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SSまとめ。旧はらぺこ属性。

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P「あなたの知らない世界」



1 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:22:51.93 ID:VjUUKIjq0

―エレベーターに閉じ込められる―


ガシャン、と音がした

亜美「あれ?」

照明が落ちた

亜美「……何コレ?」

亜美「……止まった……?」

亜美「エレベーター止まったの……?」

暗さが辺りを支配する

亜美「いやいやいや、ないっしょ→」



2 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:23:40.80 ID:VjUUKIjq0

亜美「えーっと、こういう時は、外に助けを求めるんだよね」

亜美「うーんと、確かこの辺にボタンが……」

亜美「あったあった」

亜美「ぽちっとな」

亜美「ここで怖い話だとつながらなかったりするよね→」

亜美「……」

亜美「あっさりつながったよ」

亜美「……ま、まあ、こんなもんだよね!」



4 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:25:06.86 ID:VjUUKIjq0

亜美「……」

亜美「暑いよ……」

亜美「ここ、どの辺だっけ……?3階、4階の間?」

亜美「……」

ガコンッと音がした。振動が響く。

亜美「おお……」

あずさ「きこえるかしら~?中の様子はどう~?」



8 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:27:23.86 ID:VjUUKIjq0

亜美「あ、あずさお姉ちゃん?ど、どこから?」

あずさ「4階のところから、扉を開けてもらって話してるの~」

あずさ「ちょうど4階を過ぎてすぐ、エレベーターが止まったみたいね~」

亜美「あー、やっぱねー」

亜美「ジツはさー、結構暑くて辛いんだー。話し相手になってくれる?」

あずさ「もちろんよ~」

亜美「中まっくらだよー」

あずさ「あらあら~、どうしましょう~」

亜美「あついよー」

あずさ「頑張って!私がついてるわ!」



9 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:29:06.10 ID:VjUUKIjq0

亜美「このー、帰ったら兄ちゃんにやつあたりしてやるー!」

あずさ「やつあたりは駄目よ~。お話は私が聞いてあげるからね」

亜美「……」

あずさ「……」

亜美「ねえ」

あずさ「何かしら?」

亜美「歌を……歌って欲しいんだけど……」

あずさ「わかったわ~」

亜美(あ、知らない曲)

亜美(いい曲だな~)

亜美(あ、いいこと考えた)



10 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:31:05.99 ID:VjUUKIjq0

あずさ「……どうだった?」

亜美「いやー、何だか気がまぎれたよ。ありがと!」

亜美「でも暑いなー」

亜美「何だか息苦しいよ……」

あずさ「……」

亜美「……」

あずさ「ねえ……」



11 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:31:59.08 ID:VjUUKIjq0

亜美「……はっ!ど、どうしたの?」

あずさ「……大丈夫?」

亜美「ゼンゼン!大丈夫っしょ→!」

亜美「と、言いたいところだけど……」

亜美「……ちょっと頭がくらくらしてきたよ……」

あずさ「頑張って」

亜美「うん……」



14 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:33:35.80 ID:VjUUKIjq0

亜美(ヤバい……。暑いし、何か意識が飛びそう……)

あずさ「……ねえ」

亜美(あ、呼んでる……)

あずさ「……ねえ」

亜美「う、うーん……」

そう言いかけて、亜美の意識は途切れた。



15 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:34:42.91 ID:VjUUKIjq0

「大丈夫ですか?!」

亜美(うるさいなあ)

亜美「うう……」

亜美「な、何?」

「意識戻りました!!」

亜美「ふえ?」

作業員「あ、私~ビルサービスの作業員で~と申します」

作業員「この度は申し訳ありません」



16 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:37:24.07 ID:VjUUKIjq0

作業員「もうすぐ救急車も到着しますので」

亜美(あ、亜美気絶してたんだ……)

亜美(収録終わりからだから……ホンの何分かってとこかな)

安堵した亜美の目に、これまで閉じ込められていたエレベーターが目に入った。

クーラーの冷たい空気が、エレベーターから流れ出すのを亜美は感じた。

亜美「……え?」



17 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:38:48.07 ID:VjUUKIjq0

律子「あ、亜美!!!」

伊織「亜美!!」

あずさ「亜美ちゃ~ん!!」

亜美「あ、みんな……」

そのまま、亜美は病院へ運ばれた。

律子「軽い脱水症状らしいわ。入院の必要もないみたい」

律子「ま、今日はゆっくり休んで」

伊織「軽い病状で済んで良かったわ……」

あずさ「本当ね。大事なくて良かったわ~」



19 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:40:42.27 ID:VjUUKIjq0

亜美「あ、あずさお姉ちゃん、今日はありがと」

あずさ「?」

亜美「今日、エレベーターの外からずっと話しかけてくれたじゃん」

あずさ「え?」

伊織「……あずさは、収録終わった後、ずっと私といたわよ……?」

律子「気絶してるとき、夢でも見たんじゃない?」



20 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:42:31.47 ID:VjUUKIjq0

伊織「大体、止まったエレベーターの外から話しかけるなんて、あるわけないじゃない」

亜美「そんなことないよ~!!証拠もあんだから!!」

亜美「あずさ姉ちゃんが歌歌ってくれた時、ケータイで録音したんだ」

亜美「ホラ!!」

そう言って、亜美はあずさの歌声を再生する。

あずさ「……何?コレ……?」



携帯には、ノイズに混じり、お経を読む声が録音されていた。


終わり



26 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:45:09.41 ID:VjUUKIjq0

―口裂け女になったアイドル―


「私、キレイですかぁ……?」

僕の地元では、通行人にこんな風に聞く女の目撃情報が後を絶たなかったんです。

一見ほっそりした美人風なので、綺麗だよ、とでも言うと

「これでもキレイだっていうんですかぁ!!!」

と叫び、
その口は耳まで裂けていて、その表情は怨念に満ちていたそうです。



27 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:46:29.33 ID:VjUUKIjq0

ある日、変なおじさんから、

「ちょっと、このあたりに出没する口裂け女の話を聞かせてくれないかなあ」

と尋ねられました。

「あ、これ、名刺」

正直相手にするのは嫌だったんですが、
まあ、怪談話を取材してる暇なライターだろう、くらいに考え、
聞かせてあげることにしました。

「ありがとう」

そういって、おじさんは去っていきました。



28 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:47:54.72 ID:VjUUKIjq0

……

まさか、次の日に僕の所に口裂け女が現れるなんて思いもしませんでしたよ……

「私、キレイですかぁ……?」

「ひ、ひい……」

思わずそう悲鳴が漏れて、僕は逃げました。

そうしたら……

逃げた先の道路に、いるんですよ、その女。

「あ、あひい……」

情けない声が漏れました。



30 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:49:56.57 ID:VjUUKIjq0

そしたら……

「……」

昨日のおじさんが、僕の目の前に立ってました。

ああ、ついてないな、この人。そう思ったその時、
おじさんは、口裂けに近寄っていくじゃありませんか!

「私、キレイですかぁ……?」

「ああ、キレイだよ」

「これでもキレイだっていうんですかぁ!!!」

「……ああ、雪歩は世界一綺麗だ」



32 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:51:09.12 ID:VjUUKIjq0

おじさんは静かに力強く言い切りました。

「な……、馬鹿に……しないで!!」

そう叫んで、口裂け女は、どこから取り出したのか、包丁で……
おじさんのお腹の辺りを刺しました……

「馬鹿にするわけないだろう?雪歩は世界一綺麗だって」

「あ……、あ……、プ、プロデューサー……!?」

「ようやく気が付いてくれたね……」



34 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:52:38.52 ID:VjUUKIjq0

その後、僕は気を失ったみたいで……
気が付くと病院にいました。別条ないということですぐ解放されましたけど。

……実は、おじさんの名刺、ここにあるんです。

『765プロダクション アイドル部門 統括プロデューサー』

765プロは知ってます、大きい事務所ですから。
そして、調べてみると、昔顔に大怪我を負ったアイドルが、
整形手術に失敗して失踪した……なんて噂を。
ま、ネットで見つけたんですけどね。

ちょっと前、たしか765プロのプロデューサー……失踪したみたいですね。
この人だったかなあ?よく覚えてないんですよね。
実際、夢をみていたような気もしますし。

とにかく、その後、口裂け女がこの辺に現れることは無くなりました。

ええ、僕の話はこれで終わりです。



36 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:54:50.39 ID:VjUUKIjq0

―人形をPと―


千早「ただいま帰りました」

千早「……」

千早「え?寂しかった?」

千早「ふふっ、意外に甘えん坊なんですね」

……



37 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:57:01.64 ID:VjUUKIjq0

やよい「千早さん、またCDが大ヒットですー!」

やよい「うっうー!千早さん、凄いですー!」

千早「……ありがとう、高槻さん。でも、別に凄くはないのよ」

千早「私は、あの人の教え通りにやっているだけだから」

やよい「え……?あ、あの」

千早「あ、ごめんなさい。私、次の仕事があるから」



39 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 00:58:37.68 ID:VjUUKIjq0

やよい「千早さん……」

社長「……彼が亡くなってから、ずっとあんな様子だね……」

やよい「あ、社長……」

社長「何だか、充実していると言えば聞こえはいいが、妙に張りつめた様子だね……
    危うい雰囲気を感じるよ。今度、まとまったオフでも与えようかな」

やよい「はいー……」

……



43 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:00:29.10 ID:VjUUKIjq0

千早「うふふ……」

千早「今日は、ちょっと頑張って、お料理作っちゃいました」

千早「……」

千早「そ、そんなに褒められると、その……」

千早「恥ずかしいです……」

千早「あ、そうだ」

千早「お食事が終わったら、髪の毛を植えてあげますね」

……



44 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:01:56.87 ID:VjUUKIjq0

やよい「あのっ」

千早「……!あ、高槻さん、ごめんなさい、ぼーっとしていて……」

やよい「あ、いいんですいいんです」

やよい「えっと、社長が今度長いお休みを千早さんにあげるって」

やよい「それであのっ、一緒に旅行にでもいきませんか?」

やよい「あの、ダメならお買い物でも」

千早「……」



45 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:04:34.31 ID:VjUUKIjq0

千早「ごめんなさい……。とっても気持ちは嬉しいんだけど」

千早「どうしてもやらなければならないことがあって」

千早「ごめんなさいっ」

やよい「あ、千早さん!待って……」

……



46 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:06:11.26 ID:VjUUKIjq0

千早「……というわけで、今日、高槻さんに旅行に誘われちゃって」

千早「……」

千早「大丈夫ですよ、あなたを置いて行ったりはしません」

千早「あ、そうだ」

千早「今日は、爪を植えましょうね」

……



47 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:07:21.33 ID:VjUUKIjq0

やよい「あのっ」

千早「あっ……、おはよう」

やよい「……」

やよい「おはよう……ございます……」

やよい「ううっ……」

……



49 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:09:30.64 ID:VjUUKIjq0

千早「……」

千早「いよいよです、あなた」

千早「え?何がいよいよ……ですって?」

千早「……最後の材料が揃いました」

千早「あなたの××××、今日、××してきました」

千早「これが最後の材料です」

千早「ふふっ……うふふふ……」

千早「さ、召し上がれ。あなた」


……



51 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:11:28.56 ID:VjUUKIjq0

やよい「うっうー、今日から千早さん、長期オフですー」

やよい「最近、仕事はバリバリしてるけど、上の空なことが多くてやっぱり心配です……」

やよい「どこにも行けないなら、せめてお料理だけでも作ってあげます」

やよい「……というわけで、千早さんのお部屋の前ですー」

やよい「あのー、千早さーん!」

やよい「……」

やよい「あ、ドア、開いてる」

……



56 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:13:29.02 ID:VjUUKIjq0

千早「……どうして!!!」

千早「どうしてそんなこと!!!」

やよい「……?」

やよい「……あのー……」

千早「っ!!!高槻さん?どうして?!」

やよい「ッ!!!!」

やよい「……なに……これ……」



59 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:14:43.57 ID:VjUUKIjq0

千早「私の、私だけのプロデューサーに手を出さないで」

千早「素敵でしょう? 髪も爪も、苦労して集めたのよ」

千早「そして……」

やよい「……」

やよい「千早さん、あの人はもう……いないんですっ!!」



60 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:15:52.06 ID:VjUUKIjq0

やよい「えいっ!!!」

千早「!!!止めてー!!!!」


グシャッ


千早「あ……、ああ……」

千早「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

……



61 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:17:14.95 ID:VjUUKIjq0

やよい(千早さんは、あの後、入院しました……)

やよい(意外なほど、回復が早く、もうすぐ退院できるそうです)

やよい(きっと、以前のような千早さんに戻ってくれると、私は信じてます!)

やよい「……」

やよい「これでよかったんですよね?プロデューサー」

……



64 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:18:41.23 ID:VjUUKIjq0

―あの時、千早の部屋―


やよい「なに……これ……」

ヤヨイ

やよい(え?)

オレヲコワシテ

チハヤ

アタラシイツバサヲ

タノム コワシテ

やよい「……」

やよい「千早さん、あの人はもう……いないんですっ!!」

グシャッ

アリガトウ ヤヨイ

チハヤ シアワセニ



66 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:21:08.01 ID:VjUUKIjq0

千早「……」

千早「誰かに見つかる、即ち失敗……」

千早「人形などに頼った私が馬鹿だった」

千早「……」

千早「私の胎内なら」

千早「ふふふふふ……」

千早「逃がしませんよ、あなた」


終わり



68 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:25:02.68 ID:VjUUKIjq0

―エピローグ―


社長「……いやあ、実に素晴らしいドラマだねえ!!」

P「全くです、社長」

社長「765プロのアイドルが主演!!」

P「こんなに素晴らしいことはないですね!!」

P「あ、そうそう、ちょっと近所の銀行まで行ってきます」

社長「そ、そうかい?(もうちょっとドラマの話で盛り上がりたかったのに)」

P「では、行ってきます」



69 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:26:57.72 ID:VjUUKIjq0

……

キーッ!!ドカッ!!!

「な、なんだなんだ?」

「人が轢かれたぞ!」

「え、あのトラックに?」

「?」

「誰もいないじゃん」

「轢かれた跡もない……」

「でも俺見たんだって!」

「私も見た……スーツの男の人が轢かれるの……」



70 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/08/15(水) 01:28:05.70 ID:VjUUKIjq0

P「いやー、ハハハ、派手にやってくれちゃって」

ボトッ

P「おっと、しまった、千切れてた……」

ズルッ……クチャ……クチャ……

P「これでいいかな?」

P「うん、きちんと腕に見える」

P「さて、帰ろうかな」

P「ひひひひひ」


終わり





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[ 2012/08/15 ] SS | TB(0) | CM(0)
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