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SSまとめ。旧はらぺこ属性。

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亦野「失われた威厳を取り戻す!」



3 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 17:53:19.76 ID:/Vv+faxO0

私は自分で言うのもなんだが、後輩や同級生からは慕われていたし、上級生からも頼りにされていたと思う。

しかし、どうも今年のインターハイ以来、私の威厳が失われている気がする。

何か言われたりしたわけじゃない、陰口を聞いたわけでもない。

それでも、どこかナメられているような雰囲気を感じるのだ。

たとえば、こんなことがあった。

部活が終わって帰宅の準備をしている後輩のA子に向かって

「今日もお疲れ様サマA子!」

と話しかけたところ、しばらく間を空けてから心なしか目を逸らして

「えっと……はい、お疲れ様です……」などと気まずそうに返してくる。



4 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 17:57:17.73 ID:/Vv+faxO0

それだけなら偶然かと思ったけど、他の部員に同じように挨拶をしても微妙な反応をされた。

今日も帰りに弘世先輩に「お疲れ様サマでした、弘世先輩!」と挨拶ところ

弘世先輩は「亦野おまえそれはネタ……いや、なんでもない……」などと何か言いたいことを飲み込んだような様子だった。

このようにどこかぎこちない。

こうなったことについて心当たりはある。

おそらく、インターハイの結果が原因だろう。

幸い白糸台はインターハイ史上初めての快挙となる3連覇を達成することができた。

しかし、私個人としてみるとどうだったかというと……

準決勝で50000点以上のマイナス、決勝で100000点以上のマイナスと少し不甲斐ない結果に終わった。



6 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:01:57.49 ID:/Vv+faxO0

私は王者白糸台のレギュラーとして試合に出ているのだから、私の失態はチーム全員の顔に泥を塗ることになる。

だから、周囲にナメられている現状も仕方のないことだとは思う。

……だけど、私は腐っても白糸台のレギュラーだ。

このままナメられっぱなしでいるわけにはいかない。

なんとしても失った威厳を取り戻す!

亦野「しかし、どうやって威厳を取り戻すか……」

やはり麻雀でかたっぱしから倒していくか?

しかし、部内ランキング6位以下の選手を倒していっても格下相手に無双していい気になってると思われそうだし

レギュラー陣には尭深はともかく、他の3人には勝てそうもない。

大会での汚名は大会でそそぐのが一番だけど、次の大会まで現状のままというのはよくない。

他になにかいい案は……

亦野「そうだ!」

いい案を思いついた。さっそく明日部活で提案してみよう。



11 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:05:34.89 ID:/Vv+faxO0

翌日

亦野「~というわけで、明日みんなで釣りをしに行きませんか?」

菫「釣り?どうしてまた」

亦野「毎日ひたすら麻雀というのも息が詰まりますし」

亦野「それに次の大会へ向けて、釣りをして、釣った魚をみんなで食べチームの結束を固めるというのもいいと思いませんか?」

菫「たしかに一理あるが……みんなはどうだ?」

照「私は問題ない」

尭深「私も異論はないです」

淡「いいね!クロマグロを釣ってみせるよっ」

菫「ふむ、みんな賛成のようだし明日は釣りにするか」

亦野「では、船の手配をしておきますね。それではお疲れ様サマでした」

みんな「……お、お疲れ様」



13 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:09:35.94 ID:/Vv+faxO0

よし、上手くいった。

これで明日、私は威厳を取り戻すことができる。

麻雀と釣り、一見関係ないように思えるかもしれない。

しかし、私の能力は釣り、白糸台のフィッシャーだ。

インターハイでは釣りの能力をろくに生かせず失態を演じてしまった。

私のフィッシャーとしての資質が疑われたに違いない。

ならば……私が釣り対決でレギュラー4人を倒し

優れたフィッシャーであるということを示せば威厳を取り戻せるに違いない!

完璧な計画だ。

ふふ、明日が楽しみだ。



14 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:13:23.06 ID:/Vv+faxO0

翌日、東京湾

菫「みんな集まったようだな。それで亦野、船はどれだ?」

亦野「はい、あちらの船になります」

淡「すごーい、立派な船だね。えーとなになに名前は」

照「グレート……亦野丸?」

亦野「はい、遠距離航行も可能で高性能な魚群探知機も備えた船です」

菫「これはお前のご両親の?」

亦野「いえ、私の船です」

尭深「誠子のお家はお金持ちですから……」

亦野「それでは、出航しましょう」

淡「おー!」



17 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:17:41.02 ID:/Vv+faxO0

沖合

亦野「そろそろ目標地点に到達します。せっかくだから勝負をしませんか?」

菫「ふむ、たしかにその方が張り合いがあるな」

淡「さんせーい。そうしようよ」

亦野「では、ルールですが、17時までに釣った魚の重さの合計で順位を決めましょう」

一番大きい魚を釣った人が勝ちってする方が一発逆転もあって盛り上がるけど

そのルールだとビギナーズラックに負けるということが起こりやすいからな……。

亦野「それではスタートです」



19 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:21:26.09 ID:/Vv+faxO0

30分経過

ピクッ

魚が餌をツツいている感触!

亦野「こいこいこいこい、きたきたきたきたぁ!フィーッシュ!」

ザバァ!

亦野「アジゲットだぜ!」

これで三匹目順調だな。さて、他のメンバーは……。

まずは淡はっと……



21 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:25:41.07 ID:/Vv+faxO0

亦野「は?」

淡「アハ、また釣れた。これでもう10匹目だよ。釣りって楽しいね!」

どういうことだ!?まるで大星に吸い込まれていくかのように次々と魚が針にかかっている。

入れ食い状態だ。

あいつは牌だけじゃなく魚まで吸い寄せるとでもいうのか……

ええい、大星淡は化け物か!

くっ、淡はしょうがない……。

だが他のメンバーになら



22 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:30:21.34 ID:/Vv+faxO0

「は!?」

菫「む、一撃では仕留めきれなかったか。だがここまで弱らせれば」

弘世先輩が次々と弓で魚を射抜いている。

これはイメージ映像なのか?

さすがに海中の獲物を弓で射止められるわけが……。

菫「ん、どうした?」

亦野「い、いえ。そういえば照先輩の姿が見えないんですがどこに行きました?船酔いでもして船内で休んでいるんですか?」

菫「そういえば姿をみないな……。どこにいったんだあいつ」



23 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:34:30.18 ID:/Vv+faxO0

淡「テルなら海に潜ってるよ~」

亦野「……は?」

淡「直接コークスクリューを叩きこんで仕留めてくるって言ってたよ」

亦野「そんなバカなことがあるわけ」

ザバァ

淡「あ、おかえりテルー。どうだった」

照「スズキを10匹ほど仕留めてきた」

淡「うわぁ、おっきいね」

亦野「」

どういうことだ!?これもイメージ映像なのか?

実際に海から上がってきたけどこれもイメージ映像なのか!?

くっ、このままではトップどころかビリになってしまう……



28 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:39:28.27 ID:/Vv+faxO0

いや、まだだ、まだ尭深がいる。

尭深はさっきから竿も下さずにお茶を飲んでるだけだ。

これなら負けるわけがない。

尭深「そろそろ、収穫かな……」

ん、なんだ?いったいなにをするつもり……

亦野「……は!?」

網……?

いつのまに網を仕掛けていたんだ!

というかもはや反則だろそれは!!

くっ、だが負けない……負けてたまるか!白糸台のフィッシャーの意地を見せてやる。



31 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:44:26.97 ID:/Vv+faxO0

そして17時タイムアップ

菫「では、結果を発表する。ではまずは4位から。第4位は……淡だ」

淡「うわーん、無念だぁ。やっぱり1匹1匹餌に喰らいつくまで待ってるんじゃ無駄が大きいよね」

菫「続いて第3位は……私だ。確実に一撃で仕留めることができなかったことが敗因だな。私もまだまだだ」

菫「続いて第2位は……照だ」

照「確実に大物を狙って一撃で仕留めてきたけど、1匹ずつだとこれが限界だった……」

菫「第1位と第5位は同時に発表する。第1位は……渋谷だ。そしてビ……第5位は亦野だ」

尭「やはり、まとめて収穫するのが一番効率的……」

亦野「」



32 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:49:16.24 ID:/Vv+faxO0

白糸台のレギュラーは普通じゃないってわかってたけど

それでも、いくらなんでもこれはおかしいだろ。

なんなんだよこいつらは!

こんなの釣りじゃないだろ……。

これじゃあ、威厳を取り戻すどころか……



34 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:53:34.41 ID:/Vv+faxO0

淡「亦野先輩~!」

亦野「うわっ、なんだ淡抱き付くな!」

淡「今日は楽しかったよ、ありがとね」

亦野「えっ」

照「私も楽しかった」

尭深「私も……」

亦野「宮永先輩、尭深……」

菫「ああ、今日はいいリフレッシュになったよ。このような機会を設けてくれて礼を言うぞ亦野」

亦野「…………」



35 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 18:56:25.62 ID:/Vv+faxO0

そうか……

私は思い違いをしていたのかもしれないな。

よく見てみろ。みんなこんなに屈託なく私に笑いかけてくれるじゃないか。

私が勝手にみんなとの間に壁を感じていただけ。

インターハイでぼろ負けしたことを私自身が負い目に感じていただけだったんだな……。

でも、それも今日で終わりだ。

たとえ麻雀が弱くたって、たとえ釣りが一番じゃなくたって、そんなことで今までの関係が変わったりしない。

だって、私たちは仲間なんだから……。



37 名前: VIPがお送りします 投稿日: 2012/11/28(水) 19:02:47.07 ID:/Vv+faxO0

亦野「私の方こそありがとうございました。楽しんでいただけたのならよかったです」

菫「ああ、よかったらまた誘ってくれ」

亦野「はい!」

本当に釣り大会を開いてよかった。

今日という日がなかったら私はいつまでも思い違いをしていたままだっただろう。

これで、明日からは上手くやれる。

亦野「それでは、そろそろ失礼します。みなさんお疲れ様サマでした!」

みんな「……お、お疲れ様……」

あ、あれ?


カン!





http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354092547/
[ 2012/11/29 ] SS | TB(0) | CM(0)
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