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蒲原「よーし、本物のサンタさんに会いにいくぞー!」 衣「わーい!」



7 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:09:54.31 ID:AshCk2W10

クリスマス・イヴ 鶴賀学園部室


蒲原「ワハハ、明日はクリスマスだなー」

ゆみ「そういえばそうだな」

蒲原「今年もサンタさん、来てくれるのかなー?」

ゆみ「…………はぁ?」

蒲原「いやー、今年は去年までとは違うものを頼んだからなー」ワハハ

ゆみ「おい蒲原……」

蒲原「なんだユミちん?」

ゆみ「お前、まだサンタクロースを信じてるのか?」

蒲原「えっ? 信じるも何も、サンタさんはいるぞー?」ワハハ



13 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:14:14.27 ID:AshCk2W10

ゆみ「はあ……いいか蒲原、良く聞け。サンタクロースは実在しない人物なんだよ」

蒲原「ワハハ……えっ?」

ゆみ「サンタクロースの正体は、それぞれの家庭の両親なんだよ」

蒲原「いやいや、いくらゆみちんでも、言って良い事と悪い事があるぞー」

ゆみ「信じたくない気持ちは分かる。私も子供の頃はそうだった」

ゆみ「だがな、これが真実なんだ……」

蒲原「…………」

ゆみ(すまない蒲原……だが、このままだと蒲原が恥をかいてしまうだろう。だからここは心を鬼にしないと……)

蒲原「…………だ」

ゆみ「ん? どうした蒲原?」

蒲原「サンタさんはいるんだ!!」バンッ



17 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:18:52.90 ID:AshCk2W10

ゆみ「蒲原、だからサンタクロースは――」

蒲原「私は信じないぞー!! サンタさんは絶対にいる!!」

ゆみ「か、蒲原……」

蒲原「もういい、こうなったら私が本物のサンタさんに会ってきてやる!!」ダッ

ゆみ「お、おい、蒲原!! ……行ってしまった……」

ゆみ「会いに行くって、おいおい……」ハァ

――――――――――

蒲原「ゆみちんは私をからかってるだけなんだ!!」

蒲原「絶対にサンタさんはいるんだ!!!」

蒲原「……とはいったものの、どこに行けば会えるのやらー」ワハハ



21 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:23:17.75 ID:AshCk2W10

「うぅ……ぐすっ」

蒲原「おや、あれは確か――龍門渕高校の天江衣じゃないかー?」

衣「トーカのバカ!! ハジメのバカ!! ジュンのバカ!!」グスッ

蒲原「おーい、どうしたんだ一体?」

衣「んっ……お前は…………誰だ?」

蒲原「あららー」ワハハ

衣「すまない、見覚えはあるのだが……」

蒲原「気にしなくていいぞー。私は蒲原智美だ、よろしくなー」ワハハ

衣「智美か……分かった、よろしくな!!」

蒲原「それはそうと、天江――」

衣「衣でいいぞ!! 衣もそう呼んでくれたほうが楽だ」

蒲原「そうか、分かったぞ。衣、なんで泣いてたんだー?」



23 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:27:25.09 ID:AshCk2W10

衣「そうだった!! 聞いてくれ智美!! トーカたちが、サンタさんはいないって言うんだ!!」

蒲原「…………なんだって?」

衣「そんなことがあるはずない、サンタさんは絶対にいるって衣が言ったら……」

衣「こ、衣はやっぱり子供だなって……み、みんなにバカにされたんだ……」グスッ

衣「だ、だから衣は本物のサンタさんに会いに行こうと思って、思わず飛び出したんだが……」ヒックヒック

衣「気が付いたら迷ってしまって、どうしたらいいか分からなくなってしまったんだ……」ポロポロ

蒲原「…………」

衣「智美も……衣のことを笑うか?」グスッ

蒲原「衣、サンタさんはいるぞ!!」ドンッ

衣「えっ!?」ビックリ



29 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:31:49.40 ID:AshCk2W10

蒲原「私もゆみちんにサンタさんはいないと言われた!!」

蒲原「だが、サンタさんは絶対にいるんだ!!」

蒲原「私も衣と同じだ。そんな私が衣のことを笑うわけないだろう」

衣「智美……」ウルウル

蒲原「私はこれからサンタさんに会いに行こうとしていたところだが、衣も一緒にどうだー?」

衣「い、行くぞ!! 衣も智美と一緒にサンタさんに会いにいくぞ!!」

蒲原「よーし、本物のサンタさんに会いにいくぞー!」

衣「わーい!」



33 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:35:59.45 ID:AshCk2W10

蒲原「とは言ったものの……どこに行けば会えるんだろうなー」ワハハ

衣「うーん、どこにいるのだ、サンタさん……」

蒲原「仕方ない、とりあえず知り合いに訊いてまわるとするかー」

衣「どうせサンタさんはいないとか言うに決まってるぞ!!」

蒲原「まあなー。だが現状、まったく手がかりがないからなー」

蒲原「少しでも何か情報が得られるかもしれないだろう?」ワハハ

衣「まあ、智美の意見にも一理あるが……」

蒲原「そうだな、モモやむっきーあたりに訊いても、ゆみちんと同じこと言いそうだしなー」

蒲原「ここは別の高校に行ってみるとするかー」

蒲原「まずは風越女子に行ってみようかー」

衣「それはいいのだが智美、どうやってそこまで行くのだ?」



35 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:39:59.32 ID:AshCk2W10

蒲原「ワハハ、心配ご無用。私は車が運転できるのだー」ババーン

衣「おおっ!! すごいぞ智美!!」

蒲原「善は急げだ。今から私の車で風越女子まで行くぞ!!」

衣「おー!!」


―――――

―――


風越女子


蒲原「意外と早く着いたなー」ワハハ

衣「智美、すっごく楽しかったぞ!!」ニコニコ

「おや、あれは……」

蒲原「おや、あれは確か……文堂だったか?」

文堂「はい。あなたは鶴賀の蒲原さんと、龍門渕の天江さんですよね? どうしてここに?」



36 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:44:03.20 ID:AshCk2W10

蒲原「実は訊きたいことがあってここに来たんだー」ワハハ

文堂「訊きたいこと……ですか?」

衣「サンタさんはいると思うかー?」

文堂「えっ、サ、サンタさんですか?」

蒲原「文堂、お前はどう思うんだー?」ワハハ

文堂「えっ、そ、そうですね……」ウーン

文堂(蒲原さんたち、この事を訊きにくるためにわざわざ来たんですよね……)

文堂(こ、ここは正直に答えるのはマズイ気がしますね……)

文堂「ど、どうでしょうね? いてもおかしくはないでしょうし……すみません、分かりません」

蒲原「うーん、分からないか。まあいないと思ってるわけじゃないし、いいかー」ワハハ

文堂「そ、そうだ。蒲原さん、津山さんにこれを渡してもらえますか?」サッ



38 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:48:32.03 ID:AshCk2W10

蒲原「ワハハ、何だこれは?」

文堂「プロ麻雀せんべいのクリスマス限定カードなんですよ」

文堂「小鍛治プロがミニスカへそ出しサンタの格好をした激レアのカードなんです!!」

文堂「これは普通のプロ麻雀せんべいには入ってないんです!!」

文堂「藤田プロのカードを10枚一口で応募できるんですが、2枚当たりましたので、ぜひ津山さんにと思って」

蒲原「そうかー。そういえばむっきーが外れて残念がってたな。ちゃんと渡しておくよー」ワハハ

文堂「はい、合同合宿の時のせめてものお礼です」

「あら、あれは……」

「おーい文堂、何してるんだし?」

文堂「あっ、キャプテンに池田先輩」

美穂子「文堂さん、私はもうキャプテンじゃないんですよ」

池田「そうだし!! 新キャプテンは深堀だし!!」



41 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:52:50.91 ID:AshCk2W10

蒲原「おお、福路さんに池田かー」

衣「久しいな、二人とも」

池田「って、な、なんで天江衣がここにいるんだし!?」ビクッ

蒲原「いやー、ちょっと訊きたいことがあってなー」ワハハ

美穂子「訊きたいこと……ですか?」

蒲原「ああ。二人はサンタさんはいると思うか?」

衣「サンタさんはいるよな!!」

池田「はあ!? 二人ともバカだし!! サンタはむぐっ!?」

美穂子「サンタさんはいると思うわ」ニッコリ

蒲原「やっぱりそうだろうなー」

衣「そうだろう!!」



42 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 20:57:04.95 ID:AshCk2W10

蒲原「ところでサンタさんにはどこに行ったら会えるか分からないかなー?」

美穂子「ごめんなさい、私には分からないわ」

蒲原「そうか、それは残念だなー」

蒲原「邪魔したなー。今度は清澄にでも行って訊こうかー」

美穂子「あっ、待って! 清澄に行くなら、これを上埜――竹井久さんに渡してほしいんです」スッ

蒲原「ワハハ、これは?」

美穂子「手編みのセーターです。編むのに時間が掛かってしまって……」

美穂子「さっき出来たばかりなんですが、もし蒲原さんたちが清澄に行くのでしたら、代わりに渡してきてもらえないかと思いまして……」

蒲原「別に構わないぞー。サンタさんをいると思っている奴に悪い奴はいないからなー」

蒲原「それじゃ衣、清澄まで行くかー」

衣「ああ、ノノカと咲に会いに行くぞ!!」



44 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:02:24.22 ID:AshCk2W10

池田「ぷあっ、キャプテン、なんであんなこと言ったんですか!?」

池田「サンタなんて本当はいな――」

美穂子「華菜、サンタさんはいるわよ」

美穂子(上埜さんへのクリスマスプレゼント、今日中には渡せないと思っていたんですが……)

美穂子(ありがとう、蒲原さん、天江さん。あなたたちは、私にとっての最高のサンタさんでしたよ)

美穂子「少なくとも、蒲原さんたちの前でいないなんて言っては駄目よ」ニッコリ

池田「キャプテン……」


―――――

―――



48 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:07:21.48 ID:AshCk2W10

清澄高校


蒲原「ワハハ、風越から近かったなー」

衣「智美、今のドリフトすごかったぞ!!」ニコニコ

衣「それに前の車を紙一重でかわすところなんか、ドキドキハラハラで最高だったぞ!!」

蒲原「よーし、さっそく麻雀部に行ってみるかー」

――――――――――

コンコン

和「はい、どうぞ」

蒲原「失礼するぞー」ガチャ

衣「ノノカー!!」ピョン

和「えっ、衣さん!? どうしたんですか!?」ビックリ

優希「おお、鶴賀のワハハまでいるじぇ!?」

咲「えっ、衣ちゃんに蒲原さん、どうしたんですか?」



49 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:11:35.11 ID:AshCk2W10

蒲原「ワハハ、実はだな――」カクカクシカジカ

和「サンタさんはいるか、ですか……」

優希「サンタはいないじぇ」

咲「えっ、そんなことないよ。サンタさんはいるよ?」

衣「ノノカはどうなんだ?」

和「私もいると思いますよ」

和(本当はSOAなんですが、いると信じ切ってる二人の前でそんなことは言えませんし)

優希「咲ちゃんサンタがいるってまだ信じてるのか?」

咲「だ、だってサンタさんは本当にいるんだよ!?」

咲「去年のクリスマスだって、起きたら枕元に大量のプレゼントがあったし」

咲「よくサンタさんはお父さんお母さんだっていうけど、お父さんもすっごく驚いてたからそれはないと思うし」



53 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:16:47.03 ID:AshCk2W10

優希「そ、それはサンタ以前に怖い話だじぇ……」

和「宮永さん、他にその時の事で覚えてる事はありますか?」

咲「えっとね……そうだ、寝てる時に耳元で変な声が聞こえたっけ」

蒲原「どんな声だったんだ?」

咲「確かね――『咲…サンタさんだよ……はぁはぁ、咲は可愛いなぁ…ペロペロ』だったかな」

和・優希「…………」ドンビキ

蒲原「やっぱりサンタさんはいたんだなー」

衣「いいな咲は、サンタさんの声が聴けて」

優希「いやいや二人とも、絶対にあれはサンタなんかじゃないじぇ!!」

和(宮永さんの周りでそんなことを言いながらプレゼントを渡しそうなのは……!)ハッ



55 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:21:07.94 ID:AshCk2W10

和「咲さん、そのプレゼントに手紙とかはありませんでしたか?」

咲「あったよ。確かね――『世界中の誰よりも妹を愛する一人の姉サンタより』って書かれてたっけ」

和(――やっぱり!!)

和「宮永さん、プレゼントの送り主はお姉さんじゃないんですか?」

咲「えー、それはないよ。だってお姉ちゃんは東京にいるんだし」アハハ

蒲原「東京にいるんじゃ、長野までプレゼントを渡しには来れないよなー」ワハハ

衣「やっぱりサンタさんが咲にプレゼントを贈ったのだ!!」ピョンピョン

和「」

ガチャ

久「あら、蒲原さんと天江さんじゃない? どうしたの?」

蒲原「おお、清澄の部長さんじゃないかー」

衣「久しぶりだな!!」



56 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:25:26.23 ID:AshCk2W10

蒲原「そうだ。忘れるとマズイから、これ渡しておくぞー」ワハハ

久「何これ? ……手編みのセーターじゃない!? ありがとうね!!」

蒲原「私からじゃないぞー。これは風越の福路さんからのプレゼントだー」

久「美穂子からの?」

衣「そうだ! 衣たちが風越に行ったときに預かってきたものだ!!」

久「そうだったの。二人ともありがとうね。美穂子にはさっそくお礼の電話しなくちゃね」プルル

久「あらごめんなさい、電話が鳴ってるわ。ちょっと失礼するわね」ガチャ

蒲原「さて、福路さんの頼まれごとも無事済ませたし」

蒲原「宮永さん、サンタさんにはどこに行けば会えるか分かるか?」

衣「お願いだ咲!! 衣はどうしてもサンタさんに会いたいんだ!!」

咲「えっ、わ、私も会いたいけど、でもどこに行けば会えるかは分からないかな……」



57 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:29:41.81 ID:AshCk2W10

ガチャ

久「ごめんなさいね」

蒲原「そうだ部長さん、サンタさんにはどこに行けば会えるか知ってるか?」

久「サンタさんに? 知ってるわよ」

蒲原「ほ、本当か!?」

衣「ど、どこだそこは!?」

久「丁度今、近所の商店街に来てるのよ」

蒲原「近所の商店街だな!! ありがとう、行くぞ衣!!」ダッ

衣「ああ、智美!!」タッ


和「部長、あんないいかげんな事言って……」

優希「そうだじぇ、部長ひどいじぇ」

久「大丈夫よ、本当にサンタさんはいるから――って咲、どこ行こうとしてるのかしら?」

咲「えっ、そ、その……私もサンタさんに会いに……」テヘ



60 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:34:08.32 ID:AshCk2W10

商店街


蒲原「着いたぞー」

衣「どこだ!? どこにサンタさんがいるんだ!?」キョロキョロ

蒲原「まあ待て衣。サンタさんがこの商店街にいるのは確かみたいだからなー。のんびり探そうじゃないかー」ワハハ

衣「むぅ……、智美がそう言うのならそうするか……」

蒲原「それにしてもさすがはクリスマス。イルミネーションが見事だなー」

衣「おぉ!! 言われてみれば!! すごいぞ、キラキラ光ってて綺麗だ!!」

蒲原「ここの店は店頭にクリスマスツリーが飾ってあるぞー」

衣「なんと、衣よりも大きいなんて!?」

蒲原「まあ衣は小さいからなー」ワハハ

衣「むっ、そ、そんなことないぞ!! 衣は成長期だからな。これからグンって伸びるはずだ!!」プンプン



62 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:38:36.88 ID:AshCk2W10

蒲原「こっちの雑貨店はBGMがクリスマスソングでいいなー」

衣「この曲を聞くともうすぐサンタさんに会えると思えるから衣は大好きだ!!」

蒲原「せっかく商店街まで来たんだ、少し見ていこうかー」

――――――――――

雑貨店


蒲原「面白いものが色々あるなー。ぬいぐるみにキャンドル、さすが雑貨店だなー」ワハハ

蒲原「そういえば衣はどこに行ったんだろうかー」キョロキョロ

衣「…………」ジー

蒲原「いたいた衣。何をそんなに見てるんだー?」ワハハ

衣「智美、あの髪留めがすっごく可愛いぞ!!」

蒲原「どれどれ……ウサギの髪留めかー。衣にピッタリじゃないかー」



64 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:42:58.03 ID:AshCk2W10

衣「そうだろう!! だが、衣はお金を持ってきてないから買えないのだ……」シュン

蒲原「そうか、それは残念だったなー」ワハハ

衣「仕方ない、諦めるとするよ。そもそも当初の目的はサンタさんに会うことだったはずだ」

蒲原「そうだったな。そろそろ店を出るとするかー」

――――――――――

蒲原「それにしても寒いなー」ワハハ

衣「そうだな――って、智美、雪が降ってるぞ!」キャッキャッ

蒲原「おぉー、ホワイトクリスマスだな」

衣「わーい、雪だ!!」



66 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:47:26.79 ID:AshCk2W10

蒲原「おっと、すまない衣。この寒さでトイレに行きたくなったぞー」ブルッ

蒲原「すませてくるから、衣はおとなしくここで待っててくれないかー?」

衣「仕方ないな、大人しくこの場で待つとするか」

蒲原「勝手にどこかに行かないようになー。迷子になると探すの大変だからなー」ワハハ

衣「衣は子供じゃないから、そんなことにはならないぞ!!」プンプン

蒲原「ごめんごめん。それじゃ、ちょっと行ってくるぞー」タタタッ

衣「全く、どいつもこいつも衣を子供扱いして!!」プリプリ

――――――――――

蒲原「ふぅ、すっきりした――って、衣どこ行ったんだ?」キョロキョロ

蒲原「確かにこの場で待ってるように言ったんだがなー」ワハハ

蒲原「仕方ないな、探すとするか」



67 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:51:59.86 ID:AshCk2W10

衣「このケーキ美味しそうだな!!」

純代「……いらっしゃいませ」

衣「うぅ~、すっごく食べたいぞ!!」

純代「……どうぞ」スッ

衣「これは食べてもいいのか?」

純代「……試食用ですので」

衣「ありがとう!! いただきまーす!!」パクッ

蒲原「やっと見つけたぞー、こんなところにいたのかー」

衣「智美か! このケーキすっごく美味しいぞ!!」ニカッ

蒲原「……まったく、しょうがないやつだなー」ワハハ

蒲原「店員さん、そのケーキ一つ頂くぞー」ワハハ

純代「……お買い上げ、ありがとうございます」ペコ



69 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 21:56:23.63 ID:AshCk2W10

蒲原「ワハハ、ケーキも買ってしまったから財布がすっからかんだぞー」

衣「智美、そのケーキ、少しでいいから衣も食べたいぞ!!」

蒲原「分かってるぞー、後で一緒に食べようなー」ワハハ

衣「約束だぞ!! 一緒に食べような!!」

蒲原「さて、肝心のサンタさんはどこにいるのやらー」

衣「そうだった。もうどこかへ行ってしまったのではないか?」キョロキョロ

蒲原「うーん、その可能性もあるなー」ワハハ

衣「どこだ! どこにいるんだサンタさん!!」タッ

蒲原「走ると危ないぞ衣!!」

衣「サンタさん――うわっ!!」ツルッ、ゴテン

蒲原「大丈夫か衣!?」

衣「うぅ~、サ、サンタさん……」グスリ



71 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:00:38.30 ID:AshCk2W10

「…………」スッ

蒲原「…………えっ?」

衣「…………サ、サンタさんだ!!」

サンタ「大丈夫かな、お嬢ちゃん」(手を差し伸べている)

衣「うん!! 大丈夫だ!!」ギュッ

蒲原「ほ、本物のサンタさんだぞー」

衣「やっと会えたぞ!! サンタさん!!」ピョンピョン

サンタ「おやおや、そんなにはしゃぐとまたこけるよ」フォッフォッフォッ

蒲原「良かったな衣。やっぱりサンタさんはいたんだよ」

衣「うん!! サンタさんは本当にいたんだ!!」

衣「これで衣の言ってた事は…嘘なんかじゃ…な…い……ぞ」カクン

蒲原「衣? ――って寝ちゃってるぞー」

蒲原「無理もないか。龍門渕高校のところから鶴賀まで歩いてきたりで、疲れて寝ちゃうのも無理ないかー」ワハハ



74 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:04:45.94 ID:AshCk2W10

サンタ「おや、お嬢ちゃんは疲れて眠ってしまったようだね」

蒲原「そうみたいだなー。ところでサンタさん――あなたは本物じゃないんだろー?」

サンタ「何を言っておるのじゃ? わしは正真正銘本物のサンタクロースじゃよ」

蒲原「いや、あなたは本物のサンタさんじゃないぞー」

蒲原「――あなたは衣のところの執事さんじゃないのかー?」

サンタ?「…………ふぅ、よく分かりましたね」ペリペリ

ハギヨシ「お察しの通り、私は龍門渕家で執事を務めております萩原と申します」ペコ

蒲原「やっぱりなー」ワハハ

ハギヨシ「どうしてお気づきになられたのですか? 変装は完璧だったはずですが……?」

蒲原「実家の職業柄、匂いには敏感でなー。以前大会の時にすれ違った際に覚えた匂いと同じだったのでなー」

ハギヨシ「匂いですか、それは盲点でした」



75 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:08:59.43 ID:AshCk2W10

ハギヨシ「しかし、蒲原様はお気づきになられていたのにも関わらず、なぜ私を本物のサンタクロースとおっしゃったのですか?」

蒲原「衣は萩原さんの事を本物のサンタさんだと思っていたからなー」

蒲原「それを私が台無しにするわけにはいけないからなー」ワハハ

ハギヨシ「お心遣い、感謝致します」ペコ

蒲原「それによくよく考えてみれば長野の商店街に本物のサンタさんがいるというのもおかしいしなー」

蒲原「萩原さんは清澄の部長さんと繋がってたんじゃないだろうかー」ワハハ

ハギヨシ「そこまでお気づきになられてましたか」

ハギヨシ「蒲原さんのおっしゃる通りです。私から竹井様に電話でお願いをしたのです」

ハギヨシ「こうでもしないと、衣様はお屋敷に帰ろうとしませんでしたから」

蒲原「確かになー。まあ私も同じ気持ちだったんだけどな」



78 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:13:20.67 ID:AshCk2W10

蒲原「さて、帰るとするかー」

ハギヨシ「おや、本物のサンタクロースに会いに行くのは止められるのですか?」

蒲原「今日はな。しかし私は諦めたわけじゃないぞー」ワハハ

蒲原「今回は会えなかったが、この世界のどこかに本物のサンタさんはいるはずだからな」

ハギヨシ「…………蒲原様、実は私、衣様がお屋敷を出られた時から影でずっと護衛をしておりました」

ハギヨシ「蒲原様とお会いになられた後の衣様は、とても活き活きしており、楽しそうにしておられてました」

ハギヨシ「衣様だけではありません。風越女子の福路様の贈り物を竹井様に届けられたり」

ハギヨシ「文堂様からの贈り物を預かったりと、多くの人のために素晴らしい行動をなされてましたね」

蒲原「ついでだったからだ。別に特別な事をしたつもりはないぞー」ワハハ

ハギヨシ「ついで……ですか。ではそのポケットに入ってるプレゼントも、ついでに買ったものなんでしょうか?」クスッ



80 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:17:34.00 ID:AshCk2W10

蒲原「あー、バレてたかー。さすが龍門渕家の執事さんだなー」ゴソゴソ

蒲原「あまりにも衣が欲しがってたんでなー、トイレに行くと嘘ついて買ってきたんだー」ワハハ

蒲原「直接渡すのは恥ずかしいし、萩原さんから衣に渡しといてもらえますか?」

蒲原「それとこのケーキも衣に渡してあげてください。衣のやつ、すっごく食べたがってたんで」

ハギヨシ「かしこまりました。両方とも、責任を持って衣様にお渡ししておきます」

蒲原「さて、そろそろ帰るとするか」

ハギヨシ「蒲原様、衣様がこんなに楽しそうに過ごされているのを見たのは久しぶりです」

ハギヨシ「龍門渕家に仕える者として、お礼を申し上げます。ありがとうございました」ペコ

蒲原「衣とは友達だからなー、お礼なんて別にいいぞー」ワハハ

ハギヨシ「……友達ですか。その言葉、ぜひ衣様が起きている時に伝えてあげて下さい」

―――――

―――



81 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:21:44.23 ID:AshCk2W10

翌日 鶴賀学院


蒲原「朝起きたらちゃんとプレゼントが置いてあったぞー」ワハハ

蒲原「今年もサンタさんは来てくれたんだなー」

キキーッ

蒲原「ん? なんだあの車は?」

ガチャ

衣「智美!!」ダキッ

蒲原「おおー、衣じゃないか。どうしたんだー?」ナデナデ

衣「衣のところにサンタさんからプレゼントが届いたんだ!!」

蒲原「それは良かったなー。それで何をもらったんだ?」

衣「ふふん、さすがサンタさんだ。衣が一番欲しいと思っていたものをプレゼントしてくれたんだ!!」

衣「このウサギさんの髪留めをな!!」キラッ

蒲原「あっ…………」



82 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:25:56.48 ID:AshCk2W10

蒲原(いつもと違う髪型だと思ったら、あれは私が萩原さんに渡しておいてとお願いしたやつじゃないか?)

蒲原(まったく萩原さんはー)ワハハ ジロ

ハギヨシ「…………」ニコッ

蒲原(まあ衣がこんなに喜んでくれてるんだし、いいかー)ワハハ

蒲原「良く似合ってるぞ衣。ツインテールにしてるから、まるで本物のウサギさんみたいだぞー」

衣「そうだろ!!」ニカッ

蒲原「そうだ衣、ケーキは美味しかったか?」

衣「ん、ケーキとな?」

蒲原「昨日衣にって思って、萩原さんに渡しておいたんだが……」

衣「あれならまだ食べてないぞ!」

蒲原「そうなのか?」

衣「当たり前だろ!! 智美、約束したじゃないか!!」



84 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/12/24(月) 22:30:15.10 ID:AshCk2W10

衣「――ケーキは一緒に食べようって」

蒲原「…………衣……」

衣「今日は衣の家でケーキを一緒に食べようと思って来たんだ!!」

蒲原「……ありがとうな、衣」

蒲原「よし、一緒にケーキを食べるか!!」

衣「うんっ!!!」

蒲原「食べた後はいっぱい遊ぼうな!」

衣「智美、衣と遊んでくれるのか?」

蒲原「当然だろー。私たち、友達じゃないかー」ワハハ

衣「!! ……うん!!」ニカッ




蒲原「よーし、本物のサンタさんに会いにいくぞー!」衣「わーい!」  カン





http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356347161/
[ 2012/12/25 ] SS | TB(0) | CM(0)
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