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撫子「魔女っ娘なでこるん☆華麗に参上!」



1 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:04:36.05 ID:eFFZaeaI0

・あらすじ
櫻子さんは別冊リリーで大好評連載中の漫画『超☆乙女リッチィ』のネタバレを人質に撫子さんへケーキを買ってくる事を迫る、
しかし撫子さんは巧みな話術と土下座で別冊リリーを奪い取りネタバレの回避と櫻子さんへの報復に成功。
怒りの櫻子さんは他の漫画のネタバレをブチかますが撫子さんは『超☆乙女リッチィ』しか読んでいないのだった。


櫻子「はッ、だましたな!?卑怯だぞねーちゃん!!」

撫子「自分のバカさを恨みな、まだまだ詰めが甘いね」

櫻子「ぐぬぬ…じゃあ別の漫画のネタバレしてやる!!」

櫻子「『果汁ぱいん%』はぱいんちゃんが輪切りにされてた!『ノラの旅』は縄張り争いでボス猫が出てって…!」

花子「わーーーー!?花子まだ読んでないのにーーー!!!」ガーン

櫻子「んで『魔女っ娘ミラクるん』はミラクるんが新技・ミラクるん☆バルスでガンボーを…」

花子「やめろしーーーー!!」ドガッ

櫻子「ぐはァッ」



3 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:08:06.51 ID:eFFZaeaI0

花子「うわあああああん!ひどい…ひどいし…!!」ポロポロ

撫子「櫻子、今のはあんたが悪いよ」ナデナデ

櫻子「だ、だってねーちゃんが卑怯な手を使うから…!!」

撫子「花子は関係なかったでしょ、謝りな」

櫻子「うぐ……ご、ごめん……」

花子「ひどいし…!!おいしーいケーキを食べなきゃこの悲しみは癒せないし…!」グスグス

花子「コンビニで売ってるフルーツクリームケーキ(498円)を食べなきゃ涙が止まらない…」グスグス

櫻子「立ち直り方具体的じゃね!?」ガーン

撫子「いってらっしゃい」

櫻子「くそぅ!くっそぅ!!」ガタッ

花子「二個買ってこいし…」グスグス

櫻子「くそぉ!デブれ!!」ガチャッ バタン



4 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:12:59.78 ID:eFFZaeaI0

花子「うぅ……ぐすっ」ベソベソ

撫子「ほら花子も泣き止みな、別冊リリーでも読んでさ」

花子「………うん」ペラッ

花子「『魔女っ娘ミラクるん』楽しみにしてたのに…」

撫子(…………魔女っ娘、ね)

撫子「ねえ花子、それどんな話?」

花子「え…これ?魔女っ娘ミラクるん?」

撫子「うん」

花子「えっと、主人公の胡桃ちゃんが奇跡の力で魔女っ娘ミラクるんに変身して…」

花子「世界を羞恥心で満たそうとするギガギガ団と戦うお話だし」

撫子「ふーん…」

花子「撫子お姉ちゃん、興味あるし?」



5 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:18:33.11 ID:eFFZaeaI0

撫子「うん、ちょっとね」

花子「撫子お姉ちゃんが……意外」

花子「あっ!じゃあ花子、漫画持ってるから貸してあげるし!」

撫子「ありがとう、読んでみるね」ナデナデ

花子「えへへ…」

櫻子「ただいまー!!」ガチャッ

花子「ケーキ!!」

櫻子「ほら買ってきてやったぞ、デブれ!!」

花子「いや、もう夜遅いから明日食べるに決まってるし」

花子「冷蔵庫にしまっとけし」

櫻子「なん…だと…」

撫子「………」



9 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:25:39.19 ID:eFFZaeaI0

深夜
 撫子の部屋

撫子「さて…」

撫子「花子に貸してもらった『魔女っ娘ミラクるん』読もう」

撫子「………」ペラッ

撫子(ふーん…この丸いのが敵の幹部で)

撫子(この青い魔女っ娘がライバルで…こっちのツインテールがミラクるん)

撫子(……ハンマーで敵を殴る魔女っ娘、なんだそりゃ)

撫子(しかも一撃で逃げるのか…ガンボー弱いなぁ)

撫子(え、これで事件解決?速っ……)

撫子「………ふー」ゴロン

撫子「漫画は楽そうでいいなぁ」

撫子「本当の魔女っ娘稼業はそんなに楽じゃないって」



11 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:30:23.01 ID:eFFZaeaI0

撫子「……………あ、12時」

撫子「行かなくちゃ」

撫子(私には、誰にも言えない秘密がある)

撫子(12時を過ぎた夜の七森、光の射さない世界)

撫子(そこに蔓延るのは夜闇の住人、人を襲い心を喰らう魔の獣……魔獣)

撫子(そして、それを討滅し人々の幸せを守る存在…その名は)

撫子(魔女っ娘)

撫子(これが誰も知らない私の秘密)

撫子(私は魔獣の狩人、魔女っ娘なでこるん)


撫子「……魔女っ娘なでこるん、華麗に参上」シュバッ



18 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:37:13.77 ID:eFFZaeaI0

京子「あーぁ、すっかり遅くなっちゃった」スタスタ

京子「結衣も冷たいなぁ、こんな遅くに女の子を1人で帰すなんてさ…」

京子「そりゃいきなり遊びに行って泊めてくれなんて言った私も悪いけど」

京子「でもいいか、また明日になれば会えるし」

京子「えへへ…明日は結衣と何して遊ぼうかなぁ」

(あなたはいましあわせですか?)

京子「………?」ピタッ

京子(な、なに今の……声)

(あなたはいましあわせですか?)

京子(声……いや、違う)

京子(なんだろう、これ……音が頭の中に響いてくる…!?)

京子「な、なに……だれ?」ガタガタ



21 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:43:13.62 ID:eFFZaeaI0

(わたしは)

京子「…………」ガタガタ

京子(なんだろう…何か、いる……!!)

(ひとのしあわせなこころををあつめるもの)

京子(犬…?違う、もっと…でっかい)ガタガタ

京子「お……狼?」

(まじゅうしたがえし、まほうつかいです)

京子「………え?」

魔獣「グルルルルル……!ウオアァーー!!」バッ!

京子「ひぃ……!きゃあああああああああっ!!!」


グシャアァッ



23 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:48:56.64 ID:eFFZaeaI0

京子(恐怖で目を閉じていた)

京子(それでも分かる、瞼の上から突き刺さるような殺気)

京子(目を閉じる寸前にちらりと見えた黒い牙)

京子(私の体を貫くであろうそれは)

京子(いつまでたっても、届く気配が無かった)

京子「…………?」パチン

京子(目を開けた)

京子(静寂が暗闇に響いていた)

京子(殺気の塊は消えていた)

京子(代わりに、私の目に映ったのは…)

京子(何度も何度も夢に見た、私の大好きな)

京子(魔女っ娘の姿だった)

撫子「……危ないところだったね」



26 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 22:54:33.53 ID:eFFZaeaI0

京子「………」ポカン

撫子「噛まれてない?」

京子「あ……は、はい……」

撫子「無事でよかった」

撫子「あいつに噛まれるとやっかいだから」

京子「あ、あの……ありがとうございますっ!!」ガバッ

撫子「わっ」

京子「ま、魔女っ娘!?魔女っ娘ミラクるんなの!?」

撫子「え、ちょっ待っ」

京子「サイン下さい!あっ握手も!!」

撫子「………え?」

京子「きょ、『京子ちゃんへ』って入れてください!あと写メ…!!」アタフタ

撫子「え?えっ?」



29 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:00:10.86 ID:eFFZaeaI0

京子「あなたの名前はっ!?魔女っ娘って他にもいるんですか!?」ハァハァ

撫子「そ、そういうのじゃないから…」サッ

京子「あっ待って!メアドとか教えて…!」

撫子「…………はっ」バサァッ

京子「あっ!?と、飛んだ……!?」

京子「…………」

京子「すげぇ、魔女っ娘って本当にいたんだ…!」パァッ

京子「ありがとうー!!ミラクるーーん!!」

撫子(ミラクるんじゃないって……)ヒュイーン

撫子(まぁ、大丈夫みたいだし…いいか)


撫子(私は魔女っ娘なでこるん)

撫子(『その名前、某化物語のキャラと紛らわしくね』と言われる運命を背負った)

撫子(人の幸せを守る為に戦う、魔法少女だ)



32 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:04:21.14 ID:eFFZaeaI0

次の日
 七森中学校・茶道部部室

京子「えへへ~…」

あかり「京子ちゃん、ごきげんだねぇ」

京子「昨日いいことがあってね~」

結衣「こいつ、昨日の帰りに魔女っ娘に会ったんだってさ」

あかり「え?ミラクるんに?」

京子「いや!ミラクるんではなかったんだけどさー」

京子「すっごいクールでかっこよくて…私を変な黒い狼から守ってくれたんだよ…」

ちなつ「ふーん、変な夢ですね」

結衣「しかも空飛んで帰ったんだって」

京子「ゆ、夢じゃないよ!!ちゃんとこの目で…!」

櫻子「歳納京子ーーー!!先輩!!」ガラッ

京子「うわっ、びっくりした」



35 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:10:25.70 ID:eFFZaeaI0

あかり「櫻子ちゃんだ!」

櫻子「やっほー」

櫻子「杉浦先輩に代わってプリントを届けにきました!」

京子「なんとご苦労ご苦労、ほれ玉子ボーロをやろう」

結衣「お前またプリント出してなかったのか、先生が今日の朝言ってただろ」

櫻子「うっめ、玉子ボーロうめぇー」モグシ

京子「そんで、その魔女っ娘がさぁー」カリカリ

櫻子「魔女っ娘?」

あかり「京子ちゃん、昨日の夜に魔女っ娘さんに会ったんだって」

櫻子「ふーん」モグシモグシ

京子「ショートで、クリーム色の髪で」

京子「クールなまなざしがかっこよかったなぁー」

櫻子「……ふーん?」モグシモグシ



39 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:15:24.06 ID:eFFZaeaI0


 大室家

櫻子「たっだいまー」ガチャッ

撫子「おかえり、櫻子」

花子「おかえりだし」

櫻子「今日はいっぱい働いたから疲れたなぁ」ガサガサ

櫻子「あっ、冷蔵庫の中にフルーツクリームケーキが!!」

花子「それ花子のだし!!!」

櫻子「え…でも名前書いてないよ」

花子「っていうか昨日櫻子が買ってきたんだし!!覚えてろし!!」

櫻子「私が買ってきたんなら私のじゃね?」パカッ

花子「どんだけ記憶力ないんだし…ってあぁーー!!!」

撫子「…………」



41 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:19:56.19 ID:eFFZaeaI0

櫻子「そういやさぁ」モグシモグシ

撫子「いやなんで食べてんの…」

花子「念のため二個買わせといて正解だったし…」ガックシ

櫻子「昨日、学校の先輩が魔女っ娘見たんだって」

撫子「!?」ガタンッ

花子「櫻子…魔女っ娘って言うのは漫画の中のお話だし…」

櫻子「いやでも先輩は本当に見たんだってさ」モグシモグシ

花子「何かの見間違いなんじゃ?」

櫻子「先輩が見たっていうならいるんだよ、クールな魔女っ娘」

花子「いる訳ないし……撫子お姉ちゃんも何か言ってやってほしいし」

撫子「あ、あぁ……うん、いないんじゃないかな…?」ドキドキ

櫻子「?」

花子「?」



46 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:24:56.91 ID:eFFZaeaI0

深夜
 撫子の部屋

撫子(そっか…昨日の子、七森中の子だったのか…)

撫子(うかつだったな、魔獣を倒したらすぐに立ち去るべきだったんだ)

撫子(でも腰抜かしてる子を放っておくって言うのも…)

撫子(とにかく、あんまり目立ちすぎないようにしよう)

撫子(もし、私の正体がばれたら……)ゴクリ

撫子(18歳にもなって魔女っ娘コスプレで外を出歩く変人だと思われる…!!)

撫子(それだけは絶対に避けなきゃいけない)

撫子(人の弱みを責めるのが大好きな友達もいることだし…)

撫子「さて……12時か」ガタッ

撫子「行こう」



48 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:30:03.88 ID:eFFZaeaI0

あかね「いけないいけない、遅くなっちゃったわ」スタスタ

あかね「ついバイトのお友達と話しこんでたら…もう日付が変わってるし…」

あかね「早く帰ってあかりの寝顔を見ないと…」

(あなたはいましあわせですか?)

あかね「………?」ピタッ

(あなたがいましあわせならば)

あかね(何かしら、今の……どこからか声が…)

(あなたのこころをちょうだいします)

あかね「お、狼……?なんで……いつの間に…」ビクッ

魔獣「グオオオオオオオオッ!!ルオアアアアアアア!!!」バッ

あかね「…………ッ!!」



撫子「…………!」ピッキューン!

撫子「魔獣の気配…!しまった、出遅れた…!」バッ!



50 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:36:19.57 ID:eFFZaeaI0

撫子「魔獣の気配はこっちから…!」バッ

撫子「…………ん?」

あかね「そうね、妹がいるから私はとっても幸せよ」

???「そ、そうですか……」

あかね「それにしてもおっきい犬ね…狼かと思ったわ…」

???「あはは…よく言われます…」

魔獣「くぅーん」

撫子(魔獣が地に伏せて…あのおだんごの人、何者…?)コソコソ

撫子(いや、それより…あっちの、魔獣のそばにいるほう…)

撫子(まさか…噂の、魔獣を操って人の幸せを奪う魔法使い…?)

撫子(本当にいたなんて…)

撫子(あの格好、怪しい…いや私もだけど)



51 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:40:52.11 ID:eFFZaeaI0

あかね「さて…ごめんなさい、私もう帰らなきゃ」

あかね「家で妹が待ってるの」

魔法使い「あ、はい…引きとめてしまってすいませんでした…」

あかね「~♪」スタスタ

魔法使い「ふぅ……」

魔獣「わんわん」

魔法使い「なかなかうまくいかないな…」

魔法使い「たくさん幸せの心を集めなきゃいけないのに…」

撫子(…!!やっぱり魔法使いか!!)

魔法使い「っ!?そこに誰かいるの!?」バッ

撫子「しまった、見つかっ……え?」

撫子「………藍?」

魔法使い「………撫子?」



55 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:46:14.07 ID:eFFZaeaI0

次の日
 撫子の高校

めぐみ「お昼だー♪」

めぐみ「撫子、みんなで一緒にお昼…」

撫子「ごめん、今日は藍と二人で食べるから」ガタッ

藍「……………」

めぐみ「え、そうなの?」

美穂「あれー?なんだか怪しい関係疑っちゃうなぁ」ニヤ

めぐみ「!?」ガタッ

撫子「…そういうんじゃないって」

撫子「行こう、藍」ガシッ

藍「…………うん」

美穂「手なんて繋いじゃって~♪」



58 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:51:14.17 ID:eFFZaeaI0

撫子「……屋上、広いね」

藍「うん」

撫子「空、晴れてるね」

藍「うん」

撫子「藍のお弁当、おいしそうだね」

藍「うん」

撫子「………藍、魔法使いだったんだね」

藍「……………」

藍「うん」

撫子「…………」



61 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/24(金) 23:57:28.06 ID:eFFZaeaI0

撫子「自分が何してるのか、分かってるよね」

藍「うん」

藍「魔獣に幸せの心を食べさせて、それを集めれば」

藍「どんな願い事だって一つだけ叶えてくれるって言われたの」

撫子「…幸せの心を食べられた人がどうなるか知ってるよね」

藍「うん」

藍「幸せの心を食べられた人は、二度とその幸せを感じる事が出来なくなる」

撫子「昨日のおだんごのお姉さん」

撫子「もし魔獣に心を食べられてたら、二度と妹さんと会えなくなったりしたかも知れないんだよ」

藍「分かってる」

撫子「私今、怒ってるよ」

藍「分かってる」



68 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:06:54.22 ID:zPOfDkxY0

撫子「どこのろくでもない魔法使いにそんな事言われたのか知らないけど」

撫子「もう止めなよ、そんな事」

藍「……まだ、だめ」

藍「願い事、叶えて貰ってないから…」

撫子「自分が今何言ってるか分かって…!」バッ

藍「分かってるよ!人の心を犠牲にして、願いを叶えようとしてるってことくらい!」

藍「それでも、私には叶えたいお願いがあるの……!」

藍「分かってよ…!」

撫子「……見損なったよ」

藍「……撫子は、私にお願いを諦めろって言うの」

撫子「……………」

藍「いいよ…撫子は魔女っ娘だもんね」

藍「魔獣を倒すのが……私の、魔法使いの邪魔をするのがお仕事だもんね」



70 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:12:18.65 ID:zPOfDkxY0

撫子「……………藍」

藍「そうだよね、魔女っ娘は人を助けるものだもん」

藍「もう分かってなんて言わない…」

藍「私は魔法使いの仕事をするから、撫子も頑張ってね」

藍「でも次あったら手加減しない……!」

撫子「藍…!魔女っ娘は人を助けるのが仕事だけど…」

撫子「私は藍のことだって、救ってあげ…」

藍「先に教室、戻るね」バッ

撫子「待って……!」

藍「……それじゃ」ガチャッ バタン

撫子「……………」

撫子(あれ…ゆるゆりってこんなシリアスみたいなノリだったっけ…)



74 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:18:24.53 ID:zPOfDkxY0

深夜
 大室家

撫子「…………」ガチャッ

櫻子「ぐー…向日葵、あそべー……ぐー」Zzz

撫子「………」バタンッ

撫子「…………」ガチャッ

花子「…むにゃ、花子様って呼ぶなし……」Zzz

撫子「………」バタン

撫子(私はこの子たちの幸せを守らなくちゃいけないんだ)

撫子(………でも)

『魔獣を倒すのが……私の、魔法使いの邪魔をするのがお仕事だもんね』

撫子「魔獣を倒すのが魔女っ娘の使命…」

撫子「本当に、それだけなのかな……」



78 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:23:40.99 ID:zPOfDkxY0

撫子(もうすぐ12時……)

撫子(きっと今日も藍は魔獣を連れて町に出るはず)

撫子(戦って止める事は簡単だけど、でも)

撫子(それじゃ藍のお願いは叶わない…)

撫子(一体どうしたら藍を分かってあげられるんだろう)

撫子「一体私はどうしたらいいんだろう…?」

撫子「………ふー」ゴロン

撫子「……?これは」

撫子「魔女っ娘ミラクるん…そっか、花子に借りてたんだった」ペラッ

撫子「……………!」

撫子「これは…!」



82 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:28:18.62 ID:zPOfDkxY0

深夜
 七森町

大魔獣「グルルルルルル………!」

藍「今日の魔獣は今までとは違う…」

藍「魔女っ娘に邪魔される前に幸せを集めなきゃ…!」

藍「…………ん」

西垣「いい夜だな…松本」スタスタ

りせ「……………」スタスタ

西垣「こんな夜には爆発が…え、近所迷惑だから止めろって?」

西垣「大丈夫だ、この新開発の爆弾は人の耳では捕らえられない音域…超音波の爆音を発する」

西垣「いつでもどこでも周りを気にせず爆発を楽しめるぞ」

西垣「まぁ蚊とかコウモリが落っこちてくるが」

りせ「…………」

西垣「使うなだと……せっかく作ったのに」

藍(見つけた……二人もいる……)



89 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:32:42.53 ID:zPOfDkxY0

西垣「まぁ爆発を抜きにしても…本当にいい夜だ」

西垣「こんな夜に松本と一緒にいれて幸せだよ」

りせ「…………」

西垣「……うん」

西垣「まぁ松本を家まで送り届けるまでの間だが…」

西垣「え、ムードがブチ壊しだからそういう事は言わなくていいって?そうだな…」

藍「……………」

『幸せの心を食べられた人は、二度とその幸せを感じる事が出来なくなる』

藍(あの人たちの幸せの心を奪ったら…あの人たちは一緒にはいれなくなる…)

藍(それでも…そうだとしても…!!)

藍(私は……っ!)

藍「………行って!」バッ

大魔獣「ルオオオオオオオ!!」バッ


…………カチンッ



92 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:37:19.41 ID:zPOfDkxY0

藍「……?」

藍(あれ……)

藍(さっきまでそこにいた二人が……消えた!?)

撫子「見つけたよ、藍」

藍「撫子!?」

撫子「さっきの人たちは私の魔法で遠くに逃がしたよ」

撫子「もうこれ以上、藍に人の幸せを奪わせたりしない」

藍「やっぱり邪魔しに来たんだね」

藍「撫子が魔女っ娘でさえなければ…!私は…!」ギリッ

撫子「藍…待って、私は…」

藍「行って!」

大魔獣「ガオオオオオオ!!」シュバッ!

撫子「……!」キッ!



95 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:43:52.90 ID:zPOfDkxY0

撫子「なでこるん☆土下座!!」サッ

藍「なっ…!体勢を低くして、魔獣の突進を避けた!?」

撫子「なでこるん☆魔法少女っぽい攻撃!」ドカーーーン

藍「ピンクのオーラっぽいもので…!魔獣を一撃で!?」

藍「これが…魔女っ娘なでこるん……!」

撫子「……これで邪魔なやつはいなくなった」

撫子「藍、私は…」

藍「来ないで!」バッ!

魔獣「キシャアアアアア!!」

撫子「魔獣…!しかも、こんなにたくさん…!」

藍「これだけの魔獣に囲まれれば、撫子が魔女っ娘だって敵いっこない…!」

藍「もう私を…放っておいて!!」



99 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:49:08.93 ID:zPOfDkxY0

魔獣「バオオオオオオオ!!」バッ

撫子「なでこるん☆………」

撫子「時間停止!!」カチンッ

ピキーーーーン

藍「…………!?」

撫子「もう魔獣は動けないよ」

撫子「この世界の、私と藍以外の時間を止めたから」

藍「時間を……止めた!?」

撫子「やっと二人きりになれたね」

藍「…………」

撫子「藍、私の話を聞いて」

藍「…私は撫子の話なんか」

撫子「聞いてくださいお願いします」ゲザアァァ



104 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 00:54:41.64 ID:zPOfDkxY0

藍「…………」

撫子「藍には叶えたい願い事があるんだったよね」

藍「…うん」

撫子「私に聞かせて」

藍「え…」

撫子「藍、言ったよね」

撫子「魔女っ娘の仕事は、魔獣を倒すのが…魔法使いの邪魔をするのが仕事だって」

撫子「間違ってない…その通りだと思う」

撫子「でも、魔女っ娘の仕事はそれだけじゃない」

撫子「人の夢を叶えるのが、魔女っ娘の仕事なんだよ」

藍「撫子……」

撫子「って魔女っ娘ミラクるんが言ってた」

藍「え?」



105 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:00:48.19 ID:zPOfDkxY0

撫子「愛と正義の魔女っ娘ミラクるんだよ」

撫子「私は魔女っ娘だから、藍がどうしても叶えたい願いがあるならそれを助けてあげたい」

撫子「だから、それを聞かせて」

藍「………」

藍「わ、私………好きな人がいるの」

撫子「うん」

藍「同じクラスで、私の後ろの席の子で」

撫子「うん」

藍「一緒のクラスになってから、ずっとその子が気になってて」

撫子「うん」

藍「女の子同士で、こんなのおかしいって思ったけど」

撫子「うん」

藍「それでも、その子の事どんどん好きになっていって…」



108 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:05:22.33 ID:zPOfDkxY0

藍「だから、だから私…!」

撫子「『その子と恋人になりたい』ってお願いしたの?」

藍「…………違う」

藍「私は、その子に告白する勇気が欲しかった…」グスッ

藍「私の口でその子に想いを伝えたかったの…!」ポロポロ

撫子「藍……」

藍「でも、もう駄目だよ…」

藍「私が魔法使いだって知られた時からもうお願いは叶わないって、心のどこかで分かってた…!」

藍「こんな自分勝手な理由で人の幸せを奪った私なんか撫子は好きになってくれないでしょ…!?」

藍「もう何もかも全部…!もう私なんか…!!」

撫子「大丈夫だよ、幸せはまた人の元に帰せばいい」

撫子「それに私も藍の事ずっと好きだったよ」

藍「………!」



112 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:10:25.07 ID:zPOfDkxY0

藍「む、無理言って…ない?」

撫子「無理?」

藍「私の願いを叶える為に…無理してない?」

撫子「してないよ」

撫子「それに、こうなる事は私の願い事でもあったから」

藍「え…?」

撫子「私が魔女っ娘になった時、思ったんだ」

撫子「人の幸せを守る…笑顔を守る魔女っ娘になるって」

撫子「その時、頭に浮かんだ大切な人たちの笑顔…」

撫子「その一番最初に、藍の顔が浮かんだんだ」

撫子「好きだよ、藍」

藍「……………!」

藍「……ありがとう」グスッ

藍「ありがとう、撫子…!」ポロポロ



114 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:14:32.83 ID:zPOfDkxY0

撫子「……さて、もう一仕事しなくちゃ」

藍「?」

撫子「この、魔獣を片付けなきゃね」

撫子「魔女っ娘の仕事だから」

藍「わ、私も手伝う」

藍「魔獣に食べられた人の心は魔獣が倒されることで人に帰る…」

藍「今まで迷惑かけた人の心を早く帰してあげなくちゃ」

撫子「そうだね」

撫子「時間停止を解く……行こう」

藍「うん」



116 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:20:03.11 ID:zPOfDkxY0

数日後
 撫子の高校

めぐみ「お昼だー♪」

めぐみ「撫子、みんなで一緒にお昼食べよう!」

撫子「うん」

藍「じゃあ机くっつけようか」ガタガタ

美穂「あれー?今日は撫子、藍ちゃんと一緒にお昼じゃないの?」ニヤニヤ

撫子「いい加減それでからかうの止めてって…そんなんじゃないってば」

撫子「私達、そんな関係じゃないし」

撫子「あの日はたまたま藍に大事な話があっただけだから」

美穂「ふーん、そうなんだ?」

めぐみ「大事な話って?」

撫子「めぐみには絶対教えない話」

めぐみ「……そ、そう」



119 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:26:58.89 ID:zPOfDkxY0


 大室家

撫子「…うん、そうだね」

撫子「あ、そうだ…藍」

藍『?』デンワ

撫子「…お昼に、私達はそんな関係じゃないって言ったけど」

撫子「あれは、その場をごまかすためっていうか…その…」

藍『うん、分かってるよ』

藍『私がちゃんと、自分の力で撫子に告白する勇気を手に入れるまでは』

藍『私達の関係は……』

撫子「うん、友だ…」

藍『ライバルだもんね』

撫子「………え?」



121 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/25(土) 01:30:39.69 ID:zPOfDkxY0

藍『だって撫子が魔女っ娘ミラクるんなら、私は魔女っ娘ライバるんでしょ?』

撫子「いや別に私は魔女っ娘ミラクるんに憧れて魔女っ娘になったとか、そういうのじゃないし…」

藍『いいの、私は魔女っ娘ライバるんで』

撫子「……藍がいいならいいけど」

撫子「…そろそろ12時だね」

藍『うん』

撫子「またいつもの場所で」

藍『うん』

藍『待ってるよ』

撫子「………」ピッ


撫子(私は魔女っ娘なでこるん)

撫子(魔獣を倒す宿命と人の願いを叶える使命を背負った)

撫子(愛と正義の、魔法少女)


おしまい





http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345813476/
[ 2012/08/25 ] SS | TB(0) | CM(0)
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