咏「……ふーん?消えちゃったんだ。首筋のキスマーク」

えり「だ、だって、そんな…」

咏「チゥッ」

えり「ひゃっ!?」

咏「チュゥゥ…!…チュパッ」

えり「っぅ…!」

咏「…ん。アトがついた。消えかけたら言いなね~?またつけたげるからさ」

えり「そんな!」

咏「つけとかなきゃわかんないでしょ?」

咏「えりちゃんが、ダレのモノか」



348 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:39:30.45 ID:ghCKho5DO

咏「…えりちゃんは、私のモノだからね~?」ギュゥ

えり「う、咏さん……?」ビクビク

えり(こんな咏さん…初めてだ……)

咏「…こんなに怒ったこと人生であるかなぁ…ねーよなぁ…」

咏「んでさ、どーしたらいーか全くわかんねーんだ。だから…」

咏「とりあえず、えりちゃんにはお仕置き。ね?」

えり「!」ゾクゥッ



350 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:45:00.79 ID:ghCKho5DO

えり「ゃ、やめてください…!なにを、す…っ」

咏「暴れちゃダメだよ~?…あ、そだ」シュルッ

えり「な、なに…やだ、ちょっと…!咏さん!?」

咏「抵抗できないようにすりゃいんじゃね?」ギュッ

えり「え……?そんな、ほどいて、離してください…!」

咏「やーだよぅ~だ。まだマシでしょ。手だけだし」

えり「嫌です…これ、取ってください…!」

咏「だから、やだって」

えり「咏さ……、んんぅっ…!」



353 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 00:54:39.30 ID:ghCKho5DO

咏「チュ…ん……チュルッ…ピチャ…」

えり「ん、…っは、…ンンッ…!」ゾクッ

咏「っはぁ…えりちゃんとのちゅー、やっぱり好きだよ…」ツゥ

咏「これが、ずぅっと欲しかったんだよねぃ……」ギュッ

えり「…っはぁ…はぁ……んっ」

咏「チュピ…レロッ……」

えり(舌、入ってきて…!)ゾクゾク

咏「ピチャ…んん…チュィッ、…ヂュッ」

えり(あ、ぁ…っ舌、暴れ、回って…っぅ…!)ビクッ



355 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:03:47.11 ID:ghCKho5DO

…………

えり「はぁっはぁ…はぁ…///」トロン

咏「ひゅう、かーわいい」ニッ

えり(咏さんの舌に、口の中…犯された、みたいで…ゾクゾクして…力、抜けて…)

咏「えりちゃんの唇、柔らかくてだいすきだよ」チュ

えり「ん…っ」

咏「…チュ…ペロペロ…」

えり「っ、ふぁ…!くすぐ、った…ぁ…」

咏「…ん、汗かいてるね、首…しょっぱい」ペロリ

えり「っっ…ぅ…///」



357 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:11:03.66 ID:ghCKho5DO

咏「チュゥゥッ」

えり「ンンッ…」ピクンッ

咏「シルシは一個じゃなくて良いもんね~?」チュッ チュッ

えり「ゃ…っそんな、とこ、見えちゃ…!」

咏「見せればい~んだよ、みぃんなにさ」チゥゥ

えり「はぁぅッ…!」

咏「えりちゃんがダレのか、わかって貰えるぜ?」

えり「っ…んん…」ウルウル

咏「…うは、その表情ヤバイって…」

咏「興奮する」カリッ

えり「っぁあ!?」

咏「ごめんごめん、歯たてちゃった」



359 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:20:32.69 ID:ghCKho5DO

咏「脱がすよ~…っと。手首結んで脱がせらんねーか。いーよね別に」スルッ

咏「うーん…えりちゃんの身体…久しぶり…」ギュゥ

咏「やっぱいいねぃ…えりちゃんのおっぱい…」チュゥッ

えり「んくっ…」ピクンッ

咏「えりちゃんはちょっと激しくこねくり回されるのが好きだよねぃ~」モミモミグニグニ

えり「ん、くぁ……っはぅ…!」ギュゥ

咏「なぁに?声ガマンしてんの~?」

咏「二人しかいないんだからさぁ、良いじゃん、気にしないで」



361 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:27:08.37 ID:ghCKho5DO

えり「…っ…」

えり(今…声出したら…駄目…この咏さんは…いつもの咏さんと…)

咏「…しゃーないな~、ちょっとうつ伏せになってよ」

えり「…!」

咏「ほらほら…っと」

えり「ま、まって、ソコは…!」

咏「…ソコは…なにさ?」ツゥー

えり「ふぁあん……っ」ゾクゾク

咏「背中、弱いよねぃ~今指で撫でてるだけだぜ?」ツゥー

えり「ほんとに、だめ、ひゃぁあぅ…っ」ピクンッ



362 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:35:32.52 ID:ghCKho5DO

咏「…最初はさ、指でなぞるだけじゃここまで感じてなかったよねぃ」スゥ

えり「んぁ、あ…っ///」ゾクゾク

咏「舐めるとか擽るとかしないと、そんなエロい声出てなかったぜ?覚えてる?」ナデナデ

えり「っぁあ…っ」フルフル

えり(ゃ、やだ…声、出したくないのに…!)ギュゥ

咏「チュル…」ペロッ

えり「あぁあんッ!?」ゾクゥ

咏「ん、かわいい声、出るようになってきたね~?」ニヤ

えり「……ぅ……」



364 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:43:33.81 ID:ghCKho5DO

咏「じゃ、身体仰向けにして」

咏「…早く」

えり「…っ」

咏「ん。良い子だねぃ」モミモミ

えり「あぅ…っ」

咏「ん~?…あー、そっかそっかー」ニヤニヤ

咏「うつ伏せになってるとき、おっぱいが床のカーペットに擦れてたんだね~?」

咏「…道理で、もうチクビがかたくなってるわけだ。手のひらに当たってるよ」

咏「…ほら、かたくなってる…」スリスリ…スリスリ…

えり「…んん…ッふぁ…ぁ…!」

えり(そこ、そんなに……っ…ぁ、焦らさないでぇ…!)ビクビク



365 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 01:52:23.78 ID:ghCKho5DO

咏(まずは、指の腹でゆっくり撫でるように…)スリスリ…

えり「ふぁ、ぁ…ッぅ…」

咏(敏感になってきたら…ちょっと押し潰し気味に強めに…)クリクリクリ!

えり「ゃ、あぁ…ぁん…っ」ビクンッ

咏(そうしたら…ちょっと、チクビから離れて…)モミモミ

えり「っ…ん…んん…、…?」

咏(………なんの前触れもなく、つまむ)キュッ

えり「あぁんッ!?」ビクンッ



369 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 02:20:36.30 ID:ghCKho5DO

咏「えりちゃんはチクビせめられるの、好きだもんねー?」クリクリ…コリコリ…

えり「違、ちがぁぁ…ぁ!」ビクッ

咏「ねぃねぃ、クリクリ弄られるのがいい?カリカリ爪で刺激されたい?コリコリ玩ばれたい?」スリスリ…

咏「他にはね~、クニクニつまんだり、…ペロペロなめたり…チューチュー吸ったり、さ?」

えり「っ、…そん、なの…わかんな…」

咏「えー全部ー?えりちゃんは欲張りだなー♪」

えり「ふぇ…!?」



372 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 02:38:58.24 ID:ghCKho5DO

咏「そんなに好きなんだ?ここ」クリクリクリ

えり「あぁぁ…っち、がぁ…!、ん…ぁ」

咏「なに?聞こえない~」キュッ

えり「あッんん…!」ビクッ

咏「ねぇ、何言ってたの~?」コリコリ…

えり「やっ…あぁんっ!ぁん…ぁ、やぁ…っ」ビクビク

咏「…いいねぃ~…エロいよ…すんごいエロい…」カリッカリカリッ

えり「ゃッ…ふぁ…っ…ぁ、も、ゃめ…、やぁあ…!」



375 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 02:51:37.19 ID:ghCKho5DO

咏「ホントはもーちょいジワジワいきたかったけど、…そろそろ良いよねぃ?」ニヤ

スルッ

えり「ぁ、だめ…だめ…!」

クチュリ

えり「んぁあ……ッ!」ビクンッ

咏「うは、グチョグチョだー♪」クチュ、クチクチクチ…

えり「ゃ、あぁぁ!だめ、ぁ、あぁん!」

咏「だめ~?うそついちゃだめだよえりちゃーん」クチュ…

咏「…クリトリスも弄っちゃうよ?」クリュッ

えり「あァ…ッ…、…ぁ…!?」ビクッ



377 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 02:59:23.88 ID:ghCKho5DO

咏「指、いれるよ…」グチュ…

えり「ふ、ぁぁぁ……!」

咏「あは、こんなに濡れてるもんなー、指、みるみる飲み込まれてる…」

えり「や、やらぁ!言わないでぇ!!」

咏「ほらほら、こんなこともできるんだぜー?」グチュ、ヌチャヌチャ クリクリュクリュ…

咏「えりちゃんの中を指でクチュクチュしながら、クリトリスグリグリしてあげてんの。わかる?」

えり「ん、ンン…ぁ、ひ、あぁ…!」



378 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:14:32.69 ID:ghCKho5DO

咏「今空いてるのは、左手と口。…そーいや、さっき言ったチクビ責め、まだ全部済んでなかったねぃ♪」

えり「ゃ、うそ、ぁあ、…っむり、ぁん…むりぃ…!」

咏「なにがぁ~?」グチ、クチャ クリクリ…

えり「これ、いじょ…っぁ…よわいとこ、いじられ、たらぁ…!」

咏「弄られたら~?」クチュクチュ クリュンクリュン

えり「ぃ、イ、……ぁふ、…っぁ、イっちゃ…!」ガクガク

咏「――最高じゃん」ニヤリ



379 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:21:08.44 ID:ghCKho5DO

咏「ん…はむっ」クニクニッ

えり「ふぁぁあ!?」ビクンッ

咏「チュ…レロッレロレロッ…」クニュクニュ…クリクリ、グチュ

えり「あ、らめぇ…!、わた、し、もう…!ぁ、あ、あ……!」ガクガク

咏(…イっちゃいな♪)チュゥゥ!クニュン クチュクチュ…クリッ

えり「あぁぁぁ……ッッ!」ビクンッ



380 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:27:31.57 ID:ghCKho5DO

えり「…っ…はぁっはぁ…っ…」ビクビク

咏「きもちよかった?」

えり「っぅ…はぁ…はぁ…///」

咏「…まだ、大丈夫そうだね」

えり「へ……?」

クチュクチュ

えり「……っ、ぁ…あ……ッ!?」ビクン

咏「うわぁ…まだトロトロとろけてる…」クチクチクチ

えり「な、ぁあぁ…っ、なんでぇ…!?」

咏「…言ったじゃんか~」グチュ

えり「ひッ!」ビクッ

咏「…私、怒ってるんだよ?」

えり「――――ッ!」ジワ…



382 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:37:33.96 ID:ghCKho5DO

咏「ねーえりちゃん、これ、お仕置きなんだぜ?わかってんの?」クリクリュクリュ…

えり「あぁ…!そこ、ゃ、まだ、イった、ばっかでぇ…!」

咏「いやって言われて止める気、ないからね~?」キュッ

えり「ひゃあぁぁ!つまんじゃ、だめぇぇ!!」ビクンッ

咏「そーだ、今度はクリだけでイカせてあげるよ♪」クリュンクリュン

咏「じゃあ、ちょっと……」ゴソゴソ

えり「っ、いゃ…うたさ、なにを…!」

ジュッ

えり「ぁ、…~~ッ!!」ビクン!



384 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:42:24.79 ID:ghCKho5DO

咏「…ちょっと吸っただけだぜ?早いよえりちゃーん」

えり「はぁっ…もう…やぁ…っ…」

咏「じゃあ、次は…限界まで焦らしてあげようか♪」

えり「!?」

咏「まだヒクヒクしてるねぃ~…」

咏「…チュ……ペロッ」

えり「あぁ……!」

えり(だめ…あたま、まっしろになって………)

―――――



386 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 03:54:34.56 ID:ghCKho5DO

えり「ぁ、あん…っ、ぁ…!や…っ」ビクビク

咏「ねぇーえりちゃんはダレのモノ?」グチュグチュ

えり「っんん…は、ぁ…っあ、ぁ…!」

咏「ねぇ、えりちゃん!」ギュ

えり「あァンッ…!っぁ、わた、し、は、ぁ…んん、うた、さんの…ぁん…もの、ですぅ…!」

咏「よーしごーかーく♪イカせてあげよ~」クニュクニュ クニクニ ジュクッチュクチュクッ



388 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 04:08:05.48 ID:ghCKho5DO

えり「あ ンン…!ぁ、、きちゃぅ、また、あぁん…イっちゃ…~~ッッ!」ビクンッ

咏「…へへ♪」

えり「ぁ…ぅ……」クタッ

咏「…おろ?えりちゃん?」

咏「……おちちゃったか~、もーちょいイケると思ったけど…」

咏(…さすがに、無理させすぎたかねぃ~…何回くらいイカせたっけ…じゅう……わかんねー)

咏「…どんだけ怒ってたか、わかって貰えたかねぃ…」

えり「…すぅ…すぅ…」

咏「……………」



389 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 04:15:02.22 ID:ghCKho5DO

咏「…ごめんね。酷いことたくさん…」

咏「………」

咏「…ホントに、寂しかったんだよ…?」

咏「…この家さ、一人でいるとめちゃめちゃ広いんだよ」

咏「めちゃめちゃ…心細いんだよ…えりちゃんがいないと…寂しいんだよ…!」

咏「…もう、どこにも行くなよ…絶対、離さねーからな」ギュッ

咏「…誰かのとこなんか…行くなよ…ずっと、一緒だからね…」

咏「…えり、ちゃん…」チュ



391 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 04:24:26.47 ID:ghCKho5DO

翌朝

えり「…ん…」

えり「…………」

えり「………!」ガバッ

えり「いッ…~~!?」ドサッ

えり(身体の、節々が…と、いうか…足腰が……)ズキズキ

えり(…というか…手首結ばれたまんま…!)ガーン

えり「う、うたさ……」

咏「……ぐぅ……」zzZ

えり「…………」



420 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 12:23:29.22 ID:ghCKho5DO

咏「……ぐぅ……ムニャ…」zzZ

えり(幸せそうに寝てる…)

えり「うたさーん?」

咏「ん~……きゅう……」zzZ

えり「起きてください、咏さん」

咏「……ぐぅ………」zzZ

えり(…もう…起こせないじゃない……)



429 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 14:25:51.86 ID:ghCKho5DO

咏「ん~…」ギュッ

えり(…………)

えり(…あったかい…)

えり(…一人で布団に入るのは、寂しかったなぁ…)

咏「…えりちゃ~ん……」

えり「!」

咏「ん……ムニャ…」zzZ

えり(…寝言、か…)

えり(あーあ……どうしよう……)

えり(…ぎゅーって、したい…かも…)



441 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 16:29:11.87 ID:ghCKho5DO

えり(…………)

えり(…昨日の咏さん………すごく、怒ってた…)

えり(…私…気づかないところで、咏さんにツラい思いさせてる……?)

咏『……ほんっとーにニブチンだなぁえりちゃんは』

えり(…そんなに、ニブいかなぁ…)カンガエ

えり(だって、遊月さんが私にそんな感情持ってるわけないし…)

えり(遊月さんに限らず、仲良くなった友人なら、仕事場とかにもいくらでも…)

咏「…んん…」グッ

えり「ぃッ…!?」

咏「…ぐぅ…」zzZ

えり(…つ、爪たてられた…)



443 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 16:37:54.50 ID:ghCKho5DO

えり(…今、何時だろ…今日も実況のお仕事だったはず…)

えり「…咏さーん、起きてくださいよ」

咏「…ぅ……ん……」

えり「…ほら、起きて?」

咏「…ちゅーしてくれたらおきる~……」

えり「何を寝ぼけているんですか」

咏「…ちゅーぅー…ちゅー……」zz

えり「…縛られたままじゃできません。ほどいてください」

咏「…ほどいたらしてくれる~…?」ウトウト

えり「……して、あげますから」

咏「…んー…」ニヘラ



445 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 16:49:57.99 ID:ghCKho5DO

咏「…ん~…」ゴソゴソ

えり「…………」

咏「…ほどけねー…」

えり「ちょ…」

咏「キツすぎっしょー…縛ったのだれー…」

えり「あなたですよ…」

咏「知らんしー…」ゴソゴソ

えり「なんとかしてください」

咏「…痛かった……?」

えり「……痛かったですよ」

咏「…ごめん…」

えり「…いいですから」



469 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 19:04:09.16 ID:ghCKho5DO

咏「…っし、ほどけた」

えり「どうも…、……っ」

咏「痛い?」

えり「…大丈夫ですよ。それよりも、今何時ですか?」

咏「ん?……そろそろ8時かな」

えり「え!?」

咏「あ、だいじょーぶだよ。今日おやすみ貰ったから」

えり「お、おやすみ?」

咏「そそ。実況も変わってもらったし」

えり「なんでですか」

咏「んー…」



472 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 19:13:44.58 ID:ghCKho5DO

咏「えりちゃんと一緒にいたかったから…かねぃ?」

えり「…お仕事でも、一緒にいられるでしょう?」

咏「実況中に抱きついたりちゅーしたりしても良いん?」

えり「………それは」

咏「っしょ?」

えり「…………」

咏「納得いかないって顔だねぃ」

えり「…お仕事を、サボるわけには…」

咏「あーいかわらずカッタいな~」ケラケラ



473 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 19:17:38.52 ID:ghCKho5DO

えり「とりあえず、起きましょうよ」

咏「え~」

えり「…服、着たいんですが。シャワーも浴びたいし」

咏「むぅ」

えり「ほら、退いてください」

咏「ちぇー」ゴソゴソ

えり「そんなことでムクレないでください」

咏「…あ、お仕事おやすみした理由もう一個あった」

えり「はい?」ゴソ…

咏「えりちゃん……動ける?」

えり「ッ!?」ズキッ



476 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 19:34:23.99 ID:ghCKho5DO

咏「……だよねぃ」

えり「…え…、…え?」ズキズキ

咏「たぶん夜、激しくしすぎたわ」

えり「な……」

咏「縛ったまんまだったし、寝たっつーより気ぃ失ってたし」

えり「………」

咏「…なんつーか、正直、スマン。ゴメン」

えり「う………」

えり「うたさぁぁぁぁん!!!」ナミダメ

咏「あっはは~」シレッ



479 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 19:50:48.03 ID:ghCKho5DO

咏「まぁ、ちょっと休憩してりゃいいんでね?知らんけど」

えり「あなたって人は!」

咏「だってさー昨日は怒りに身を任せちゃってたし?」

えり「う…」

咏「ひっさびさのえりちゃんだから興奮しちゃってさーもー!」

えり「………」

咏「いやー、やっぱいいわーえりちゃん最高。かわいい」キラキラ

えり「…こ…の……」

咏「それでついヤりすぎちゃったねぃ~うっはーやーばいやばい」ツヤツヤ

えり「……へんたい……」



482 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:03:58.37 ID:ghCKho5DO

咏「上等」ニヤリ

えり(……もう駄目だこの人……)

咏「あ、やっぱ今のなし」

えり「?」

咏「ただし、えりちゃん限定で」

えり「…なんてタチの悪い…」キッ

咏「睨んでるえりちゃんもかわいいぜ?」

えり「……はぁ……」タメイキ

咏「とりあえず…ノド渇いた、とか。あるかい?」

えり「…たしかに。お水飲みたいですね。…動けないですが」



484 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:17:35.92 ID:ghCKho5DO

咏「よしよし、ちょっと待っててー」パタパタ

えり「…………」

えり(…すこーし…ゆぅっくり動かせば…)ソロソロ…

えり(大丈夫、少しかたくなってるだけだから…)ソロソロ…ズキッ

えり「っ!」

えり「っぅ~~……!」ナミダメ

えり(おやすみ貰って正解だったかも…痛い…)

咏「おーまたせ~」



485 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:22:34.28 ID:ghCKho5DO

えり「ああ、どうも…でも身体が、」

咏「だいじょーぶ、ちょっと待って」グイッ

えり「?」

咏「」ゴソゴソ

えり「え?ちょ、ちょっと…」

チュ

えり「!?」

咏「んー…」

えり「ん…っん、ぅ…!」コクッ…

咏「ぷはぁっ!飲めた?」



487 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:32:40.29 ID:ghCKho5DO

えり「なっ、なんっ、なんで……っ///」

咏「もっと飲む?」

えり「こ、こんなっ、ストロー使えば…!」

咏「知らんし」グビッ

えり「ちょっと、ま……っ」

咏「んーんん(やーだよ)」チュゥ

えり「~~~っ!!」

咏(難しいな、これ…)チゥゥ…

咏(えりちゃん、口開けろよー…。…あ、そだ)

ナデナデ

えり(!?)ビクッ

えり(ちょ、どこ触っ…ふぁっ…!)

咏(よし、今っ)

えり「んん…っ」ゴクッ



488 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:38:16.57 ID:ghCKho5DO

咏「今度はうまくいったかねぃ?」

えり「う…っ…咏さんのばかぁっ!///」

咏「うは、酷いなえりちゃん」

えり「人が動けないのをいいことに、卑怯です!」

咏「知らんし。ほれほれ、水はまだまだ残ってるぜ~」

えり「もういいです!」

咏「じゃー練習したいなー」

えり「なんのっ」

咏「口移し?」

えり「そんなの人生において使いませんから!」

咏「わかんねーよ?使うかもしれねーじゃん」

えり「いつ!?」

咏「今とか」グビッ

えり「必要ないですから!もう!」

咏(…知らんし)チュゥ



490 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 20:51:17.05 ID:ghCKho5DO

……………

咏「ん……ぅ~……」チゥッ

えり「んくっ……」コクン

咏「ぷはっ…よぅし、溢さないでできたー」

えり「はぁ…っ…はぁ…」

咏「こんだけで…おお、もう一時間?うひょー時間がたつのは早いねぃ♪」

えり(一時間も…ひたすら咏さんに……)

えり「……ぅぅ……」

咏「んじゃま、えりちゃんもそろそろ動けるかい?」

えり「へ?………あ、ホントだ…動ける」

咏「…お腹すいた」

えり「…その前に、シャワー浴びてきていいですか」



493 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 21:09:06.45 ID:ghCKho5DO

お風呂

えり「はぁ……」チャポン

えり(朝風呂…ってのも、良い……体が、解れる…)

えり(……咏さん家のお風呂、広いし…今度、入浴剤いれてみようかな……)

えり「……おちつく……」

えり(………)チラッ

えり(…あ…)

――――――

数日後

咏(…えりちゃん遅いな…)

咏(飲み物買ってくるっつって…んな時間かかんねーよなー…知らんけど)

咏(どこまで買いに行ってんのかねぃ…一番近いのはーっと……)

咏「あ」

咏(…休憩所の…自動販売機………)



495 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 21:22:23.45 ID:ghCKho5DO

休憩所

遊月「ここなんだけどさー…」

えり「どれどれ……ああ、ここは関係代名詞のthatが省略されていて…」

遊月「え、関係代名詞?…うわー盲点だった。訳せないはずだー」ガクゥ

えり「ふふ…。それが解れば、もう大丈夫ですか?」

遊月「ん、大丈夫だと思う」

えり「よく頑張ってますね」ニコ

愛美「あ、あの、えりさん。これ教えてもらえますか?」

えり「これは…古典ですか。敬語の問題?」

愛美「これって誰から誰への敬意なんだかサッパリ…」

えり「えぇっとこれは……」

咏「」



500 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 21:28:01.05 ID:ghCKho5DO

那岐「…あれ、三尋木プロ?」

愛美「あ、ホントだ」

咏「……え?わっかんねーなにこの集まり。全てがわかんねー」

えり「あ、えっと…」

遊月「えりさんに勉強見てもらってるんですよ~」ニヤニヤ

咏「…なにこの人数」

遊月「いやぁ、あの試合で阿知賀に負けちゃった人、偶然にもみんな高3だったもんで~」

えり「受験生ですからね。皆さん偉いです、本当に」

愛美「そんな、えりさんの教え方が巧いんですよ」

えり「ありがとうございます」ニコッ

咏「ちょ…」



505 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 21:45:44.35 ID:ghCKho5DO

遊月「ね、ね、えりさん。これってどう訳すの?」

えり「えぇっと…No matter how much time goes by, I らb…って……」

えり「…こ、こんな文章が出るんですか?」

遊月「どういう意味なの?」

えり「………“どんなに時が経っても、あなたを愛してる”」

えり「…くらいでしょうか」

遊月「」キュゥゥゥン

咏「」キュゥゥゥン

えり「最近の教師はこんな英文を読ませるんですか…?ノートに書かせてまで」

咏(確信犯だ!確信犯だアイツ!!)



509 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 21:59:26.19 ID:ghCKho5DO

咏(あんにゃろ、あの、帽子娘……!)

咏(……録音しときゃ良かった……!!)ドキドキ

愛美「あの、この歌の意味がわからなくて…」

咏(…あの子は純粋に教わってるだけっぽいな…)

えり「百人一首、ですか。えっと…『君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな』…」

えり「…懐かしいですね。たしか…」



511 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:05:33.73 ID:ghCKho5DO

えり「…あなたが私の事を想ってくれるなら…この命だって惜しくないと思っていた。でも…」

えり「いざ、あなたが想ってくれると…少しでも、永く…この幸せの中で生きたいと想うようになったの…」

えり「…そういう、愛の歌です」

愛美「!」キュゥゥン

咏(まさか)

愛美「…ステキ…///(恍惚)」ポー

咏(オチたぁぁぁああああ!!!)

えり「ええ。古文って奥が深いでしょう?」ニコッ

咏(畳み掛けるように微笑みかけんじゃねぇぇぇえええ!!!)



515 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:14:48.83 ID:ghCKho5DO

さらに数日後

えり「はぁっ…はぁ…っ…」タッタッタ…

えり(間に合うといいけど…)

咏「おろ?えりちゃん、なに焦ってんの?」

えり「あ、咏さん…いえ、実は…」

えり「さっき、曲がり角でぶつかった方が、これを落としてしまったので、お届けに…」

咏「」

えり「たしか、こっちに…」

咏「えりちゃん、それ届けとくから、その人んトコ行くなよ」

えり「はい?」キョトン

咏「行 く な 。行ったら怒る」

えり「は、はぁ…じゃあ、お願いします」



518 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:28:12.84 ID:ghCKho5DO

さらにさらに数日後

恒子「聞いたよー最近えりさん大人気らしいじゃん」

健夜「勉強教えてくれるって、受験生の間で」

えり「そ、そうなんですか?」

恒子「うんうん、しかも解りやすいって」

えり「そんな話が出回ってるなんて…あ、でも…」

咏「…なにさ」

えり「そういえば、今度教えてほしいって言っていた方がいました。…その噂のせいでしょうか」



519 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:35:29.96 ID:ghCKho5DO

健夜「わぁ、スゴいね!」

恒子「えり先生だー」

えり「からかわないでくださいよ」

咏「なに、今度はどんな子」

えり「たしか、長野代表の部長とか」

咏「え゛」

恒子「そ、それってたしか…」コソコソ

健夜「…女たらしで有名だったような…」ボソボソ

えり「『昼間は部員の面倒で手が空かないから…この時間に、ここに来て』と言って…」ゴソゴソ

えり「時間とホテルの部屋番号の書かれたメモを」ピラッ

咏「なあああああ!!!」バッ

ビリビリビリッ!



525 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:45:13.57 ID:ghCKho5DO

えり「ちょっと!?」

咏「なんだよ『22時にホテルの302号室に』って!22時って!!」ビリビリ

咏「なんでホテルまで出向くんだよ!ファミレスとかで十分だろうが知らんけど!!」

咏「つーかなんで最後にハートマークつけてんだよおおおお!」

恒子「ねーえりさん、なんでえりさんが呼ばれたんだと思う?」

えり「え?…勉強、教わりたいんでしょう?」

健夜「いや、あの………」

えり「受験生ですもの。それ以外になにかありますか?」キョトン

恒子「……わーお」

健夜「……えーっと」



528 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 22:54:54.28 ID:ghCKho5DO

咏「えりちゃんッ!!」ガシィッ

えり「はっ、はい?」

咏「ぜっっっ…たい行くなよ!?」

えり「で、でも、受験生は応援してあげないと…」

咏「良いから行くなっ!行っちゃだめ!!行ったら怒る」

えり「ど、どうしてですか…?」

咏「こんの………ッ」

恒子「…ほんっとにわかってない顔してるのがまた…」

健夜「…自分のステータスの高さを知らないんだね、えりさんって…」

えり「……?」



531 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 23:07:53.25 ID:ghCKho5DO

―――――

三尋木宅

咏(……ったくもう…)

咏(えりちゃんフラグ立てすぎ…しかも無自覚に)

えり「………~♪」コトコト

咏(あー…エプロン、やっぱ似合うな~…)キュン

咏(鼻歌なんか歌っちゃってさー…いっつも生真面目なえりちゃんがだぜ?)

咏(……楽しそうだよねぃ…かわいいなぁ…)

咏(…料理番組の仕事とか来てもおかしくな……)

咏(…………)

咏(………やっぱ来ないでいい…ぜってーファン増える……)ハァ



534 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 23:31:59.30 ID:ghCKho5DO

咏(…なんか、ムカついてきたねぃ)ムカムカ

咏(なんだよ…勉強教えてもらうーとか…曲がり角でぶつかるとかさぁ~)

咏(…えりちゃんは私のモノなんだぜ…?)

咏(…ふふん。フラグ立てたヤツらめ、ざまみやがれ。えりちゃんは私のだ)

咏(心も、身体も、ぜったいに………)

えり「咏さーん、晩ごはんできましたよー」

咏「あ、うん」

咏(……誰にも渡さねぇから)



535 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 23:34:46.37 ID:ghCKho5DO

~数日前

お風呂

えり「はぁ……」チャポン

えり(朝風呂…ってのも、良い……体が、解れる…)

えり(……咏さん家のお風呂、広いし…今度、入浴剤いれてみようかな……)

えり「……おちつく……」

えり(………)チラッ

えり(…あ…)

えり「……首のとこ……」



539 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/16(日) 23:55:00.53 ID:ghCKho5DO

えり(……かがみ、曇って…)キュッキュッ

えり「………もう…また、こんなにクッキリ……つけなくても……」

えり「…………」

咏『…えりちゃんは、私のモノだからね~?』

えり「……私は……」

えり「…………」

咏『つけとかなきゃわかんないでしょ?』

えり「……わかり…ますよ…そのくらい」ソッ



543 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 00:09:01.91 ID:4mlA4NnAO

えり(だから…こんなマークなくたって…)

えり「…………」

えり(…いいや、あっても。…なんだか…悪い気分では、ないし。…むしろ)

えり「………」チャポン

えり(……愛されてるって気がして…安心する…)

えり「…わたしは…咏さんの…」

えり「…咏さんだけの、モノですから…」

えり「………」

えり「……………」

えり「…………~~///」チャプ

えり(…こ…声に出すと、…恥ずかしいなぁ、これ…)ブクブク


おわり



549 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 00:19:05.42 ID:55iSz1230

おつおつ
すばらでした




550 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/09/17(月) 00:19:26.32 ID:DqF2Lhlv0

観覧車の辺りとかヤバかった・・・
遊月ちゃんもいつかきっともっとお似合いの人が・・・と思ったけど落ち込んでばかりじゃなさそうでよかった

乙乙!






http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347627314/
[ 2012/09/17 ] SS | TB(0) | CM(0)
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